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カワイコちゃんとお色気で最凶のネコトラップ

今朝の会社に行くときのこと。
駅に向かう途中に仕掛けられた強烈なネコトラップが、今日もまた発動しているじゃないですか。
うわー、向こうの方に一匹の佇むネコの姿が見えるのですよ。
あー、これは絶対に遅刻してしまうパターンだよなー、アカン、アカン、傍に近寄ったらアカン……と思いつつ、ふと気がつくと
ふと気がつくとご挨拶
挨拶しちゃってますよ、ぼく。
何、やってんだか。

でもこうして挨拶しちゃったら、そこは礼儀として、もう、そしらぬ顔で通り過ぎる訳にもいきません。
「それでは失礼します」とモフモフさせていただきました。
あー、こらもう今日は会社、遅刻してもいいぜ(←勝手に決めてる)。
すると、このモフモフしているキジトラの向こうから……あらら?!
小さな目がこわごわと、こちらの様子を伺っているのですよ!
小さな目がこわごわ覗いていました

「おまいさんは仔ネコちゃんですかい?」とご挨拶しようとしたら……おおう。
「ボク、何モ知ラナイヨッ!」とばかりにすごい勢いで逃げられてしまいました。
でもあの子は、このモフモフさせてくれるお母さんと同じ模様してるんですもの、親子でしょうねえ。
「お母さんが!手籠めにされ掛けてる!」とハラハラしていたのでしょうかねえ。
ビックリさせて、ごめんねー。

しかしこうしてみると、いつの間にかこの場所は仔ネコだらけじゃないですか。
見える範囲だけでも5~6匹はいたのではないかと思うのですね。
後ろの弟(か妹?)を守ろうと警戒する勇ましいアニキ
こいつなんて、最初はメチャクチャこちらを警戒していたんですよね。
きっとその後ろにいる弟(か妹?)を守らなくっちゃ、という義務感に捕らわれているのでしょう。

しかし、ぼくから散々「怪しくないですよー」オーラを出し続けていたら、出し過ぎちゃいました。
なーんだ、とばかりにとたんに興味をなくしたようで、兄弟揃って同じ姿勢で寝ちゃいました。
「怪しい者じゃないです」オーラを出し続けていたら、興味をなくされました
警戒心を解かれるのは嬉しいんですが、興味をなくされると、それはそれでまた、悲しいのう……。

そして最後に、メチャクチャ美人でスタイル抜群、とてもとても色っぽいお姉さんを見つけました。
どうですか、美人にしてこの色気
どうですか、美人のこの彼女。
スラッと伸びた足も長くてスタイルも抜群なんです。
そして全身からプンプンと解き放たれる彼女のこの色っぽさ。
嗚呼、もうぼくは朝からすっかり彼女の虜、ノックダウンされちゃいました。
しかし、彼女は自分がそんなに色っぽいことにまったく気付いていないのですね。
「え? 何? 私に何か用?」といわんばかりにキョトンとしているんです。
。 しかし、そういった無意識的に発している色気こそが、ホンモノなんですよね。
もう朝っぱらからそんな色気を魅せられて、ぼくはすっかり劣情ムラムラですよ。

そんなこんなで、何気なく時計を見て、「キャー!」。
案の定、かなりの時間をこのネコトラップで費やさせられてしまいました。
ううん、恐るべし、ネコトラップ。最強にして、最凶。
おそらく、地球上に存在しているありとあらゆる平気のなかでも、史上最強であることは間違いないでしょう。

そんな恐るべきネコトラップでの、今日の珠玉の1枚が、これですよ、これ。
今日の珠玉の一枚
コンパクトカメラでも、何やら色々な偶然が重なると、こんなに素敵な写真になるんですねー(と、自画自賛)。

