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「NATURA 1600」ふたたび、そして「PRO 160C」

「Sprocket Rocket」で撮ったフィルムと一緒に、実はもう1本、別のカメラで撮ったフィルムも現像に出していました。
以前にも紹介しましたが、ISO1600と超高感度なのに昼間の撮影がとても楽しい富士フィルムの「NATURA 1600」です。
前回は夜の写真ばかりで楽しい昼間の写真があまりなかったのですが、今回は昼間専門で撮影してきました。
といっても、天気はあいにくの曇り空だったかで、あまりお陽さまサンサンという楽しい写真にはなりませんでしたが……。

まずはこちら、住宅街の路地の光景です。
住宅街の路地の光景を「NATURA 1600」で撮影
「NATURA 1600」の写真って、全体的に浅くて“ふんわり”とした感じながらも、超高感度で荒ぶる粒子感がありますよね。 これが、どこか「生活感溢れる」という印象になるので、こうした場所が似合うような気がするんです。
空が曇っていたので、どこか「生活の重さ」というものを感じさせられて、そこがいい味わいになったんじゃないかなーと。
お陽さまサンサン降り注ぐ天気だったら、あっさりとした色味になって、また別の印象を持つ写真になったかもしれません。

こちらは、近所の神社での子ギツネです。
近所の神社の子ギツネを「NATURA 1600」で撮影
カメラは、「NATURA 1600」とは安定した組み合わせになる「FUJI KLASSE W」です。
コンパクトカメラながら、絞り優先で撮影することもできるので、こんな風に背景をボカして撮ることができるのですよね。
うーん、我ながら可愛くて格好いい、カワカッコいい写真になったぜ。

この「KLASSE」というカメラには、Sという38mmの準標準レンズと、Wという28mmの広角レンズの2種類があるんです。
広角好きのぼくとしては、迷わずに「W」のタイプを買ったのですが、やっぱり広角って面白いじゃないですか。
セルフポートレート代わりになるよう、街中の写真を撮ってみました。
セルフポートレート代わりに街中の写真を「NATURA 1600」で撮ってみた
これを見ると、「ああ、もうちょっと自分に寄ったらよかったなー」とか反省するのですが、撮影時にどんな写真になるか確認できなかったり、撮影後も思った構図になるようトリミングを手軽にできないのもフィルムカメラの特徴ですね。

なんて色々と巡ってきたものの、やっぱり超高感度は、夕方なんかのちょっと薄暗くなった頃によく合いますね。
やっぱり超高感度は、夕方なんかのちょっと薄暗くなった頃によく合います

ところで。
実はこの「NATURA 1600」を買ったとき、何本かまとめて手に取ったつもりが、その横に置かれてあった同じく富士フイルムの「PRO160C」なんて全然違うものが1本混じっていたのですね。
家に帰ってきて、カメラにセットしようとして気がついたのですが、ときすでに遅し。
仕方ないのでこれまた「KLASSE」にセットして、パシャパシャ撮っていたのです。
そのフィルムも現像に出していたですが、戻ってきて、あらビックリ。
これはこれで、メチャクチャ楽しい写りになってるじゃないですか。

冬なのに、まるで真夏のような空がスッキリクッキリなんですよね。
冬なのに、まるで真夏のような空がスッキリクッキリ写る「PRO 160C」 看板に反射した太陽光に引きづられて、空がアンダー気味になったようですね。
深い味わいが出ているんです。

一般的な撮影状況下だと、あっさりとしながらもポップな色味が出ています。
あっさりとしながらもポップな色味が出ている「PRO 160C」

逆光でも、レンズに飛び込んでくる光に負けることなく、しっかりと写し込んでいますね。

しかしやはり逆光ということで、写真中央にはかなりゴーストが写り込んでしまっていますね。
コンパクトながらも、付属のフードをつければよかったかもしれません。
ただ、このフードというのが、すぐなくなりそうなチャチなものなので、いつもは付けてないのですが……。

そして最後は、やっぱり背後のボケがカッコいい、写真で。

フィルムによって、これだけ違いが出てくるのって面白いですよね。
そういえば、昔、フィルムカメラを使っていた頃って、「写したいモノ」によって、フィルムを使い分けていたのでした。
デジカメ全盛の今だったら、実はメディアを変えたら(サンディスクから東芝に、とか)、色合いが全然違っていて、メチャクチャおもしろーい!……なんてことはないですよね。

