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「横浜運河めぐりクルーズ」で、子安漁港や米軍施設を海側から見てきました

横浜港をめぐるクルーズとして、前回の「工場夜景ジャングルクルーズ」と「工場夜景アドベンチャークルーズ」に引き続き、とてもニッチな「運河めぐりクルーズ」に参加してきました。

出航場所である「象の鼻パーク」に行ってみると、おお……。
大桟橋には「飛鳥II」が停泊しているのですよ。
デカイですよねー。
大桟橋に停泊中の「飛鳥II」

そして!
今回、我々が乗船する船がジャ、ジャ、ジャーン、こちらなんです!
「飛鳥II」と比べてはいけません。今回のクルーズ船
ワハハハハ、「飛鳥II」に比べたらなんてカワイイ船なんでしょう。
(比べるなよ)

ただし今回のクルーズは、このカワイイ船であることに意味があるのですね。
何しろ、運河を巡るクルーズなんです。
つまり橋を何度もくぐる必要があるわけで、そのため、屋根が高い船だと橋に引っかかってしまう恐れがあるのです。
そうです、こんな感じで、普通に橋の下をくぐっていくのです。
橋の下をくぐるクルーズ船
大体が普通の橋なので、その上には普通にヒトが歩いています。
その橋の下を流れている運河に、いきなり乗客がたくさん乗っている船が通りかかると、もう注目の的なんですよ。
橋にいる人からは注目度抜群です
面白いのは、橋の上の人たちに向かってこちらから手を振ると、たいていの皆さんが手を振り替えしてくれるところなんですね。
逆に、橋の上から手を振ってきてくれても、こちらから手を振り替えします。
何というか、船に乗っていると、その周りとは暗黙のコミュニケーションがあるかのようなんですねー。
しかも、手を振っているときは必ず、みんな笑顔ですし。
そんなやり取りがあるだけでもう、ほんわかしちゃってます。

みなとみらい近辺では、まだ船の航行が多いことを見越してか、わりと橋は高めに架けられていたのですが、徐々にマニアックな運河に進むにつれて、だんだんと低くなってきました。
鉄橋の下をくぐります
これは現役の貨物線の鉄橋です。
橋の高さは、まだ高い方なんですね。

で、こちらが、その隣に架けられていた廃線となった貨物線の鉄橋跡です。
廃線になった貨物線の鉄橋跡
これが低い。
低いだけでなく、そもそも重厚だからか、その圧迫感はかなり大きいのですね。
使われなくなった年月をあらわすサビも、鉄橋を彩る味わいとして、とても美しいのです。
Google Mapで確認すると、この鉄橋跡だけがポツンと残っているようですね。
できればこのままずっと残しておいてほしいものです。
(保守とか整備とか管理とか、色々と大変でしょうが)
Google Mapで見た鉄橋跡

こうして運河に入ってくると、まず目に付くのが三井倉庫の建物。
三井倉庫の建物。戦前の建築でもまだまだ現役
戦前に建てられたものだそうですが、まだまだ現役で使われているそうです。
戦前からの建物ということで、注意書きの看板も味わいがあります。
「たばこ のむな」という表現が時代を表しています
どうやらガイド役の船長さんは、この看板がお気に入りのご様子でした。

そして船はいよいよ子安の運河へとやってきました。
ここで最大の難関となる低い橋である「村雨橋」を通ります。
このときにハプニングが起こりました。
あまりに橋が低いから、船に立てていた旗が橋の底に当たってしまって緊急停止してしまったのです。

途中でガリガリと音がして船が緊急停止、旗を回収後、再び船は動き出して乗客の安堵の声が聞こえます。

この子安の運河は上に首都高速が走っており、この道路の曲線が非常に美しく運河に映えています。
高速道路の曲線が美しく映える運河
首都高速の横羽線は、いつも普通に走っているのですが、その下がこのようになっていたとはまったく想像もつきませんでした。

そうです、上を普通にクルマが走っているということを表すと、ちょうどこんなシュールな光景になるのでしょうか。
軽トラが軽自動車を押しつぶしています

そしてこの橋の向こうは子安漁港です。
橋の向こうに漁港が広がる
昔に比べるとかなり漁師の数は減ったそうですが、今でもアナゴ漁が行われているそうです。
ここに繋留されている漁船をよくよく見てみると、デッキにたくさんの迫撃砲のようなものが積まれているのが判ります。
アナゴ漁で使う仕掛け
これがアナゴ漁で使う仕掛けなんだそうですよ。