甥っ子を見に実家に帰り、夜明けの首都高速を走る

実家のオカンから、「どう? かわいいでしょ」と突然送られてきた携帯写真。
そこには、どう見ても爺さん顔の赤ちゃんが写っているのです。
爺さん顔の赤ちゃんって……こなきじじいか。

しかし、おかしいのです、おかしい。
何しろウチの実家では、数年前に弟が病気で他界してから、オカン、病で伏せるほど落ち込んでいたのですから。
「もう、新しくは子供いらん」とか言っていたはずなんですから。
なのに……まさか、オカン。

そこでよくよく話を聞いてみると、おおう、なーんだ。
この爺さん顔の赤ちゃんは、妹夫婦から一時的に実家で預かっているそうなんです。
なるほど、じゃあ弟じゃなくて、甥っ子になるわけか!

そんなことがあってこの週末、関西の実家へ甥っ子の顔を見に1泊2日の強行スケジュールで帰ってきました。
もうオトンもオカンも新しい孫にデレデレなんですよ。
祖父母孝行してくれてます。
いやー、しかしホント、コヤツ、見れば見るほど、爺さん顔なんですよね。まだ子供なのに。
ぼくに甥っ子ができました

なぜ、こんなに爺さん顔なのか、よくよく見てみました。
眉毛か! こんなに眉毛が長いから、爺さん顔なのか!
なるほど、理由は判りました。
でも、新たな謎が生まれちゃいましたね。
そう、「なぜ眉毛が必要なのか」ということですね。

謎なんです、謎。
そりゃ、人間だったら眉毛が生えている理由は、「したたり落ちた汗が、目に入らないように」という理由があるはずなんです。
でも、イヌなんて汗をかかないのですよ。
汗をかかないのに、眉毛が生えている必要があるなんて……「眉毛を剃ってわざわざ描く」という、眉毛の存在理由を消し去る女性のメイク並みに謎なんです……。

まさか。
「爺さん顔をして、ニンゲンどもを笑かしてやろう、そしてあわよくば、“お前、オモロイやっちゃなあ”と言われて飼ってもらえるかもしれない」という、捨て身のギャグだったのかもしれません(そんな訳ありません)。

眉毛の謎はついに解けませんでしたが、1泊2日の間中、お互いに「もうカンニンしてー」と根を上げるまでたっぷり遊びまくって、「こんな伯父さんがいるんだ」と言うことを覚えさせてやりましたとも。

そして夜中、また横浜へと帰ってきたのでした。
移動は高速をクルマで走っていたのですが、横浜に入ったあたりで夜が明けてきたんですね。
夜明けって、こう、なんだかテンションが上がるじゃないですか。
以前の「横浜観光ドライビング」に次いで、今回もハイテンションのまま、車載動画なんて撮っちゃいましたよ。
首都高速をそのまま湾岸線まで行ってベイブリッジを渡り、なぜか大黒ふ頭なんかに来てしまっています。

家に帰ってベランダに出てみると、おお、富士山もメッチャきれいに見えてました。
もうすっかり夏の景色なんですねー。
夏色に染まった猛々しい富士山がハッキリクッキリ

本気のネコパンチの痛さに、生きてることを実感

会社に行く途中で、いつも2匹のニャンコがボーッと佇んでいるのが見えるんです。
朝から思いっきりモフりたいのですが、でもその場所、駅に向かう通りからはちょっと離れてしまうため、それでなくても時間ギリギリにしか家を出ないぼく、なかなか遊びに立ち寄ることができないのですね。
何しろそこはネコトラップ。「ちょっと」のつもりで立ち入ろうものなら、あっという間に10分、20分と時間は過ぎてしまうに違いないのです。
遅刻してしまうのは目に見えてますって。

そんな今朝、どんより曇った空のもとで、またしても茶トラとキジトラの2匹がじゃれ合って遊んでいるのが見えたのです。
ああ、もうこんな光景を見せられたら、たまったものじゃなりません。
「遅刻したら遅刻したでいいのさっ!」と、訳の判らない勇気がムクムク湧いてきて、とうとうその場所に向かっちゃいましたよ。
蛇にそそのかされて、禁断の果実を食べてしまったアダムとイブ。彼らの気持ちは、今ならよーく判りますとも。