Sprocket Rocketで撮ってみた

フィルムカメラは何台か持っていたけど、ジャンルとしての「トイカメラ」はこれが初めてなんです。
ロモグラフィー社の「Sprocket Rocket」です。
ロモグラフィー社の「Sprocket Rocket」

ボディの見た目は、昔の無骨なカメラ風なんですが、いかんせん、そこはトイカメラ。
実はペラッペラのプラスティック製なので、見た目の重厚さとは違って、持ってみるとメチャクチャ軽いのなんの。
しかも、デカイんです、これ。かなりのデカさ。
カバンに入れていたら、このカメラだけで場所をとってしまうこと間違いなしの存在感を誇ります。

このカメラの最大の特徴は、パノラマ写真が撮れること。
パノラマ写真といえば、よくあるのがフィルム1枚で上下を思いっきりカットして、「見た目上で長細く見せる」というものです。
でもこのカメラは、違うのですね。
フィルム2枚分を使って、1枚分の写真とするのです。
さらには、通常は使わないフィルム孔の部分まで光を写し込むので、思いっきりワイドに撮ることができちゃいます。

そんな初撮りがこちら、ベランダから外を写してみました。
ちなみにフィルムは、「Lomo Film 400」を使っています。
「Sprocket Rocket」での初撮り
逆光で撮ってみたらどうなるかなと思って、わざと太陽に向かってみたのですが、意外と平気ですね。

今度はベランダのなかを撮ってみました。
すると、おお、逆光時は画面がザラザラだったのが一転して、順光状態でかなりキレイな画質になりますね。
順光状態ではとってもなめらか画面

フィルムによっても変わってくるかもしれませんが、黄色などのビビッドな色合いも、割とキレイに写り込みます。

ただしこのカメラ、シャッター速度も絞りもピントも全部固定式なんですね。
だから、ちょっとでも設定を間違えたら、あっという間にこんな写真になっちゃいます。
設定を間違えちゃいました。でも味わいが感じられます
ただ、そこはトイカメラですので、こういう写真も逆に味わいが感じられるのですから、不思議といえば不思議です。
普通、カメラがこんな写真になったらプンスカピーと怒っちゃいそうなもんですけどねえ……。

夕方になってちょっとでもあたりが薄暗くなると、もう厳しくなります。
薄暗くなってくるとちょっと厳しい
ただ、シャッタースピードは「ノーマル」のほかに「バルブ」があるので、開放状態にすることができるのですね。
なので暗くなってきたら、シャッター切り替えを「バルブ」にして、1秒とか開けっ放しにしてみるのも面白いかもしれません。

ということで、単なるワイドなパノラマ写真だけじゃなくて、色味や独特の画質を楽しむことができる、この「Sprocket Rocket」、お散歩時の楽しい相棒として活躍してくれそうです。

水辺写真はモノクロがかっこいい

「運河クルーズ」と「写真ワークショップ」というご馳走2連発なコラボレーションイベント、「THE OTHER SIDE OF TOKYO 「東京漂流」」の2日目が開催されたので、日本橋の「Satoshi Koyama Gallery」にお邪魔してきました。

今回は、先日のクルーズで各自が撮影した写真を持ち寄り、それを発表するというモノです。
同じ小さな船に乗り合わせて、同じタイミングで、同じ風景を見ていたはずなのに、座った位置や視点によって、「これだけ違うものが見えてくるのか」という驚きのエキサイティングな3時間半でした。
もうずっとフンガーフンガー大興奮状態で、収まりません。
写真家の勝又邦彦さんを前に発表中

テーマの設定も様々だったのですが、そのなかでお1人、デジカメ機能を活かして「カラーとモノクロの両方で撮影し」、それを「彼岸と此岸として表現する」、という方がいらっしゃったのですね。
その写真が、また、カッコいいの、なんの。
発表に使用したMacのスライドショーが、自動表示を行うのですが、その表示方法がアニメーション的で、まったく同じ構図の写真がカラーからモノクロにジワジワと移行していくのです。
この見え方からして、もうゾクゾクゾワゾワとサブイボものだったんですよ。

