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北野武監督のサラリーマン映画

前回の「アウトレイジ」を観終わったときにあれ?って思っていたんです。
それが今回、続篇の「アウトレイジ ビヨンド」を予告篇を観て、ああ、やっぱりなって思ったんですよね。
ぼくたちサラリーマンが北野武監督のヤクザ映画に惹かれるのは、ただ単にその暴力描写が激しくてスッキリするから、という理由だけじゃなくて、これが「ヤクザ」に名を借りた、ある意味、立派なサラリーマン映画だから、じゃないでしょうか。

「組」という組織はそのまま会社だし、理不尽な上層部も上司や経営陣に当てはまります。
なんというか、かなりのブラック企業に勤めているサラリーマンたちを描いているのと変わりないんですよね。
そう思ったら、ヤクザ社会というのも、サラリーマン社会と変わりないんだなーと。
だから、宮仕えする身としては北野映画を見ても「そうそう、そうなんだよなー」とか共感しちゃうんですね。

今回の予告篇でも、「ヤクザ」を「サラリーマン」に、「シノギ」を「売り上げ」に、「盃」を「提携」に置き換えたら、ホラ、ね。
理不尽な会社組織から無理強いされているサラリーマンたちを描いているようにしか見えなくなったでしょ。

パット・ベネターの着ているTシャツが……

フト、小林克也の「ベストヒットUSA」の頃に戻りたくなって、パット・ベネターの「Love is a Battlefield」のビデオをYoutubeで観ていたんですよ。
いや、もう懐かしいったら、ありゃしません。

……が、オトナの穢れきったココロの目で見てしまうと、ツッコミどころが満載なんです。
冒頭でバスがハイウェイを走っているシーンでは、「映画の「スピード」か!」とか、ガールズバーの女の子たちがオーナーに反乱を起こすところは、「マイケル・ジャクソンの「スリラー」か!」とか。
ああ、でもあとでWikipediaを見て知ったのですが、パット・ベネターはマイケルの「スリラー」にインスパイアされて、このダンスシーンを取り入れたそうなんですね。

しかし、そんなことがすべて瑣末なことに思えてしまうほど、いちばんの気になったシーンがあるんです。
それが、彼女が着ているTシャツなんですよ。
父親と喧嘩をして、家を飛び出す最初のシーンで、彼女が着ているピンクのTシャツ。
どうもこの胸元に書かれてある文字が漢字っぽいのです。
あれ?……と、気になって見返すと、「天麩羅部」?
日本全国の天ぷらを食べてまわる部活動?
「江戸前はゴマ油を使うから、慣れないと胸焼けしちゃうよ」とか、そんな研究をする部活動?

判りません……全然、判りません。
いったい何なんですか、それは。
メチャクチャ気になるじゃないですか。

ということで、一時停止を繰り返しながら、何度も何度もこのシーンをよくよく見返してみました。
そうしたら……ワオ。
ついに何と書かれてあるのか、判ったのですよ! やったね!
「目矢羅部」っていったい何ですか……
「目矢羅部」と書かれてあるではないですか!
「天麩羅部」なんかでは全然違ったうようです。オハズカシー。

……あれ?
「目矢羅部」って、いったい何ですか?
「天麩羅部」よりも、より一層難しいナゾの言葉にぶち当たってしまったのです。

ここでフトひらめきましたよ。
ひょっとすると、この歌のタイトルが「Love is a Battlefield」だから、それに引っ掛けているのかもしれません。
つまり、「羅部」は「LOVE」を意味しているのですよ、きっと。
かなりの暴走族的センスですが……。

とすると、「目矢」が何かということになるのですね。
「Battlefield」ではなさそうですし……と考えること、しばし。

あ。
ひょっとしたら……とエライことに気づいちゃいましたよ。

「目」は、英語で「EYE」ですよね。
とすると、「目 = EYE = I」を表しているのかもしれません!

おお!
そう考えると、あとは楽ちん、簡単なんです。
「矢」はそのまま「YA」。
つまり、「矢 = YA = YOU」ということを表しているに違いないんです!