そんな禁断のネコトラップにそっと近寄っていくと……あ。見つかっちゃいました。
ぼくが近寄る気配をすばやく察知した茶トラが、メチャクチャ睨んできたんですよ。
まるでチンピラのような目つきで睨み付けてきた茶トラ
「アァーン? なんだぁー、おまえは? 何か文句でもあんのか、アアーン?」

うわーっ、チンピラや! 茶トラ界のチンピラや、コイツー。
また朝っぱらから、とんでもないネコに見つかってしまったものです。

この尋常ではないチンピラ茶トラの目つきにすっかりビビってしまいながらも、せっかくここまで来たんですもの、逃げるわけにもいきません。
丁重に「いえ、すみません、ちょっとぼくも遊ばしてもらえないかなーと思って……モフモフして差し上げますよ」とお願いしたんです。
すると、茶トラの横で「オラ知らねー。逃げるもんねーっ」とトコトコ去ろうとしていたキジトラが、立ち止まって
チンピラ茶トラと違って、キジトラさんは興味津々
「え? モフモフ? してくれんの?」

メッチャ反応してくれました。
「ええ、そりゃもう、もちろん。ゴールドフィンガーテクを駆使してメロメロにして差し上げますよ」と言うと、「仕方ないなー、ちょっとだけだよ」と、触らせてくれたのです。
やったね!
お礼に最大級のモフモフをさせていただきましたとも。
お約束どおり、キジトラさんにはウットリしていただきました
フェンス越しという非常に厳しい体勢でしたが、それでも何とか「オオ、気持ちいいのう」とご満足いただきました。

こうして最大限のテクニックを駆使してキジトラをモフモフしていると、……なんだかものすごい視線を感じるのですね。
そりゃ、朝っぱらから道端にしゃがみ込んだ怪しいサラリーマンがいたら……。
しかも、そのサラリーマンがネコ相手になにやらブツブツ言いながら撫でくりまわしていたら……。
確かに胡散臭いですよね。
道行く通行人からジロジロ見られても、仕方ないのです。

……が、違うのですよ、違う。
視線が集まってくるのは、道路の方からではないんです。
ぼくの目の前、およそ人がいるとは思えないヤブの向こうからなんですよ。
ヒョイと顔を上げてみたら……ワー、出たー!
逆光で、神さまのように神々しく見えるボスっぽいネコ
なんだか逆光でメチャクチャカッコいいニャンコが登場ですよ!
怪しいサラリーマンが何か悪さをしないものか、ジッと見下ろしています。
その威厳のある佇まい、あなたがここらあたりのボスなのですか。

さらに、横の方からも視線がくるのを感じます。
ヒョイと見てみたら……ワー、出たー!
横からも2匹のネコが、こちらの様子をうかがっていました
2匹のニャンコが金網の向こうから「まいどー」と覗いてきてますよ。
なんと、ここは一大ニャンコの会議場だったようなのです。
そうかー、いつも道路の向こうから見えていた2匹のニャンコどもは、きっと見張り番だったんですね。
(その割にはあまり緊迫感が漂っていませんが)

こちらのかわいいニャンコたちにもご挨拶しようと指を伸ばした、その時のことでした。
普通はクンクンとにおいをかぎに来て、その好きにモフモフするのですが……
指を出してご挨拶しようとしたところ
この直後、つきだした指に思いっきりネコパンチを食らわされてしまいました。
しかもツメ、全開で。

よくよく見てみたら、こちらから手を出しているこの時点で、もうすでにツメが顔を出していますよ。
指を出している時点で、ツメが顔を覗かせていただのでした
すっかり油断してしまってて、コヤツの殺気までは察知することができませんでした……うう、無念。