こうして子安の運河を通り抜けると、あとは一路、みなとみらいに向けて戻るだけです。
その途中には、海側からしか見ることができない倉庫の数々を楽しむことができます。
日新の倉庫
日新の倉庫。

ピースサインがお調子者な日本製粉横浜工場
日本製粉横浜工場です。
工場夜景ジャングルクルーズ」のときに見た日清製粉と同じくピースサインを出しているお調子者です。
(このピースサインの先からのホースで、貨物船に詰まれた原材料を吸い取るのだそうです)

クルクルまわっている横浜港の発電用風車と横浜倉庫
クルクルまわっている横浜港の発電用風車と、横浜倉庫。

屋上のキリンがメチャクチャ可愛い
これ、屋上にいるのはどうみてもキリンですよね。
あまりの暑さにうなだれているようで……可愛いなあ、もう。

しかし、そんなクルーズでのいちばんの見所は、「陸側からでは決して見ることができない米軍施設がよく見える」ところでしょう。
瑞穂埠頭にある米軍施設なんですが、これ、近くを走る道路からだとチラッとしか見えないのですね。
ところが、海側からだと、これがもう見放題なんです。
行儀よくズラリと並ぶ米軍の船、船、船
行儀よくズラリと並ぶ船、船、船。

3隻の米軍船が接岸中
こちらには3隻の船が接岸していました。

米軍の事務所建物
そして、瑞穂埠頭自体が一般人は立ち入り不可のため、そもそも見ることができなかった事務所建物。
なんというか、こういう「見てはいけないもの」を別の場所から見てしまったよ……という背徳的な喜びも感じられるのですね。

こうしてあっという間に1時間が過ぎて、みなとみらいに戻ってきました。

赤レンガ倉庫前では……ワー、すごい!
「レゲエ祭」なるコンサートイベントが行われていて、海側からだったら丸見えなんですよ!
レゲエ祭りなるイベントが赤レンガ倉庫前で行われていました
こんな大規模なイベントがあったから、今日の横浜は、コインパーキングがどこもかしこも満車ばかりだったのかー!
しかし海側からだと丸見えだなんて、まったく最後の最後まで「背徳的な喜び」を味わせてくれるクルーズなのでした。

大桟橋まで戻ってきたら、ちょうど飛鳥IIのお尻にタグボートがくっついていて、出航の準備をしているところでした。
「飛鳥II」をお尻から押すタグボート

前回の工場夜景シリーズは、「工場の美しさを堪能する」という、誰もが楽しめるクルーズでしたが、今回の運河めぐりは、「知っている横浜の街を別角度から見ると、また全然違って見えるよ」という、横浜をよく知っているヒトであればなおさら楽しめるものだったのじゃないかなーと感じさせられました。
横浜をあまり知らない方だと、どのように見えるのか気になるところです。
(でもやっぱり、低い橋をくぐったり、漁港を見て行ったり、倉庫群を眺めたりと、面白いと思うのですが……)

利賀村での公演が終了、日常世界に戻ってきました

会社の夏休みを利用して、公演のお手伝いをさせてもらっていた4泊5日の利賀村滞在は、あっという間に終わりました。
まるで夢でも見ていたような気がするほどなのですが、いえいえ。
手足に無惨に残った「吸血アブ」に喰われた痕だけが、ナマナマしく残っているので(しかも痒いわ、痛いわ)、まあ当分は、利賀村での生活が夢でなかったことを証明できるのではないかなーと。

いやホント、利賀村っていうところは、ホント、いいところなんです。
夜なんて、こんなに星がきらめいているんですよ。
利賀村の夜空
コンパクトデジカメなのに、15秒間ほどシャッターを開放していただけでこのとおり。
頭上には、しっかりと天の川も見えて大感激の星空なんですね。
しかもこの満天の星空を、流れ星がヒュンヒュン飛ぶのが見えてるんですよ。
なんて素敵にロマンチックなんでしょう。ウットリ。