やったね! これで解決しましたよ!
「目矢羅部」という漢字は、「I」「YOU」「LOVE」という文字を表していて、それは「I LOVE YOU」ということなんです!
ひょっとしたら、アメリカでは「I LOVE YOU」Tシャツとかいう名前で売られているのかもしれません。
ケケケケ、そいつはケッサクじゃないですか……と我々日本人はアメリカのことを笑えませんって。
何しろ、ぼくたちが普段着ているTシャツの英語だって、何と書かれてあるのか、まったく気にしてないですからねー。

そう考えると、ちょっと怖くなったりもしちゃいます。
ぼくのようなチキン野郎は、ズラズラと文字が書かれた服はあまり着ない方がいいのかもしれませんねー。

邦楽もスゴイんです、アイデアと気迫のPV

久々にPVの話など。
以前、「ミステリファンのための名曲集」としてNickelbackの「Someday」「Savin' me」やOasisの「Stand by me」、BUMP OF CHICKENの「K」のPVを紹介したことがありました。
(いや、「K」はPVじゃないけれど……)

それからは、まったくPVを観る機会もなく、新たに「スゲーぜ!」とビックリしてしまうこともなかなかなかったのですが、この間、サカナクションの「アルクアラウンド」という曲のPVがスゴイよ、一度観ておいた方がいいよ、と聞いたのですね。

魚臭い? ラルク・ラウンド?
いやいや、全然違います。サカナクションの「アルクアラウンド」だそうです。

そんな訳で、Youtubeで検索してみると……いやー、現代のネットって侮れませんねー。
ちゃんとアップされていたんですよ。
で、早速観てみたんです。 ところが……。
ん? あれ? これって、カイリー・ミノーグの「Come into my world」じゃないの……などと思わされたんです。
しかし、早まってはいけません! 始まって45秒を過ぎたあたりで、それは、いきなり炸裂してくるんです。
いったん仕掛けがはじけると、そこからがもうスゴイのなんの、止まりません。
「これでもか」「これでもか」と怒涛のように繰り出されてくる仕掛けの数々に、もう、画面から目を離すことができなくなっているんですよ。
スゴイのですよ、スゴイ。スゴイすぎるじゃないですか!

この曲が出たのは2009年12月のようで、既に再生回数は312万を超えてるんですね。
ですから、「けっ、コイツ、何を今さら言ってんの」とか思われそうですね……いやー、スミマセン、スミマセン。
でも、あまりのこのPVのスゴさに、ただ、ただ驚いてしまって、もうこうして叫ばずにはいられなかったんです。

ちなみにカイリー・ミノーグの「Come into my world」はこちらですね。

これも初めて観たときは、かなりビックリしたPVでした。
いや、今、久々に観返してみたのですが、やっぱりメチャクチャ新鮮な気持ちで驚かされてしまいます。
見れば見るほどに発見がある(という気にさせられる)、スルメのようなPVなんですよね。

サカナクションの「アルクラウンド」を最初観たときは、ああ、これはカイリー・ミノーグの「Come into my world」なんだな、だから「スゴイ」とか言われているんだな、とか、そんなうがった見方をしていたんですね。
でも、全然違いました。
サカナクションのスゴイところは、カイリー・ミノーグと違って、お金をそんな掛けなくても、アイデアと気持ちさえあれば、負けないだけの素晴らしい作品ができる、というところなんですよね。

たぶん、もともとは歌詞に対する思い入れが非常にあって、「聞き流されたくない」という強い気持ちがあったんだと思います。
それを製作スタッフが汲みとって、「じゃあ、オレたちも歌詞を聞き流されないように、一発勝負に出てみようか」となって、その気持ちと気持ちがぶつかって、このような緊迫感あふれる“一発録り”作品に仕上がったのではないでしょうか。

いや、ひょっとしたら、実際には何度か撮り直して、それらをうまく繋げているのかもしれません。
それでも、“一発撮り”として掛ける思いは、ヒッチコックの「ロープ」や、黒澤明の「夢」にも負けずとも劣らない素晴らしい作品に仕上がっているのではないかと思います。
画面の向こうから、製作者全員の「思い」が気迫となってビシバシ伝わって、さらには、その思いと気迫から生み出された「アイデア」がキラリと光っている素晴らしいPVだと思います。

それが証拠に、ホラ。
最初は「魚臭い」とか「ラルク・アラウンド」とか言ってたぼくが、今は普通に「サカナクションのアルクアラウンド」って言うようになっているんですから。