本気のネコパンチを不意打ちでくらってしまって、指が痛いんです。ヒリヒリ痛い。
ああ、でも、この痛みが「生きている!」ってことが実感できるのですよねー。
本気で殴り合ってケンカをすることで、「お前、やるなー」「お前こそ」と仲良くなる青春ドラマの登場人物たちのような、そんな気持ちです。
ヒリヒリ痛む指を押さえながら、「覚えてろよー」と駈け出していくのでした。
(あれ? それじゃ負けて逃げていく不良の方ですって……)

そういえば、以前にこのあたりでは、ツメ出しネコパンチを繰り出す凶暴なヤツがいたけど、ひょっとしてその血を引いているヤツなんでしょうか……。
こんな凶暴なやつと遊ぶには、ネコジャラシが必要ですって。
(でもきっと、わずか数十分でボロボロにされてしまいそうですが)

合間にネコがモフモフおもてなし、ひょっとこ乱舞新旧2作同時公演

ひょっとこ乱舞が新作公演のみならず、過去の作品の再演を同時に行うということで、吉祥寺シアターに行ってきました。
マチネで新作「ブリキの町で彼女は海を見つけられたか」、ソワレで再演作「水」です。
ひょっとこ乱舞「ブリキの町…/水」(吉祥寺シアター)

「ブリキの町で……」は、構成が“物語を作る側”と“作られた物語”の大きく2つに分かれているというもの。
当初は、その“物語を作る側”がやたらと説明的でテンポが悪く感じられ、「ずっとこんな説明口調で物語を進められるのかなー」とドキドキしていたのですが……いえいえ、心配は無用でした。
いったん作中作となる“物語内”のストーリーになると、ここからはひょっとこ乱舞の本領発揮ですよ。
主役である笠井里美さんのトリックスターぶりがもうたまらずケッサクで、物語をグイグイと引っ張っていきます。
この彼女のテンション、もう心地良いまでのぶっ飛びぶり。
やっぱり笠井さんの役どころは、こうした「無邪気なトリックスター」がよく似合ってますねー。
そして、ラスト。
「ひょっとしたらこうなるかな、いや、こうなってほしいな」とぼくが勝手に想像して望んでいたように、“物語世界”の存在が大きくふくらんでいって現実世界を飲み込むメタな展開となったのです。
やったね!

……が、あれ?
どうもその展開があまりパッとしないのですね。なんというか、とても遠慮している感じ。
物語が1つに融合したと見せかけて、「ひょっとしたら、融合した……のかな」という程度で終わっちゃっているんですね。
どうもこの終わり方が弱気に思えてならず、「メタな展開にしてしまうと、お客さんの理解を得られなくなっちゃうかもしれない」という遠慮があるのかも、とさえ感じさせられたのですね。
そう思うと、冒頭のやたらと説明的だったシーンでも、「ちゃんと説明しておかないと、お客さんに伝えられないかもしれないな」という、遠慮が感じられたからこそ、テンポが悪く感じたのかもしれません。
ひょっとこ乱舞「ブリキの町で彼女は海を見つけられたか」(吉祥寺シアター)

「水」の方は、「ブリキの町で……」のような「疾走感」とは正反対の「静」な物語。
いくつにも分断されたエピソードの断片が、徐々に組み立てられていき、時系列が整理されてラストにおける悲劇的(かつハッピーエンド)なエンディングで収束した瞬間に完成する物語は、その叙情的な美しさが観客の目の前に浮かび上がらせる力を持っていると言ってもいいのではないかと思うのです。
あまりの美しさに、終わる間際、もう涙ポロポロでしたもん、ヤバイのですよ、ヤバイ。不意打ちでポロポロきちゃうぼくの涙腺め。