しかしこうして見ると、モノクロ写真ってメチャクチャカッコいいんですよねー。
モノクロって色がない分、“あっさりしている”イメージだったのですが、いえいえ。
どうしてなんでしょうね、色がなくても、独特の“コッテリ感”が味わえるのです。
いやー、まさかモノクロ写真でここまでコッテリ感が出るなんて!と、もうヨダレがダラダラ(←キタナイ)。

で、思っちゃったんですね、「ぼくもモノクロ写真にしてみたい」。
これまで、「いかにぼく好みの“コッテリカラー”で写真を彩ることができるか」ばかり考えてきたのですね。
でも、そう、ひょっとしたらぼくの写真だって、こうしてモノクロにしたら、メチャクチャカッコよくなるんじゃないかしら……。
そんな邪な気持ちがムクムクと沸き起こってきてしまったんです。

ということで、家に帰るなり、パソコンから前回の時に撮影した写真を呼び出して、モノクロにしてみました。
まずは日本橋川に掛かる、見れば見るほどシビレちゃうステキな江戸橋ジャンクションからです。
日本橋川に掛かるカッコいい江戸橋ジャンクション

こちらは、竹芝運河上にある浜崎橋ジャンクションです。
竹芝運河上の浜崎橋ジャンクション

日本橋の傍にある三菱倉庫のカッコいい建物と、横をスレスレで走っている首都高速。
三菱倉庫の建物と、横スレスレを走っていく首都高速

……と、ここまで見てきた所で、あれ?
どうも、なんだか、違うんですよねえ。
発表で見た作品はもっとカッコよかったんですよ。
ぼくの写真もそれぐらいカッコよくなるはずだったのですが……うーん。何が違うのでしょうねえ。

それでも、色々と試してみて判ったのは、ぼくの写真の場合、こうした大きな建造物が写り込んでいる方が“まだいい”のかも、ということ。
海上などの広々としたところや、また対象物が小さかったり広がっているような場合は、なんだかなーという感じなんですね。

ということで続けてみます。
総武線が通過していく神田川のイグアナ鉄橋。
総武線が通過していく神田川のイグアナ鉄橋

神田川沿いのビルの渓谷。
神田川沿いのビルの渓谷

神田川沿いの自然の渓谷。
神田川沿いの自然の渓谷

海上でお休み中のところを失礼します、艀だまり。
海上でお休み中の艀たち

芝浦ループ橋をくぐっています。
芝浦ループ橋をくぐっているところ

芝浦ループ橋の根元部分、ドーン。
芝浦ループ橋の根元部分

でも、なーんだか、やっぱり違うのですよねー。
どうもしっくりこないのです。
ひょっとして、モノクロ写真を撮る際には、カラーとはまた異なった“何か”があるのでしょうか。
で、カラーでの写真撮影に慣れてしまっていると、“モノクロ写真として意識する何かか”が掛けてしまっているとか。
まあー、単に写真に色がない分、色でごまかすことが出来ず、アラが目立ちやすいだけなのかもしれません。
引き続き、お気にいった写真が撮れたら、またモノクロ化に挑戦してみることにします。
最初から緊張感を持てるよう、モノクロフィルムで練習しちゃうという手もあるかな。

実家に帰ってワンコと遊んでました

正月には帰省しなかったので、遅ればせながら、会社の休みをもらって実家に帰ってきました。
と言っても、特に何もすることもなく、ただ単にボーッとしてきただけの非生産的な日々を過ごしただけなのですが……。

実家のワンコ、もうすぐ2歳になるミニチュアシュナウザーですが、相変わらず凛々しい目付きでお出迎えしてくれます。
実家のミニチュアシュナウザー、相変わらず凛々しい目付きでお出迎え

しかし彼、こんな怖い顔してメチャクチャの甘えん坊なんですよね。
オモチャを加えてヒトのいるところにやってきては「遊んで!」。
あぐらをかいて座っていると、「そこ、ぼくの席!」と座り込んでお昼寝しちゃうし。
甘えていてもやっぱり目つきはゴルゴ13のまま
ああ、甘えていてもやっぱり目つきはゴルゴ13のままだ……。

ヒトがいなくなると、ストーブの前で1日じゅう寝てるし。
しかし温風が直接身体に当たっていているけど、これって大丈夫なのかしらん。
毛だって、まるでTMレボリューションのPVみたいにメチャクチャなびかせてるんですよ。
身体から、水分という水分が蒸発してしまって、お肌がカッサカサに乾燥しそうです……。
温風に直接あたりながらストーブの前で1日じゅう寝てるシュナウザー