こんなに素敵な利賀村なんですが、ただ一点、「オロロ」と呼ばれている吸血アブが多いことに参ってしまいました。
とにかく多いんです、多い。メチャクチャ多いんですって。
ちょっと外に出ようものなら、瞬く間にヤツらは集団で襲ってきて、一気に身体中を刺されまくってしまうのです。
またこの刺された瞬間が痛いの、刺された箇所が腫れ上がってきて痒いの痛いのと、もう大変なんですって。
もう本当のところ、このオロロ(吸血アブ)に刺されることを考えたら、蚊に喰われることのなんと可愛いこと、と思えるんです。

とまあ、色々とありましたが、そんな訳で利賀演劇人コンクール2010出展作品である.5(てんご)「コーラス・ガール」は無事に終了しました。
……あ、無事じゃないか。
客入れの際、開けっ放しになっていたドアから大量のオロロ(吸血アブ)が劇場内に入り込んできて、もう大変。
本番中に出演者が襲われてしまいました。
足にとまって吸血している真っ最中のオロロ(吸血アブ)を追い払うこともできず、そのまま堪え忍んだ結果、足が大流血してしまうという大惨事となってしまったのです。
客席からも、この出演者がオロロ(吸血アブ)に喰われている様が間近でよく見えていたらしく、終演後にいろいろなお客さんから「大丈夫ですか?」と心配されてしまうほどでした。
いや、これはもう名誉の負傷ですよね。

と言うわけで、ゲネプロの様子を写真に撮りましたよ。

オープニング、「ケロミン」を生演奏する中村早香嬢
オープニング

「ケロミン」を演奏していた中村早香嬢は、責任者である澄井葵さんによって片付けられ、舞台中央に運ばれていきます
舞台中央に運ばれる

山森信太郎“ヒゲ”さんと後藤優佳嬢によって物語が動き出すと、片付けられていた中村早香嬢も一緒に動き始めます
動き出した物語

物語が動き続けていく山森信太郎“ヒゲ”さんと後藤優佳嬢
動かし続けられる物語

物語構造が最後に逆転して、そして、冒頭の「物語の一番外側」に向けて収束していきます
構造が逆転

舞台の全景です
舞台全景

利賀村と言えば合掌造り。
山と合掌造りの家からパワーを吸収する中村早香嬢と山森信太郎“ヒゲ”さん
山と合掌造りの家からパワーを吸収

デジカメの“なんちゃって動画”でも撮影してみました。
「ケロミン」を生演奏する中村早香嬢が、澄井葵さんによって片付けられるまでのオープニングのシーンです。
なお、これは言わずもがなの補足ですが、この動画は、ちゃんと冒頭から物語は始まっているんですよ。

その他の写真はこちらからどうぞ。

.5(てんご)「コーラス・ガール」(利賀演劇人コンクール2010)
.5(てんご)「コーラス・ガール」
(利賀演劇人コンクール2010)

ああ、たまってしまった洗濯物を残り1日で片付けたら、もう夏休みは終わりです……。

利賀村なうなう

Twitterでは使ったことないくせに、Twitterではないところでコッソリ使ってやるぜ(しかも意味なく2回リピートで)、「なうなう」。

というわけで、会社の夏休みを利用して、クルマで利賀村にやってきました。
いや、正式には利賀村にある「富山県利賀芸術公園」です。
こんな感じのところ。
利賀芸術公園の景色

お盆の帰省ラッシュで高速道路がとんでもないことになっているかも……と警戒して、早めに出発したのですが、あれあれ?
北陸道や上信越道も関越道も、まったく混んでいませんよ。スイスイ、スイーっとあっという間に到着してしまいましたよ。

……とは言うものの、まったく対向できない山道(でも国道)でビュンビュンとクルマが突っ込んできてヒエーとなっちゃうわ、1000円以上の値札を見つけることができない「しまむら」でテンションあがって買い物いっぱいしているわ、富山の置き薬に負けてなのかドラッグストアが少ないわ、空は広いわ、と色々とハプニングや発見があった、そんな8時間半の旅でした。

到着すると、早速スタッフのネームプレートを渡されて、気分だけは一人前に関係者ですよ。
悪用厳禁の関係者用ネームプレート
ウハハハハ、これでいろんなところにフリーパス、もぐりこみ放題だぜ(ダメです)。
これから月曜日の本番までの間、何というか、“小中学校のときに宿泊した林間学校みたいなところ”に泊まります。
夜は枕投げでエキサイティングするぜ!(誰もしません)

