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帰省のお楽しみ、珈琲舎・書肆アラビクに行ってきました

帰省時はいつもお邪魔させてもらうのが楽しみな、大阪・中崎町にある珈琲舎・書肆アラビクに行ってきました。
珈琲舎・書肆アラビク
CANON EOS 5D mark II / EF 50mm F1.4

久々にお伺いしたのですが、マスターとゆっくりと本の話をさせてもらって、メッチャ楽しいひとときを過ごしてきました。
本の話ばっかりドップリというのも、ここ最近は全然なかったことなので、いや、もう楽しいのなんの。
皆川博子の話とか、今の大学生の読む本とかの話とか。
あとは、黒色すみれのシークレット・ギグがメチャクチャ羨ましかったこととか、今後のイベントのお話とか。
アラビクの店内とステキなマスター
MAMIYA M645 1000s / Sekor C70mm F2.8
FUJIFILM PRO400H

もちろん、マスターとの楽しい語らいだけじゃないんです。
コクある味がしっかり楽しめて香り高いコーヒー、とろけるようなまろやかさのティラミス……。
このセットにも、しっかりと骨抜きをされてしまいました。
これをいただかないと帰省した意味がないアラビクのケーキセット
CANON EOS 5D mark II / EF 50mm F1.4

3年半ぶりに、珈琲舎・書肆アラビクに行ってきました

前々から、実家に帰ったら絶対行かなくっちゃと考えていたのが、梅田にある「珈琲舎・書肆アラビク」なんですよね。
それが今日、ようやく行くことができたのです。やったね!

阪急電車で梅田まで出ると、周辺の歩道はもう、人ゴミでウジャウジャ埋もれてしまっています。
そんななか、茶屋町からJRの高架線を越えると、そこに広がるのが、昔ながらの長屋や狭い路地なんですね。
一瞬にして懐かしいような景色が目の前に広がる不思議空間の中崎町です。

その長屋の一角に店を構えているのが、今回お邪魔した「珈琲舎・書肆アラビク」です。
中崎町の「珈琲舎・書肆アラビク」

こちらは、お店の看板です。
「珈琲舎・書肆アラビク」のお店の看板

せっかくなので、お店の風景も撮らせてもらいたかったのですが、今日はお休みということもあってか、店内はほぼ席が埋まっている状態でした。
土間や和室の素敵な喫茶空間をご覧いただきたいのですが、お客さんがいらっしゃるということで、カウンタースペースを「失礼します」とパシャリと1枚撮らせて頂いています。
本当は、この手前が素敵な店内になっているのです
こんな写真ばかり撮っていて、マスターには「おのぼりさん全開のメンドくさいヤツが来ちゃったな」とか思われたかも……申し訳ありません(←後になってから「うわーっ! どうしよう、オレ、恥かしーっ!」とか思ってしまうタイプ)。

今日いただいたのは、ストロングコーヒーとタルトタタンなんですが、これがどちらも、もうスゴイのなんの。
香りが素晴らしいストロングコーヒーと、風味が天国さえ感じさせるタルトタタン

まずコーヒーをいただいたのですが、淹れる直前に毎回毎回豆を挽いているので、風味がものすごくいいのですよね。
カップを持っただけで、コーヒーの香りにつつまれるかのように立ち込めるほどなんですよ。
これをお口に含んでしまったら、もう大変。
口から鼻に向かって、コーヒーのステキな香りが「ちょっとゴメンやっしゃで」と通り抜けていくかのようなんですってば。

タルトタタンだって、まあスゴイ。
リンゴが「これでもか!」といわんばかりに大きく、デン、と入っているのです。
もうこの時点で大満足なんですが、このリンゴがまたおいしいったらありゃしません。
フワフワという食感があてはまるほどにやわらかく煮込まれているので、一口食べただけで、もう天国にいるかのような気にさせられるんです。
お味だって、やさしいので、何個でも食べられるほどなんですよね。
ヤバイですよ、ヤバイ。これはヤバイ。激ヤバ。
もうお皿まで舐めるように頂いてきたのでした。

この店に、前回お伺いしたのは2007年11月のことですから、もう3年半も前の話です。
お会計するときに、「以前にも1度お邪魔して、その後なかなか伺えなくって……」とマスターに話したら、「ええっと……ナカハシさん?」。
名前を覚えて貰っていて、もうオシッコちびっちゃうほどビックリしましたよ。
んもう、これでこのお店のますますファンになってしまう、現金なぼくなのでした(わははは)。

実は今日、こちらのお店にお伺いしたのは、もうひとつ理由があるんですよね。
今、「リアル書庫の部屋」の中には立ち入ることができない状態になっているんです。
何しろ、部屋の床一面に本をうず高く積み上げているので、足の踏み場すらないのです。
これはイカン、とアレコレ画策しているのですが、まずはこちらのお店に本をいくつかピックアップしてお送りさせてもらうことにしました。
そのご相談をマスターにさせてもらいたくて、お店にお伺いした、という理由もあったんです。