ホントは、新西宮ヨットハーバーでボートを借りて、中之島や桜ノ宮あたりをリバークルーズしたり、尼崎閘門(尼ロック)を通ってきたりしてやろうと思っていたのですが……アイヤー。
そもそも1月は全体的に潮が高いため、リバークルーズするにも、堂島大橋など低い橋がくぐれず、無理。
尼ロックだって、海面の潮が高いため川面との高さの差がなくなって、常時開きっぱなしの状態なんだとか。
だったら淡路島に行ってビーフ食うぜ!とも思ったのですが、ずっと風が強いか雨模様か、というバッドコンディション。
結局、ボートに乗るのはまたのお楽しみということにしたのでした。

その代わり、大阪の渡し船体験をしてきたのでした。
これです。
大阪の無料の渡し船

大阪には全部で8路線の渡し船があるそうですが、今回利用してきたのは、天保山からUSJのある桜島までの路線。
これがなんとタダで利用できるのですから、嬉しいったらありゃしません。
渡し船のなかは、まるで小さなフェリーの甲板といった趣です。
渡し船のなか
平日の昼間ということで、利用者は買い物帰りにおばちゃんや工事のおっちゃんの他には、チャリンコに乗ってヘッドフォンでノリノリになっている外国人の兄ちゃん。

桜島側では、同じようにチャリンコに乗った外国人の兄ちゃんがいて、お互いに挨拶していたので、どうやらUSJの従業員みたいですね。
聞くところによると、もともと天保山の辺りは「大阪港」「築港」として船員向けに拓けた土地なので、家賃も安く、また英語が話せる店の人も多いのだとか。
なのでUSJ従業員も、そんな外国人に便利なこのあたりに住んで、無料の渡し船で通っているのではないか、ということです。

あとは、大阪国際空港(伊丹空港)で“着陸機が頭上を通り過ぎていく場所”にも行ってみました。
大阪国際空港(伊丹空港)の、着陸機が頭上を通りすぎていく場所
この場所、関西人にとってはかなりの飛行機スポットとして有名なのですが、大阪国際空港を知らない人には、説明してもなかなか信じてもらえないのですね。
これまで、どれだけウソつき呼ばわりされてきたことか……。

そんな訳で、今回はビデオ持参で行ってきたのですよ。
飛行機が着陸するところをちゃんと動画にとって、ウソつき呼ばわりされたらこの動画を見せてやるのです!

昔は、ジャンボジェットが通過するときはものすごい迫力だったので、それが楽しみだったのですが、関西国際空港ができてからはジャンボはまったく通過しなくなったので、それだけが残念なんですね。

ジャンボが離陸するときなんて、エンジンから吹き出す風がすごかったので、場外のこのあたりでも「危険ですので立ち止まらないでください」って看板が貼り出されてあったのですよね。
それもいつの間にかなくなってるし……。

あと、大阪に来たときはいつもオジャマしている書肆アラビクさんにも寄らせてもらいました。
中崎町の書肆アラビクさんにもオジャマしてきました

ここでのお楽しみは、香りとそのお味がメチャクチャたまらないコーヒーと、あと、タルトタタン!
ストロングコーヒーと、タルトタタン
コーヒーなんて、持って来られる途中でも、「ああ、きたきた!」と判るくらいに芳醇な香りがプンプンしてるんです。
そして、たまりません、タルトタタン。
ゴロリと入っている甘くて柔らかいリンゴがオクチのなかいっぱいに広がると、その次にはしっとりとした生地がふんわりとその衝撃を和らげてくれるハーモニーなんです、嗚呼。
もうこのコーヒーとタルトタタンがいつでもいただける、ということで、大阪が羨ましくてならないのですね……。

ケーキをムシャムシャ頬張りながら、マスターからは服部まゆみの銅版画についてのお話を伺えて、「へぇー!」。
あとは、全体的に今、古本の買取がだぶついているとか。
そうなのか……ぼくも突然に思い立って部屋を整理しはじめたつもりだったのですが、ひょっとして、社会全体がそういった「本を整理して、スッキリさせよう」という流れになってきているのでしょうかねえ。