サインを貰って世界で3セットだけの攻殻機動隊

以前に、攻殻機動隊の主題曲を歌うOrigaからDVDにサインをしてもらって、「これって世界で1枚だけの攻殻機動隊!」などと、浮かれポンチでブログで紹介したことがあったんですよね。
もう5年近く前のことなんですよね……その間、粛々と時は流れ去り、色々なことが起こりました。
そしてなんと今回、厚かましくもTVシリーズの「Stand Alone Complex(SAC)」「Stand Alone Complex(SAC)2」という2シーズン分のDVDボックスのセットにまで、サインを頂いちゃったのですよ……。
「攻殻機動隊」のDVDボックスにまで、主題曲を歌うOrigaにサインを頂きました

DVDボックスには2セットのジャケットが入っているものだから、「SAC」と「SAC2」をあわせて4つもサインを書いてもらうことに……。
ヒエー、どうもスミマセン。まったくもってスミマセン。
本来だったら、名前だけをサササッと書いて、「はい、書いたよ」と返されてもおかしくないのですが、そこはさすがはOrigaさん。
「SAC」と「SAC2」それぞれのジャケットに日本語バージョンとロシア語バージョンと書き分けてくれてるんですよ。
そして、さらにはそのそれぞれのコメントの内容が別々だし……。
ウヒャー、本当にどうもありがとうございます。

シーズン1にあたる「SAC」には、日本語で書いてもらっています。
「攻殻機動隊 SAC」には、日本語でのコメントを頂きました
「ORIGA より」「また会いましょう」とのコメントが書かれてあります。
しかし銀ペンしか用意していなかったので、ジャケットの白地に書かれた文字が、ちょっと見えづらくなってしまいました。
しまったことをしてしまったぜ。

シーズン2にあたる「SAC2」には、ロシア語バージョンでのコメントを書いてもらっています。
「攻殻機動隊 SAC2」には、ロシア語でのコメントを頂きました
「思い出に」とか、そういったことが書かれてあるそうです。
こちらは、ジャケットの黒地に銀ペンの文字がバッチリ映えていて、とってもステキなんです。
ウットリ。

しかし、よくよく考えてみたら、「攻殻機動隊」のDVDって、Origaは主題曲を歌っているというだけで、まったく彼女本人の作品じゃないですよね。
普通はアルバムとかそういったところにサインを書いてもらうものなのに……。
でもこんなにも気軽にサインをしていただいて、本当にどうもありがとうございました。

ということで、こちらが攻殻機動隊 SAC2のオープニング曲であるOrigaの「Rise」です。

「ドゥームズ・デイ」のあまりのおバカっぷりに爆笑して眠れません

ネットレンタルで月8枚まで自動的に送られてくるのはいいのですが、ここ最近はそんな余裕もなく、しばらく放置気味だったのですね。
いやいや、いくら「自動繰り越し」があるからといって、それではもったいないのです。
そんな訳で今週こそ、送られてきたDVDを久々にゆっくり観ることに。

で、封筒から出してみると、入っていたのは「ドゥームズ・デイ」ですよ。

「ドゥームズ・デイ」予告編

なんとなくこの映画、ぼくの中では「イーオン・フラックス」のイメージを描いていたんですね。
SF的な設定でカッコいいヒロインが大活躍するアクション映画ということで。
が……見始めて、しばらくするうちに「えええぇぇぇ?」。
これ、違います。全然違います。まったく「イーオン・フラックス」とは違う映画なんですよ。
そう、これはもはや完全に「マッドマックス」の世界観なんですね。それも「2」の方。
しかもこれ、出てくる悪者が皆、おバカ全開なんです。
「マッドマックス2」の世界観で、出てくる悪者がおバカとくれば、あるいはこの映画って「北斗の拳」でしょうか。

……などと思わせておいて、いきなり中世のような世界観になって、今度はティム・バートンか、テリー・ギリアムか。
……と思わせておいて、最後はやっぱり超絶的におバカな「マッドマックス2」で締めくくってくれます。
もう予想外に大爆笑しっぱなしの2時間弱なんですよ、この映画って。
あれ? 当初の予定では「アクション映画でストレス解消」のはずだったのに……。
まあ、「爆笑のしすぎでストレス解消」になったから、結果オーライでよいのです。
うーん、マジメにバカな映画を作らせると、『ショーン・オブ・ザ・デッド』もそうだったし、イギリス映画って侮れませんって。

そんなこんなで興奮冷めやらぬまま、窓の外をフト見ると、「キャー!」。
もうすっかり夜が明けていて、ああ、寝るにはまぶしすぎる時間になっているではありませんか。
でも、寝ます。もう寝ます。本当に寝ます。
オヤスミナサイ。
窓の外はもうすっかり夜明けです

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