んー、何から送ればいいでしょうかねー。
まずは、美術書と文芸、ミステリが揃えられているアラビクらしく、文芸書と美術書を兼ね備えた風格のある「秘文字」あたりからとか、どうでしょうね……。

楽しい料理本のはずがメチャクチャ恐い、このPOP

ここ最近、本屋さんを回るペースも落ちてきているからか、たまに寄り道なんてしちゃうと、何といえばいいのか、ちょっと敏感になってきているようなんです。
といっても、別に表紙買いした本が大当たりでメチャクチャ面白かった!という訳ではないんです、残念ながら。

今日も、本屋さんのなかをフラフラ彷徨っていると、来た、来た、来ましたよ。
「何かある!」オーラが漂ってくるのです。
何、何、何、いったい何があるの?と、そのオーラが漂ってくる方向を見てみると……オー、マイ、ガッ。
そこは、何やら熱心に立ち読みをしているOLちゃんたちで完璧なガードをされているのです。
しかし「何かある!」オーラは、そんなOLちゃんたちの向こうから、隙間をぬって漂ってきているのですね。

うー、気になります、気になる、メチャクチャ気になる!
これはもう、行くしかありませんね!
ということで、「ごめんやして おくれやして ごめんやっしゃー」と末成由美になりきって、立ち読みOLちゃんたちの中を通り抜けていったんです。
すると、そこに広がるのは……
料理本のコーナー
おおう、料理本のコーナーなのでした。
OLちゃんという花々が咲き誇る花園の、その向こうには、素敵な料理本の数々が、これまた華やかに、賑やかに並べらていたのですね。

が、しかし。
OLちゃんたちという夢のような花園のなかにある賑やかな料理本のコーナーなのに、どうもこのコーナーからはドヨーンとした負のオーラしか感じられないのですね。
この負のオーラ、例えて言うならすべてを吸い込むブラックホールのような暗黒のオーラとでも言うのでしょうか。
これはいったい、どこから放出されているのでしょう。

そんな訳で、中央に屹立しているPOPをよくよく見てみると……
料理本のPOPがメチャクチャコワイんです
ヒー!なんですか、これは!
コワイじゃないですか、コワイ。メチャクチャコワイ! コワ過ぎるんですよ!

いったい何なんですか、このPOPは。
楽しいはずの料理本なのに、このおどろおどろしさ。
「みんな大好き」とウキウキするはずなのに、このおどろおどろしさ。
もうね、「マヨ」「ケチャ」「カレー粉」という調味料も、全然美味しそうに見えず、だからこの料理本自体が全然楽しそうに見えないんです。
「マヨ」「ケチャ」「カレー粉」なんて、未開の地のジャングルで、ひそかに調合されている毒薬みたいな、そんな感じじゃないですか、このおどろおどろしさは。

では、このPOPを書いた店員さんは、何を思ってこのようなおどろおどろしいPOPをつくってしまったのでしょうか。

  • 本人は十分に楽しい
  • 筆ペンで書いたら自動的にこうなっちゃう
  • なんか今日はムシャクシャするから客を怖がらせてやる
  • 「料理する」ということは、すなわち「他の種別を食べる」というカルマなんだ!
  • 「マヨ」「ケチャ」「カレー粉」を混ぜたらクトゥルー神話に出るような得体の知れないものが誕生

正解は、あなたの頭の中に。

有川浩のサイン本で戦う本屋さん

通称「戦う本屋さん」とぼくとは、いつも静かな決闘の時を迎えているのです。
それはいつでも命がけのサイン本を巡る戦いごと。
お店というバトルフィールドでは、いつでもぼくと本屋さんの静かな戦いが繰り広げられているのですよ。

このお店の攻撃方法は、これまでにも様々なパターンが編み出されてきたのですね。
もうビックリするぐらい思いがけない攻撃なんですよ。
例えば、あるときは平積みの真ん中あたりにサイン本を隠していたことがありました。
(しかし平積みを横から覗いてシュリンクを発見)
平積みされている有川浩『植物図鑑』のなかにサイン本が

またあるときは、平台の普通本のなかにさりげなくサイン本を紛れ込ませていたこともありました。
(ウォーリーを探すよりも見つけやすいかも)
キミには最後のサイン本が見えるか!?