しかもこの林間学校みたいなところ、嬉しいことにWiFiが使い放題なんですよ! やったね!
何しろ、ケータイは通じるものの、イーモバイルのポケットWiFiがまったくの圏外なので、どうしよう……と思っていたところだったのでした。
いやー、念のためノートPCとiPod touchを持ってきてよかったなー、ナイス判断だぜ!とネットジャンキーのぼくは心底ホッとしています。
ヴィヴァ、IT革命! ブラヴォー、IT生活!
早速、WiFiが通じる談話室みたいなスペースに引きこもって、メールにmixiにTwitter……と、家にいるのと変わらない生活をしていますです。

あと、こんなときぐらいでないとイッキ読みができないと思うので、貴志祐介『悪の教典』なんて持ってきて読んでますよ……って、やっぱりぼく、何しに来ているんだか。

金城ちさとプロデュース・ストリップナイト「今宵あなたと♪」(PA/F SPACE)

前々からストリップショーでのダンスを観てみたいなーと思っていたんです。
が、なんとなくストリップ劇場って、精神的に敷居が高いんですね。
知らないローカルルールとかあったらどうしよう、とかついつい余計な心配をしてしまうんです。
だから、観たいと思っていても、なかなか観ることはできなかったんですね。

ところが、なんと。
なかなか関東の劇場に来ることが少ないダンサーが、「だったら自分で東京でやっちゃおう」というイベントを開催するとの情報を聞きました。
やったね! これだったら行けそうです!
しかも共演者として、いつもくすぐリングスで拝見している七雪ニコさんもステージに上がられるのだとか。
これを行かなくて、いったいどうしますか。

そんなこんなで、早稲田大学の隣にある会場「PA/F SPACE(パフスペース)に行ってきました。
金城ちさとプロデュース・ストリップナイト「今宵あなたと♪」

ところが! やってしもたー!
開演時間を30分も早く間違えて覚えていたんです。
会場に入ったら、まだ準備の真っ只中じゃないですか。
どれだけ張り切ってやってきた野郎だ……とか思われちゃったでしょうか。
しかし追い出されるどころか「バタバタしているけど、それでよろしければどうぞ」との暖かいお言葉に……堂々と客席に座って待たせていただくことに。
どうもスミマセン。

ステージは、金城ちさとさんが1部(テーマは「恋愛の切なさ」)と3部(テーマは「沖縄の自然と少女」)、そして七雪ニコさんがその合間の2部(テーマは「80'sのポップ」)と、全部で3部構成になっています。
いずれのステージも、ダンスそのものも確かに素晴らしかったのですが、それ以上にゾクゾクきてしまったのは、お2人の表情だったんですよね。

金城さんの踊りは、1部も3部もスタートこそ華やかな動きで観客のウキウキ心を盛り上げるのですが、途中で一転、「静」の動きに切り替わったときに、切ない表情を演じることで、描く人物の心の揺れを表現してくるのですね。
彼女のその切ない表情で踊ることで、観ている方としてもやりきれないほどの切なさを胸に抱えさせられるのです。
しんみり。
また、この切ない表情は衣装を「脱ぐ」ことの伏線を表していたようにも思うのですね。
切ない表情を浮かべることで、描く人物の心の叫びを表し、衣装を脱ぐことの必然性を生み出していたと思うのです。
このために衣装を脱ぐことが決して唐突なものや、不自然さといったものを感じさせず、観客もすんなりと受け入れることができるのではないかと思ったのでした。
決して「脱げさえすればいい」というものではなく、いかに物語として自然さを組み込むかが、ストリップとしての腕の見せ所なんですねー。

あと沖縄出身の彼女が、3部で披露するエイサー、これにはやられました。
沖縄衣装に身を包み、沖縄独特の片手で持つ太鼓(パーランクーというそうです)を打ち鳴らす彼女からは、もう気迫だけがビンビン伝わってくるんですね。
その気迫がぼくの涙腺をグイグイ刺激したのでしょうか、もうずっと涙が出そうになっていたのでした。
いやー、あのときはホント、涙の堤防が決壊しそうで、実に、ヤバかったのです。

七雪さんの描き出すポップさは、これはもうキュートなんです、キュート! とってもとってもキュート。
何というか、七雪さんのほほえみって、安らぎなんですよね。メチャクチャ癒されるんです。
彼女が、そんな安らぎや癒しを与えてもらえるほほえみを浮かべながら、楽しげにポップに舞っているその姿は、もう可愛くて可愛くて。
すっかり彼女の作り出す世界に引きずり込まれてしまっていたのでした。