しかしこの構成の複雑さ、およびストーリーそのものにも強弱がなく、あくまで淡々と進むので、始まってから半分ぐらいまでは正直、あまり入り込むことができなかったんですね。
登場人物の名前も、これはいったいどこの国の物語なのかと思ってしまうほどに奇妙な名前ばかりなので、まずは「誰が誰」ということを抑えなければ、まったく物語を理解することは難しいのです。
しかし、いつ頃からでしょうか、ふと気がつくと物語の中身が見えるようになってきていているんですね。
物語の構成が見えてきたからか、それとも登場人物の名前をようやく覚えられてきたからか。
そこで楽しんでいる自分に気がつかされるのです。
この瞬間が早ければ早いほど、もっと楽しめたんじゃないかなーと思うと、なんだかもったい気がしてなりませんでした。
ひょっとこ乱舞「水」(吉祥寺シアター)

そんな2作品同時公演ということでマチネとソワレの合間。
いったい何して時間をつぶそうかなー、そもそも吉祥寺なんてどこに行っても人が多そうだし、井の頭公園に行っても暑いし、雨降ってきたらイヤだし……と悶々としながら劇場を出たところで「あれ?」。
いかにも「ネコがいそうです」といわんばかりの雰囲気漂う路地があるんです。
ここを何気なく覗いてみると……いた。
路地でまどろみ中のグレイのネコ

路地がひんやりとしていて気持ちいいのでしょうか、グレイの毛並みがビードロのように美しいニャンコが寝ころんでいるんですよ。
驚かさないようにそっと近寄っていくと……うひゃ、「んーにゃーにぃー」とご挨拶しながら足下にスリスリと、すり寄ってくるではないですか。
こうなったらアレですよ、ゴールドフィンガーでの必殺テクでお返しですよ。
ぼくのゴールドフィンガーにすっかり昇天してしまったグレイ

一瞬にしてトロトロにとろけてしまったグレイ、それを羨ましそうに見ているキジトラ。
こやつも最初の瞬間に「みゃーみゃー」ご挨拶しながらよってきたのですが、愛想にかけてはグレイの方が上手で、そっちに気をとられている隙に、いじけてしまったのか、定位置らしき椅子の上に座ったまま動こうとはしてこなくなっちゃいました。
ごめんよー……。
定位置の椅子から羨ましそうに見ているキジトラ

こうしてキャツらと遊んでいるうちにすっかり時間は過ぎてしまい、あっという間にソワレの時間となってしまったのでした。
後から考えると、今回のひょっとこ乱舞の新旧2作品は、ともにネコが重要なモチーフとして登場してくるのですね。
そう考えると、ここにこうしてネコがいて、マチネとソワレの待ち時間の間に、「触ってもいいよー、モフモフしていきなよー」とキャツらの方からみゃーみゃーと出迎えてくれるということは……やっぱりこれは劇団側からおもてなしということなんでしょう。
いやー、これはいいですねー、いい、実にいい!
何というの粋な計らいなんでしょう。

ただし。
このおもてなしのニャンコスペースは、ヤブ蚊がメチャクチャ多いのです。
なので残念ながら、あまり集中してキャツら遊ぶことができなかったのでした。
これからの時期、こうしたニャンコたちと心おきなく遊ぶには、「ネコジャラシ」だけじゃなくて、携帯用の蚊取り線香とかベープみたいなやつを持ち歩いていないといけませんな。

帰り道でもふもふ、ネコでもふもふ

ちょっと前までは、夜になるとそこかしこで集会を開いていたキャツらなんですが、どうも「餌オジサン」「餌オバサン」が何かとやり過ぎてしまったようなんです。
住人たちの猛反発により、オジサン、オバサンともどもキャツらも、いずこへともなく姿を消してしまいました。
そんな訳で、ここ最近はキャツらが夜な夜な集会している姿をまったく見掛けることがなくなっていたのですね。