またあるときは、横から覗き込んでもシュリンクがはみ出していないサイン本があったこともありました。
さすがにこのときはこのサイン本には気付かなかったのですが、別のサイン本を取り出そうとして、その存在が明らかになったのですね。
平積みされた三浦しをん『星間商事株式会社社史編纂室』、このなかにもサイン本が

このように、このお店とぼくとは、もうこれまで幾度となく様々なスタイルでの戦いを続けてきたんです。
そんな今日のこと、いつものように会社帰りに立ち寄ったときのことでした。

……あれ?
なぜかこれだけ裏返しの有川浩『キケン』

なぜか有川浩の新刊『キケン』だけが、平台に裏返しで置かれてあるのですよ。
もしかして……と手に取ってみると、おおう。
そうなんです、そうなんです、そうなんですよ。今回はこの本がサイン本だったのです!
表返してみると、表紙の下部、帯部分に「サイン本」と、いういつもの紙片が挟まれてあるのですよ!
うーん、なるほど。今回はそうくるか。

これが、例えば裏返しに置かれてあるのがこれ1冊きりであれば、「手に取ったお客さんが戻すとき、間違えて裏返しにしちゃったのかな」と思えるのですが、いえいえ。
この下にある数冊のサイン本、すべてが裏返しに置かれてあったのですね。
ということは、やっぱりこれは絶対、確信的に行われていますね。

このように、忘れた頃にあの手この手と様々な絡み手で戦いを挑んでくる会社近所の本屋さん。
果たして次回はどのような技で攻めてくるのでしょうか……。

ひょっとしたら、これまでにも実は戦いを挑まれてきていたけど、ぼく自身がまったく気付かずスルーしてしまっていた可能性さえ、考えられるんですよね。
ああ、しまったー! そう考えると、ぼくってなんてもったいないことをしてしまったんだろう……ってちょっと悔しい思いを感じます……。

Twitterで知る万城目学『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』サイン本情報

夕方、ボケーとTwitterのタイムラインを眺めているときのこと。
筑摩書房の1件の書き込みが目に入りました。

サイン本@丸の内
雨が止んで良かった!
5:43pm, Jan 28 from Tweetie

この書き込みとともに添付されている写真は……おお。
買い物カゴいっぱいに入れられ、“サイン本”のタグが付けらてた万城目学『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』ではないですか。
筑摩書房の書き込みを遡って見ていくと、どうやら今日、万城目学が営業担当者とともに都内の書店を回っているようなのですね。

そんな訳で会社帰り。
早速立ち寄らせてもらいましたよ、丸善丸の内本店。

ああ、そういえば丸の内にはもう1件、丸ビルの中に青山ブックセンターがありますね。
「@丸の内」だとそちらのお店の可能性もあるのですが……いえいえ、サイン本営業まわりだったら、きっと丸善でしょう。
そんなヤマカンで丸善に行くと……ありましたありました。
文芸コーナーの平台に、ドカンとサイン本が積み上げられています。
早速1冊手にとりレジへゴウ。

レジを担当してくれたのは、ワオ!
雑誌の書評や文庫の解説などでおなじみのカリスマ書店員、上村祐子さんじゃありませんか。 ヤバイのです、ヤバイ。
わざわざそんな方がぼくごときのためにレジなんて……ああ、そんなことして頂いていいのでしょうか。
ぼくの表情はなんとかポーカーフェイスを保っているものの、内心ではもうドッキドキ。
鼻血がブーと噴き出してしまいそうなぐらいに大興奮、ぶっ倒れそうになってしまっているのです。

そんな状況を知ってか知らずか、万城目学のサイン本を受け取った上村さん、ニッコリと笑い掛けてくれながら「先ほど、お店にいらっしゃったんですよー」。
もう完全に不意をつかれた笑顔の攻撃に、ぼくのポーカーフェイスの顔面は崩壊寸前ですって。
それでもなんとか「お店に来られているって、筑摩書房のTwitterで見たんですよー」とクールに答えようとして……待てよ。
「Twitter」って、市民権を得ている言葉なんでしょうか。
下手したら、これ、「ツイッター」じゃなくて「ツイスター」に聞こえてしまわないのでしょうか。
そして、「え、ナニ、この人、ヤダ。私とツイスターゲームをやりたいのかしら? うわ、キショイ!」なんて誤解されはしないでしょうか。
もしそんな誤解なんてされてしまおうものなら……嗚呼、ぼくはもう本屋さんウォッチャーとして出入り禁止を宣告されたも同然なんですよ。
いけません、それだけは決してあってはなりません。
しかしTwitterでなかったら、いったい何といえばいいのでしょうか……。
で、思わず出てしまった言葉が、

「筑摩書房のホームページ見たんですよ」

ぐああ! もう死にたい!
言うに事欠いて何を言っちゃっってるんでしょうか、ぼく。
いったいどこの世界に、1時間前のことをわざわざホームページにアップしているというのでしょうか……ウソ丸出しじゃないですか。
カッコ悪い……恥ずかしい……。
しかしそれでもさすが、笑顔を忘れない上村さん、ニッコリと微笑みながら「ありがとうございました」。

イヤ、まあ、そう言ってもらえると、それはそれで良かったのですが(内心で「???」と思われていたとしても)、しかし、いったい、何といえばよかったのか……。
やっぱりTwitterでよかったのかな……とずーっとクヨクヨしてしまっています。

そんな甘酸っぱい思いとともに購入した万城目学の『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』、サイン本がこちら。
サイン入りの万城目学の『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』

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