……と言いつつも、また部屋を整理したら、本をお送りさせていただく約束をしつつ、おいとまさせていただいたのでした。
マスターの話によると、アラビクさんでは、今年はまた、色々とイベントをやっていきたい、ということでした。
そんなイベントが行われるという話も、大阪が羨ましいところなんです。

レインボーブリッジのループ橋に行ってみた

12月に参加した「東京漂流」での運河クルーズでは、レインボーブリッジの根元にあるループ橋のなかまで入ったのですね。
そのときに撮った写真がこちらなんです。
レインボーブリッジの根元にあるループ橋

そのあまりの巨大さに、こんな写真ではまったくループしているように見えません。
なんというか、これじゃあ単に曲がっているだけの高速道路と変わりないのです。
うーん、どうしたものか……と考えていて、フト目についたのがフィッシュアイレンズ、いわゆる「魚眼レンズ」。
ドアスコープでお馴染みの、アレですね。

なんとこのフィッシュアイレンズ、真上から真下まで180°の範囲を写し込んでしまうのだそうですよ。
ということは、真上にレンズを向けたら、真ん前から真後ろまでの180°が撮れるということですね。
つまり、自分を中心として360°の範囲で写真が撮れるんじゃないでしょうか……。
で、買うには用途が特殊すぎるし、そもそも12万円ぐらいと高すぎるため、レンタルで借りてきて試し撮りしていたのが、先日の「なんという変態レンズ、大さん橋で飛鳥IIの出航を見送る」なんです。

ということで、勝どきマリーナで可愛いボート「ベルフィーノ」を借りて、ループ橋まで行って来ました!
勝どきマリーナから「ベルフィーノ」に乗ってクルーズに出発

しかし、今日はめっちゃいい天気なんですよねえ。
風が全然吹いてなくて、煙突から立ち上る煙が、まっすぐ垂直にしかのびてません。
だから、海面も波が全然なくてとっても穏やかなんです。
ゲートブリッジの方だって、ホラ。
なめらかすぎてコワイぐらいのゲートブリッジ方面の海
いったい何なんですか、この鏡のような海の穏やかさ。

ということで、ループ橋へ行くまでに、開通間近のゲートブリッジを堪能しに行ってみました。

せっかくの超広角レンズがあるのですもの、ゲートブリッジの雄大さを表すべく、真下から思いっきりキュイーンって感じで撮り込んでみました。
ゲートブリッジの真下から超広角で撮り込んでみる
海は穏やかだし、他に通る船も全然ないから、ゲートブリッジ周辺でいつまでもゆったりなんです。
いやー、堪能したー。

ゲートブリッジをゲップが出るほど堪能したあとは、ちょっと足を伸ばして羽田空港まで行ってみました。
羽田沖で離陸する飛行機を眺めてみる
羽田空港沖まで出てきても、相変わらず風はソヨとも吹かず、波がまったくないんです。
これだったら、ベルフィーノみたいなカワイイ船でも横浜まで行けちゃうなーと思いつつ、「確かこのあたりまでが航行可能範囲だったかな」と引き返すことにしました。

……が、しかし。ガーン。
勝どきマリーナに帰ってから、改めて航行可能範囲を訊いてみると、なんと、羽田空港の川崎寄り、D滑走路までは行くことができるのだとか(さすがに浅瀬が多いので、多摩川はダメだそうですが)。
またいつかベタ凪のコンディションの日にクルーズができたら、そのときは絶対にD滑走路を見に行くんだ。
ああ、またひとつリベンジすることが増えてしまった……。

青海埠頭では、祝日にもかかわらず、キリンが元気にオシゴト中です。
青海埠頭でオシゴト中のキリンたち
手前の貨物船ではキリンが2台掛かりで作業してるなーと思ったら……あれあれ?
前方のキリンはコンテナの積み込みをしているのですが、その後ろの1台はコンテナを降ろしているのですね。
積み込む端から降ろされていくって、何というか、賽の河原で小石を積み上げる端から鬼に崩されて行くところに似てるんじゃないかと(←全然違います)。

ここまで来たら、芝浦のループ橋まであと少しです。
まずは、同じレインボーブリッジの反対側、お台場方面のカッコいいところを思う存分満喫しています。
レインボーブリッジのカッコいいお台場側
ウヒョッ、なんてカッコいいんでしょうか。
冬って太陽の位置が低いから、橋の裏側にも光が当たりやすく、ちょうどスポットライトを当てたようになってます。
これでまた、余計に橋がキレイに見えるのですね。