そんな今日、会社からの帰り道。
前方の暗がり、道端に転がる何やら白い物体。
あれは……ひょっとして……と知らん顔しながら近づいていくと、おお。
案の定、お休み中のニャンコだったのでした。
道端でお休み中のニャンコ

遊ぼうぜぇーと寄っていくと、「お、お、お、何だ、何だ、お前は何だ」。
警戒されてしまいました
メチャクチャ警戒されてしまいましたよ。
が、しかし……あれ?
よくいるノラのように、本気で逃げていこうとはしないのですね。
それどころか、何やら「んにゃー、んにゃー」とお話をしながら、悠然と歩いていくような、そんな感じ。
歩き方があまりに悠然としているので、写真を撮ってみたら、まるで幽体離脱しているみたいになってしまいましたよ。
夜道を悠然と歩いているので幽体離脱しているみたいになりました

コヤツ、歩きながらもあまりに「んにゃー、んにゃー」とお話をしてくるので、「何か用ですか?」と訊いてみたんです。
そしたら、なんと、「そんなに触りたけりゃ、触っていいよ」。
うわーい、もふもふタイムが突如やってきたのでした。

それでは失礼して、もふもふさせていただきます……。
もふもふさせていただきます
もふもふ、もふもふ……。

すると、ふっふっふ、来たよ、来たよ、来ましたよー。
最初は「ッチ、しゃーないな、このニンゲン野郎は。うるさいからちょっとだけ触らせてやるか」程度にあまり気乗りがしていないようだったのですが、
……おい、なかなかやるな。タマランじゃないか
「……おい、なかなかやるな。タマランじゃないか」。
誉められてしまいました。

こうなったらもう、マイ・ゴールドフィンガーは炸裂ですよ。
思いっきり、遠慮なく、全身をこねくる回してやると、「あふぃあ~」とばかりにとろけてしまい、こんな“ネコ玉”ができあがってしまったのでした。
ネコ玉の一丁出来上がり

すっかり昇天させられてしまったコヤツ、ぼくのゴールドフィンガーテクにもう夢中です。
「じゃあね、バイバイ」と帰ろうとすると、「一緒に行くー」とばかりにずっと付いて来るんですよ。
ウシャシャシャ、そんなに気に入ったのかーと、しばらく一緒に歩いていたのです。
このまま新しい家族になるのかと思いきや、あるポイントに来るとパタッと立ち止まるコヤツ。
どうやら、コヤツの縄張りはここまでのようだったのです。
縄張り境界線からずっとお見送りされたまま、ぼくは家に帰ってきたのでした。

そんな、夢を見ていたかのような、約30分間のオトナの道草時間。

電車でいつも見える場所

いつもの休みの日らしく、今日もまた起きてみたら午後の2時半と、半日を無駄に過ごしてしまっています。
ベランダに出てみると、なんですか、こんなぼくをあざ笑うかのようなメチャクチャいいお天気。
今日という日をすっかり出遅れてしまいましたが、とりあえず挽回すべく、お散歩に出てみました。

この時期になると、いつも気になる場所があるんですね。
JRの京浜東北線で窓の外を眺めていると、新子安を過ぎて鶴見に向かうあたりで、藤の花がとってもきれいに咲いているお寺があるのです。
この藤の花を一度ゆっくりと見てみたいと思っていたのです。
そんな今日がチャンスではありませんか。
ということで、「だいたいこの辺だろう」と新子安の駅からテキトーに歩いてみました。

しかし、何ですか、これは。
住宅街に足を一歩踏み入れると、そこかしこに仕掛けられてあるトラップの数々。
そこまでしてぼくの行く手をさえぎりたい、何者かの邪悪な意志がはたらいているのでしょうか。
これなんて……なんというネコ団子なトラップなんでしょう。
2匹でネコ団子。「いらっしゃいませ」付き
ヌクヌクとして気持ちよさそうなネコ2匹、思いっきりモフモフしてぇー!と思わせてやみません。
足ふきマットにはご丁寧に「いらっしゃいませ」って……思いっきりぼくを誘い込んでいますって。