ストリップというのは、観た人をこんなにも元気にしてくれる、素晴らしいエンターテイメントだったんですね。
もっと早くに気がついていたらよかったかもしれません。もったいない。
あまりの元気のもらいように、イベントが終わる頃には、観客は皆、男性も女性も(女性の方もかなり来られていました)、一体となっているかのような、そんな連帯感さえできていたような気がするんです。
もちろん、その求心力となったのは、金城さんの持つ、そのキャラクターですよね。
観客の心をクッと掴んで話さないその踊りや話しをすることで、知らず知らずのうちにまわりに「元気」も振りまいていたのではないかと思うのです。

さて、このイベントでは、おみやげとして、観客の1人1人がチェキ(ミニチュアポラロイド)を使って撮影することができるのです。
ぼくも何枚か撮らせていただきましたよ!
しかも! そのうち1枚が超絶的に素晴らしい写真だったんです。
撮ってもらったポーズも、浮かべてもらった表情も、そこに写っている何もかもが素敵に美しい写真だったんですよ!
でも、例によって、このブログは「会社や学校、家族のいるところでも読めること」を目的としていますので、このチェキ写真を掲載することはできません……。
どうもスミマセン。
その代わりといっては何ですが、とりあえず、ぼくが金城さんのお肌を指で隠したツーショット写真を掲載しましょう!
どうかこれでご容赦くださいまし。
爛漫な笑顔の金城さんと、緊張のあまり固まっているぼく
(金城さんは爛漫の笑顔を浮かべているのに、ぼくは緊張のあまり固まってる……恥ずかしい)

江口寿史サイン会(リブロ シァルプラット東神奈川店)

27年目にして完結した『ストップ!!ひばりくん! コンプリート・エディション(全3巻)』発刊記念の江口寿史サイン会に行ってきました。

サイン会場は、「リブロ シァルプラット東神奈川店」だそうなんですが……うーん、リブロのようなオシャレな本屋さん、東神奈川にあったかしら。
そもそも“シァルプラット東神奈川店”の“シァルプラット"って何なのさと、ドキドキしながら東神奈川に行ってみると……おおう。
新しく建てられた駅ビルの名前が“シァルプラット東神奈川”だったんですね。
そのなかに新しく入ったということで、知らなかった……。
だから店の名前だって、実は駅ビルそのままだったんです。
JR東日本ってば、東神奈川駅の駅ビルにこんなコジャレた名前をつけたりして、なかなかやるなー。

そんな訳で、横浜市民のジモティーとしては余裕シャクシャク、開始時間の30分前にはお店に到着したのですが、うわお。
既にサイン会の待ち行列が伸びているんですよ。
男女比はほぼ半々で、年齢層はやはりぼくと同年代ぐらいの方が多いようです。
そういえば、サイン会待ちの長蛇の列を見て「サインを頂きたいのですが、もうダメですか?」と訊いていたのは、やっぱり同じ年齢層の方々ばかりでした。
対して、それ以下の年齢層となると、並んでいる列をみても「誰? 有名なの?」と言っている人が多かったように思います。
ああ、これがジェネレーションギャップというヤツなのか……。

そんなサイン会、15時ジャストに拍手とともに始まりました。
ボーッとしながらも、列が進むのを今か今かと待っていたのですが……あれ?
なぜか、列がなかなか前へと進まないのです。
待つこと1時間、ようやくサイン会場となっているエスカレータホールまで列が進んで様子が見えてくると、ああ、なるほど、こりゃ列が進むのに時間が掛かっているわけですよ。
何しろ今回のサイン会は、対象となる『ストップ!!ひばりくん! コンプリート・エディション』を3巻ともすべて持っていても、全部にイラスト入りのサインを書いてくれるのですよ。
しかも、写真撮影まで気軽に応じて、ツーショット写真なんかも撮影しているのです。
1人あたり、だいたい5分は掛かっているのではないでしょうか。
サイン中の江口寿史

と、するとですよ……今日の定員が100名なので、単純に考えると5分×100名=500分……って、8時間20分!
全部で8時間半近くも掛かっちゃう計算ですよ! わお!
サイン会は15時にスタートしたので、この調子だと終わるのは23時半……って店閉まってますって!
それでなのでしょう、このあまりの列の進まなさに会場整理されているスタッフの方は気が気でないようなのです。
「今日のサイン会は18時までの予定なんですけどねー」とは整理されているスタッフの方の言葉。
江口寿史の隣で、アシストされているスタッフの方もやはり焦っているらしく、「先生! 始まって1時間半で20人ですよ!」と発破を掛けています。
江口寿史も苦笑しながら「……ハイ、頑張ります」とのことでしたが。