そして!
いよいよループ橋のなかに入っていきました。
オシゴトお休み中のバージ船が「おや、いらっしゃーい」と出迎えてくれているかのようです。
オシゴトお休み中のバージ船がお出迎え
少なくとも、「場」からの拒否反応は感じられません。
ということで、心いくまで写真を撮らせていただくことにしました。

真上の空に向かって、1枚。
フィッシュアイレンズでループ橋を撮ってみました
出た!
これ、これ、これなんですよ!
見事なまでに、ループ橋の全景が撮れましたね。
さすがは360°の撮影範囲を誇るフィッシュレンズ、その威力にはもうただ、ただ、畏れるばかりです。

しかし写真のこのサイズにして見てみると、今度は小さく納めすぎてしまった感が拭えませんね。
ループ橋の、あの巨大さ、圧倒感、周囲から迫り来る圧迫感みたいなものが感じられなくなっちゃって、そこが残念なんです。
大きければはいらないし、小さければ迫力がなくなるし。
うーん、なかなか難しい……。

ということで、例によって例のごとく、今回のルートです。
今回の航行ルート
最後にマリーナに帰るまでちょっと時間があったので、隅田川をちょこっと上って下ってます。
海よりも、隅田川の方が水上バスの引き波で大荒れ状態でしたね……。
しかもちょうど大潮の満潮時間だったから、波で上下したところに橋が低く迫ってきて、コワイのなんの。
やっぱりベタ凪の海はいいわー。

なんという変態レンズ、大さん橋で飛鳥IIの出航を見送る

タイトルの「変態」は、“ヘンタイ”という意味ではないんですよ。
な形”であるという意味での、「変態」なんです。
でも、考えてみたらこんな変態なレンズを、ウヘヘヘ……とヘラヘラ笑いながら、しかも涎をジュルジュル垂らしながら触っていたら、それは正真正銘、ホンモノの立派なヘンタイなのかもしれません。
まあ、つまり、変態なのはレンズなのではなくて、使っているぼくの方なのかも。
気をつけなければ。

今、ぼくが使っているカメラには24-105mmのズームレンズが付いているんです。
これまで、24mmなんて広角なレンズは使ったことがなかったから、うひゃー、これはいいぜーなんてウヒャウヒャ浮かれていたのですね。
ところが……ああ、ところが。

先日参加した、日本橋から北品川までの運河クルーズの途中で、レインボーブリッジの芝浦側にあるループ橋のなかに入ったのですが、そのあまりの巨大さに24mmのレンズごときでは全然太刀打ちができなかったのですね。
悔しいのです、悔しい。メチャクチャ悔しいのです。
何しろ、「広角が好きだから」というただそれだけの理由でフルサイズの一眼レフカメラを買ったというのに、その広角がまったく活かされなかったのですから、、これはもう悔しい以外の何者でもないのですね。

そんな訳で……フハハハハ、リベンジをしてやるのです。
と言っても、結構なお値段がするので、買うわけにはいきません。
月食のときに望遠レンズとテレコンをお借りした、会社近所のレンタル屋さんを、また利用させてもらいました。
しかし、こちらのレンタル屋さん、本当に安いんですよね。
このレンズ、買えば12万円もするお値段なのですが、それが土曜日から火曜日まで3泊4日で5000円なんですよ! 安い!
……って、実はこれ、1泊2日の料金なんです。
ただ、こちらのお店では日曜日と祝日が休みのため、返却できない日は「サービス日」として設定されているのですね。
ありがたや、ありがたや……。

ということで、借りたその場でレンズをカメラにセットして、早速試し撮りしてみました。
まずは、これ、大手町の交差点です。
大手町の交差点をフィッシュアイレンズで撮影
わははは、何という狂ったパースペクティブ。
そうなんです、魚眼レンズなんて借りてみたのですよ。
これで「対角線180°」という変態的な範囲を撮影できちゃうのですから、今度こそループ橋の全景が撮れることでしょう。