イヤイヤ、いけません、いけません。
今日のぼくには「藤の花を見に行く」という使命があるのです。
後ろ髪を引かれる思いでトラップを振り切ると……ギャー!
4匹でネコ団子。ヌクヌク
またしてもネコ団子トラップが!
(しかも数も倍増)

玄関先で兄弟揃ってヌクヌクと丸まっているネコ団子。
いったいこの街はどうなっているのでしょう。
尋常でない数のトラップが仕掛けられすぎです。
目と耳と心を閉ざして、ようやく辿り着きました。

線路際のお寺、ここですよ、ここ。「遍照院」さん。
京浜東北線からいつも見ているお寺、「遍照院」

国道15号に接してお寺の駐車場があり、この向こうに山門があるのです。
しかし、その手前に「踏切」の看板……?とナゾに思っていると、ウワオウ!

電車が疾走していきました。

それからしばらくも経たないうちに、またしても電車が!

ものすごい勢いで走り去っていきます。

続いて反対側からもすぐに!

ここって、なぜかお寺の敷地を分断するかように、京急線が走っているのですね。
しかも相手は京急電車。まったく情け容赦することなく、この狭い場所を思いっきりぶっ飛ばしていくのです。
境内から外を見るとこんな感じ。

山門のすぐ外を、電車が走っている様子なんて、まさに江ノ電ですよ。

しかしこれは京急電車、江ノ電のガッタンゴットンとノンビリ走る電車ではないのですね。
なんというか、“疾走する電車”で結界を張ってお寺を守っているような、そんな感じがするんです。

そして、ようやく藤の花と対面しました。
あれ? 電車から見えていると、もっと華々しい感じだったんですが、意外と藤棚が小さいなあ。
やっぱり一瞬だけ見えることで、頭のなかでとんでもないお花畑を産み出していたのでしょうか……うーん。

でもせっかくだから、バックに京浜東北線の電車を写しこんでみました。

帰り道、またネコ団子のトラップのお宅の前を通り掛かってみると……おお。

ネコ団子フォーメーションから、今度はネコ並びフォーメーションですよ。
玄関が開いているので、中がよく見えるのでしょう。
しばらく様子を見ていると、そのうち、向こうのネコたちもぼくのことが気になったのでしょうか。
「んー、お前、さっきからずっと見てるけど、いったい何だー。何か用があるのかー」と寄ってきましたよ。

いや、あの、すみません、特に用事はないので、失礼します。

「今日はネコしか見ることはなかったよなー」と、本当はイヌ好きなぼくが残念に思っていると、おお!
角の向こうあたりから、イヌが甘えて鼻をヒンヒン鳴らしている声が聞こえてくるのですよ。
これだけ甘えている(寂しがっている)声を出しているのですから、絶対に遊んでくれるぜ、と大急ぎで向かってみると……おい。
門扉がきしんでキィキィいっているだけなんですよ……とほほ。
もう、油を勝手にさしちゃうよ!と思っちゃったくらいに本気でガッカリさせられた今日の出来事だったのでした。

COLLOL「このままでそのままであのままでかみさま」(BankART Studio NYK)

田口アヤコさんのことは、これまでにも色々と拝見させていただいているような気がしてきましたが、実はCOLLOL、これが初めて観に行ったのでした。

1年半ぶりの本公演、会場は横浜はBankART Studio NYKという、元は倉庫だった場所です。
運河側から眺めたBankART Studio NYK

いやー、しかしここは家から近い! だから実にいい! 嬉しい!
クルマでも15分ほどで着いてしまいました。
コインパーキングもすぐ傍にあって、ロケーションはばっちりです。