そんなこんな大変な状態のなか、ぼくの番となりました。
「よろしくお願いします」と本を3冊差し出すと、江口寿史が「(サインに添えるイラストは)“3姉妹バージョン”がいいですか?」と尋ねてくれます。
「ええ、ぜひ!」とお願いすると、「やっぱり」とニヤリ。
リクエストに応じて“江口寿史バージョン”にもしてもらえるそうですが、だいたいのところ、男性は三姉妹バージョンを希望されるそうなんですって。
実際、ぼくの前に並んでいた女性の方は、続けて江口寿史バージョンを貰っていたようです。
サインを書かれているところを、写真に撮らせてもらってもいいですか?とお伺いすると、気さくに「どうぞー」とOKを頂けました。
江口寿史にサインをしてもらっているところ

ああ、なんてステキにすばらしいひとときだったでしょうか。もうウットリしすぎるほどウットリしてきました。ウットリ。
今日は本当にどうもありがとうございました。
ところでこの日のサイン会は、いったい何時に終わったのでしょうか……。
江口寿史サイン(大空ひばり編) 江口寿史サイン(大空つばめ編) 江口寿史サイン(大空すずめ編)

今年も横浜開港祭の花火で6月を迎えました

さてさて、今年もやってきましたよ、横浜三大花火大会のひとつ、横浜開港祭での打ち上げ花火の時期が。
この横浜開港祭は、毎年、平日であろうと週末であろうと、律儀に6月2日に開催されるので、「よし今年もベランダでスタンバって、花火見物だぜ」と、サッサと会社から帰ってきたのでした。

その前に、一応、何時から花火が打ち上げられるのか、ネットでチェックしてみたら……イヤーン。
今年に限って、5月29日・30日、6月2日と3日間にわたって開催されていたらしんです。
ということは、花火はもう終わっちゃったの!?とよくよくスケジュールを見てみると……よかった、花火が打ち上げられるのは、今日、6月2日だけのようです。
安心して眺めていることができますね!

今日はまた天気もよく、空気もカラッと乾燥しているので、遠くまで透き通るようによく見えます。
みなとみらいだって、このとおりハッキリクッキリ。
今日はみなとみらいもハッキリクッキリ見えています

夕涼みがてら、ベランダのベンチに腰掛けて待っていると……来た来た、来ましたよ。
ドーン、ドドーン。
いよいよ今年も花火の季節がやってきました

空気が澄んでいるからか、打ち上げ音もよく響いてくるのです。
隣近所の子供たちもベランダに出てきているのか、「きれー」とか「うわー、すごーい」と大はしゃぎしている声が聞こえてきます。
花火を見ているこの瞬間、近隣住人とは見えない絆で結ばれているような気がします

とすると、そのうちに別の方角でも花火が上がっていることに気づきました。
花火がグランド インターコンチネンタルのすぐ前で打ち上げられている

これって……ヨコハマ グランド インターコンチネンタルのすぐ前?
今日、ホテルに宿泊したお客さんは、もう最高の特等席じゃないですか。
花火がグランド インターコンチネンタルのすぐ前で打ち上げられている

いや、でもあまりに近すぎて、かえって見えないことになるのかもしれません。
花火がグランド インターコンチネンタルのすぐ前で打ち上げられている

低層階はもちろん、中層階でもうち上がった花火が上の方で開くから、窓から上の方を身をひねって見上げないといけないかもしれませんねー。
いや、違います! ここは、逆転の発想で、マイナス面をプラス面に変えて考えなければなりません!
そう、これは体操なんですね、体操。またはストレッチ。
この花火見学は、身体にとっていい運動になるんですよ。
そう、「ストレッチしながら花火見物」という、新たなホテル宿泊プランなのかもしれません。
花火がグランド インターコンチネンタルのすぐ前で打ち上げられている

ちなみに去年はどうだったかな……と、日記で確認してみました。
すると、おおう、どうやら去年から、このように2ヶ所で打ち上げをするようになったみたいですね。
時間も、去年は「打ち上げ時間が例年よりずっと長いよ!」と興奮していましたが、今年も長い! 20時20分から21時まで、たっぷり40分間は楽しめました。