このレンズ、こんな極端な魚眼だけではなくて、8-15mmと、ちゃんとズームになっているんですね。
テレ端側で撮影すると、やはり少々歪みはしますが、そこがまた、超広角の楽しさを味わうことができるんですね。
そんな訳で、日本橋に向かってみました。
まずは交差点から。
日本橋を超広角で撮影
ありゃ、ファインダーの視野率が100%じゃないから気づきませんでしtがが、四隅が欠けてしまいました。
あと上側に2ヶ所、モッコリとした陰が入り込んでいますが、これ、フードが写り込んでいるんです。
恐るべし、超広角の世界……。

日本橋といえば、欄干のガーゴイル、「東京市」の紋章を踏みつけている獅子も忘れてはいけませんね。
超広角で撮影した日本橋の欄干に立つガーゴイル
しまった、もうちょっと獅子の鼻先までカメラを上げたら、「鼻デカわんこ写真」になって、キュートな獅子像が撮れたかも……。

ちなみに、橋の真ん中にある麒麟像の方は、東野圭吾の原作映画でちょっとした名所となったようで、次々と観光客が来ては写真撮影をしていきます。
変態レンズをつけると、30cmぐらいの距離までくっついて撮らないといけませんので、完全に邪魔者ですね。
そっと遠慮しておきました。

お昼ごはんは日本橋のスターバックスで。
いい天気だったから、日なたがポカポカしていて気持ちいいんです。
お昼ごはんと休憩で日本橋を眺めながらスターバックス

ここで用事を片付けに、横浜まで戻り、みなとみらいにやってきました。
用事の合間に、ちょっくら象の鼻まで足を伸ばしています。
象の鼻から大さん橋を眺めてみました

すると、その向こうには……おお。
大さん橋には巨大な客船が停泊しているのです。
船名を見てみると、「飛鳥II」なんですよ。
この飛鳥、もう煙突からは排気ガスがモクモクと吐き出されているのです。
また、飛鳥の周辺でタグボートがウロウロしています。
出航準備中の飛鳥II
なかなか見る機会がない夜の飛鳥なので、ここからしばらくは、カメラのレンズを標準のズームに戻しました。

ひょっとして、これは出航間近なのかしら?
ということは、乗客と紙テープを投げ合ったりして別れを惜しむセレモニーを見ることができるのかしら?
そう考えると、もうガマンできません。
大さん橋の上までやって来たんです。
そうしたら……これはスゴイ。
大さん橋の上と、飛鳥のデッキ上には人が鈴なりになっているじゃありませんか。
飛鳥IIの出航を見送る人と、見送られる人
飛鳥船上では、船員がドラを鳴らしながら「まもなく出航しますー」と言い回っています。
これって、昔、テレビのマンガで観た、「おーい、船が出るぞー」というシーン、そのまんまじゃないですか!

そして17時、大きく汽笛を2回鳴らすと、飛鳥は静かに岸壁を離れて行きました。
大さん橋を離れていく飛鳥II

あれ?
別れを惜しむ紙テープを投げたりはしないのかー。
でも、大さん橋にいた人も飛鳥の船に乗っている人も、皆、まるで知り合いであるかのように手を振り合っていて、何なんでしょうかね、一体感というか共有感というか、そんな不思議な気持ちが味わえます。

飛鳥の後ろには、まるで大きな飼い犬に引きづられる子供のように、手綱を持ったタグボートが飛鳥に引きづられていました。
飛鳥のお見送りをするタグボート
というか、お見送りの放水が、まるでおじいちゃんのオシッコみたいにショボショボしてます……。
「イッテラッシャーイ」という意味合いがあるのに、このおじいちゃんのオシッコ状態って……わはははは。
まわりはすっかり暗くなっているから、華々しく吹き出しても見えないし、そもそも寒いから見る人もいないのかな。

こうして、もうすっかり陽も落ちて真っ暗になった大さん橋から、赤レンガ経由で家路についたのでした。
超広角で赤レンガ倉庫

最後に、運河パークにあるナビオス横浜ホテルの、ゲート部分を増したから見上げたところで、今日の変態レンズとのお遊びも終わりにしましょう。
運河パークにあるナビオス横浜ホテルからフィッシュレンズ

ということで、これだけ撮影の練習をしたから、大丈夫でしょう……多分。
9日の祝日にはボートを借りて、カメラにこのレンズを付けて、ループ橋までリベンジの写真撮影に向かうことにします。

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