浮かれポンチで、こんな写真まで撮ってしまいたくなるような場所なんです。
浮き輪越しに眺めたBankART Studio NYK

この会場は、元は倉庫だけに、中には巨大な柱が4本もそびえ立っているんですよね。
ギリシャのパルテノン神殿のような、まさにそんな感じ。
普通に「ステージ」と「客席」とするには、見えにくい席とかができてしまいそうで、かなり難しそうです。
だからでしょうか、今回の公演では「客席」がありません。
入場時に「どうぞご自由に歩き回ってご覧ください」と案内をいただきました。

この試みがまた、メチャクチャ面白いんですね。
お客さんは、三々五々、あちこちに散らばって観ることになるので、まるでお客さん自身も舞台美術のような、そんな印象になってくるのです。
いや、それどころか、ステージの真ん中で観ることもできるのです。
そうなると、まるで観客自身も出演者の一員ですよ。

こうして、日々、ステージの印象が異なるため、毎回毎回、演じられる作品の印象も異なるのですね。
つまり、1回限りの観劇では非常にもったいない作品なのです。
もちろん、自分自身も「どこで観るか」によって、印象がガラリと変わります。
しかも、2回目以降はリピータ割引として、1000円で観られるというから、これはもう最大限に活用させてもらわないともったいないのです。

そんな訳で、まず土曜日は会場の隅で、そして今日、日曜日は敢えて真ん中で観させてもらいました……が、なんということでしょう。
土曜日の公演では、真ん中で観ているお客さんが結構いたのに、今日は真ん中にお客さんが全然いません。
まるでぼくひとりがステージに乱入して邪魔しているような感じになってしまいました。
お目汚し、どうもすみません。

しかし、そんな恥ずかしい思いをしてでも、今日のステージは真ん中で観ることが大正解でしたよ。
なんというか、スピード感、疾走感、緊迫感、圧倒感といった、目に見えない、でもズンズンと迫り来る“何か”が、今日のステージでは尋常なく溢れ出ていたんです。
それを体感できたということだけでも、この位置で観ることがよかったと思うのですね。

今日のステージでの極めつきは、「ヤハウェ」と呼びかけるセリフ。
「ヤハウェ」との呼びかけに、まるでそれに応えるかのように、外から汽笛が鳴り響いてきたのです。
もちろん音響効果ではなく、リアルな横浜港の汽笛なんですね。
そのやりとりが、ちょうどぼくの座っている真横で行われたので、もうその瞬間、サブイボがゾワーと出ちゃいましたよ、ゾワーって。

いや、本当にこの公演、1回ポッキリでは非常にもったいないのです。
何度か観に行って、その都度、違う位置から観ることで、また新たなイメージが喚起されること、間違いありません。
超絶的にお勧めの公演なのでした。
COLLOL「このままでそのままであのままでかみさま」

超絶的にお勧めといえば、個人的には、土曜日の公演終了後に行われた、d'UOMO ex machina + COLLOLのアフターパフォーマンス、これも外せません。
単なるリーディングかと思っていたのですが、パーカッションと役者のセリフや動きが一体となって、きっと間近でフルオーケストラの演奏を聴いていたらこうなるんじゃないかと言うほどに圧倒されっぱなしなんです。
あまりの格好良さに、1時間、悶絶しまくっておりました(1時間という時間も、まったく感じられなかったほどです)。

ところで、今日お散歩をしていると、あちこちで野良ニャンコたちの姿を見掛けました。
寒い時期は冬眠しているのか、まったく姿を見掛けないのですが、啓蟄も迎えてそろそろ地上に出てきたのでしょう。

道の真ん中で通せんぼしてまとわりつくパンダネコ
道の真ん中で通せんぼしてまとわりつくパンダネコ

飼われているのか、忍び込んでいるのか、どこかのお宅の庭先にいた茶トラ兄弟(たぶん)
どこかのお宅の庭先にいた茶トラ兄弟(たぶん)

恐がりのくせに、こちらのことが興味津々なキジトラ 恐がりのくせに、こちらのことが興味津々なキジトラ

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