そしていよいよクライマックスです。
そうそう、去年の日記を見て思い出しました。
去年はいよいよクライマックスというところで、カメラの電池が切れてしまって呆然としながら、ラストの大輪を咲かせた花火たちを眺めていたのでした。
今年は……大丈夫、ちゃんと事前に充電しているんですよ。
花火がだんだんと大きくなっていて、佳境に入ったことに気がつきます

大きい花火が打ち上がり始め、そのうちに乱れ打ち状態へと流れ込みます。
クライマックスは大輪の乱れ打ち状態
腹の底まで響き渡る重低音の打ち上げ音が連続して聞こえてきて……終わりました。
いやー、清々しい気候での花火見物、なかなかオツなものでした。ありがとうございます!

この調子で、7月の国際花火大会、8月の神奈川新聞花火大会も清々しく楽しみたいものですね!
さて、今年のお天気状況はいったいどうなんでしょう。
まー、日頃のぼくの行いを考えると、まったくもって心配はいらないのですが(←そういうことを言っている時点で、十分にアヤシイ)。

桜庭一樹・道尾秀介トークショー(ジュンク堂池袋本店)

金曜日に、ジュンク堂池袋本店で桜庭一樹の新刊『道徳という名の少年』出版記念として「桜庭一樹・道尾秀介トークショー」が開催されるということで、会社帰りにレッツゴウ、行ってきました。
開催が平日なのに、今をときめく作家2人によるトークショーということで、早くから満員御礼、札止めとなっていたこのイベント、会場の4階喫茶室はもうキュウキュウのギュウギュウなのでした。

19時を少し過ぎた頃、拍手に迎えられて2人が登場です。
司会役の方がいるのかと思っていたのですが、きっかけを出す程度でなかに入ることはなく、基本的に2人にトークをまかせた形となっていました。
しかしそんな司会役の方は必要なく、道尾秀介がかなりのサービス精神を発揮。
桜庭一樹にどんどんと質問を投げかけ、また、彼自身も熱い「短篇小説への思い」を語ります。

しかしこの道尾秀介の短篇小説への熱い思いが時折暴走し、桜庭一樹の冷静なまなざしに我に返り(短篇小説の魅力を語っている最中、いきなり「ぼくは辛いものが好きで、ラーメンにはラー油を掛けて食べるのですね」と、なぜかラー油に例えて熱く語り出した道尾秀介の熱い「動」と、それをぽかんと聞いている桜庭一樹の「静」とか……)、そこが会場の笑いを誘うという、終始和やかなムードで進められた1時間でした。

お客さんにはあらかじめ、桜庭一樹と道尾秀介が勧める短篇小説が、国内外で1篇ずつ、計2篇(道尾秀介は選びきれなかったのか、国内作品が2篇の計3篇)、コピーされて配られています。
とはいってもそこは本屋さん、もちろん全部がコピーされる訳はなく、その一部だけなのですが。
そんな短篇小説の紹介をするのって、なかなか難しいですよね。
なにしろ、あらすじを紹介しようとしても、ストーリーをほとんど言いかねませんし。
しかしそこは、お二人の“短篇・愛”が成せるワザなのでしょうか、あるいは引き出しが豊富なだけに紹介したい材料が次々と飛び出してきたからでしょうか、どれもとても魅力的に紹介されたので、メチャクチャ気になってしまいましたよ。

ちなみにお二人の勧める短篇小説は以下のとおりです。

【桜庭一樹】
スティーブン・ミルハウザー「夜の姉妹団」
谷崎潤一郎「刺青」

【道尾秀介】
フレデリック・ブラウン「叫べ、沈黙よ」
中島らも「DECO-CHIN」
阿刀田高「迷路」

今回のトークショーで、特に印象に残った発言は、道尾秀介が言った「短篇集は今、売れないから、出版社ではあまり“短篇集”と言いたがらない」ということ。
そういえば、ここ最近、ぼくが続けて読んだ本のどれもが短篇集だったにも関わらず、帯や表紙のどこにも「短篇集」とは書かれていなかったのですよね。
もともとが短篇として発表された作品のはずなのに、「第1章」「第2章」……と、無理矢理に長篇として構成sきていたので、「これ、なんだかおかしいよなあ」と不自然に思っていたのです。
そうかあ、やはりこれも「“短篇集”と帯やカバーで知らしてしまうと売れない」という出版社の思惑が絡んでいたのでしょう……か。

桜庭一樹の今回の新刊である『道徳という名の少年』も、連作形式の短篇集だそうですが、これも当初から意図していたことではなく、たまたま短篇の依頼が多く重なった時期に「別々の物語で書くよりも、繋がった物語の方が面白いな」と感じたことから書き始めたそうです。
イメージとしてあったのは、デヴィッド・ボウイ『ジギー・スターダスト』のように、1曲ずつは別々でもトータルでは繋がっているコンセプトアルバムを目指したのだとか。

その『道徳という名の少年』については、道尾秀介がスゲースゲーと終始大絶賛。
いわく、他の作家がやろうとしていることをすべて無視している! この5つの短篇だけで、長篇が5作書けるほど中身が濃い! なんてコストパフォーマンスが低い(作家側の視点で)!
この「コストパフォーマンスの低さ」という点については、「長篇と短篇の違い」という点でも繰り返されました。
長篇と短篇とは、実は書く側としては、同じだけのエネルギーを使うのだそうです。
「短く書く」ということは、書く時間が短くて済むのではなく、どんどんと削ぎ落としていく作業が出てくる分、それだけ時間を掛けなければならないのだそうですね。
そのため、短篇を書き続けていると命を縮めているのではないかと思うのだとか。
例えば、川端康成『掌』という本では、120篇もの掌篇小説が収められているのですが、これだけあってハズレがまったくない、あれだけの素晴らしい短篇小説(掌篇小説)を書いてしまうと命を縮めるんじゃないか、と思ってしまったそうなんです。
最近では、Twitterでも小説を書く人が増えているので、こういった140字とさらに短いなかで作品を収めないといけないとなると、この人たちは命を縮めていないのかなーと考えてしまうのだとか。
ここで桜庭一樹、「そういえば、円城塔さんはどうしてTwitterに小説を書いているの?」と不思議そうでした。
(その翌日夜中に、桜庭一樹もついにTwitterを始めました)

あっという間の1時間が過ぎ、トークショーは終了。
引き続きサイン会へと移ります。

ここで、出版社の方々が大慌てであたふたしていました。
どうやら、お土産の冊子が足りなさそうであることが判明したようです。
トークショーの参加者だけでなく、終了後には、書籍を購入した人にもそのままサイン会に参加できるようになっていたのですが、この人数が想定以上の数だったのでしょうか。
「コピー機を貸してください!」「1階のレジの横にありますから、どうぞ」とジュンク堂の方とのやりとりが並んでいる隣で展開。

こちらがそのお土産の冊子、「『道徳という名の少年』プロットノートのコピー」です。
桜庭一樹『道徳という名の少年』プロットノートのコピー(の表紙)
ルーズリーフに様々な言葉の断片や物語の一部が書きつづられているところは、桜庭一樹の頭のなかにある宇宙を彷徨っている星々を眺めているような気持ちになれます。
これ、物語を読んでから見直したら、また違った印象で眺めることができるのでしょうね。

そしてあたふたしている出版社の方は、桜庭一樹がサインをしている周辺でも。
こちらでは、サインを書くマーカーが足りなくなりそうになっているようです。
ジュンク堂の方と、「このあたりで文房具屋さんはありますか」「ロフトかなあ、でもちょっと遠いですね」「近所にコンビニがありますよ」「コンビニにマーカーは置いてますでしょうかねえ」とのやりとりで、こちらでもあたふた。
大急ぎで買いに出られていたようですが、間に合ったのでしょうか……。

で、こちらが金色のマーカーで書いていただいた桜庭一樹のサインです。
おなじみシールは、今回はテントウムシでした。
写真では判りづらいかもしれませんが、これ、羽の部分がふくらんでいる立体シールなんですね。
桜庭一樹『道徳という名の少年』のサイン

この『道徳という名の少年』は、かなり凝ったつくりになっています。
装丁ももちろん素晴らしいのですが、ページのなかも、まるで一昔前の豪華本のようなゴージャスさを感じさせられます。
文庫本になるのを待つのもいいのですが、この雰囲気を味わえるのは、きっとこの単行本だけだと思います。
ぜひとも単行本でも持っておきたい1冊ですね。

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