初日の出クルーズはあいにくの曇り空でした

お正月といっても、毎年毎年、普段の休日と何ら変わりない怠惰な日々を過ごしてしまっています。
しかしこれではいけないと猛省し、2012年のお正月は一念発起、早起きして初日の出を見に行くことにしました!
嗚呼、2012年の年初めになんとステキなイベントで幕を開けるというのでしょうか。

ただし、せっかくの一念発起なんですから、散歩がてら近所の公園に行って陽が上るのをただ見るだけじゃダメなんです。
どうせだったら、もっともっと豪勢な、非日常的なスタイルで“ハレ”の舞台をエンジョイしたいじゃないですか。

ということで、そんな贅沢な「初日の出」イベントって何かないかなーと調べてみました。すると……おお。
普段は、イルカやクジラウォッチングのクルーズを開催している銚子海洋研究所で、初日の出クルーズがあるとのお知らせを見つけたんですよ。
東京や横浜でも初日の出クルーズはありますが、この銚子海洋研究所のクルーズだと、関東でいちばん日の出時間が早い銚子の沖合まで船を出して、日の出を見に行くのだそうです。
銚子の沖合って、そこってもう太平洋じゃないですか。
太平洋の雄大な水平線の向こうから、2012年最初の日の出を拝むことを想像するだけで……ウットリ。
ということで、このクルーズへの参加を申し込んでみました。

年が明けて除夜の汽笛を訊いてからの午前2時過ぎ、クルマで横浜を出発しました……って、あれ!?
これだったら「初日の出を見るために早起き」どころか、徹夜してるじゃないですか。まあ、いいんですけど。
ガラ空きの首都高速から北関東自動車道を走ること2時間半、銚子の外川漁港にやって来ましたよ。
あたりがまだ真っ暗ななか、唯一電気が点いているこちらが銚子海洋研究所です。
外川漁港で唯一電気が点いている銚子海洋研究所

事前に、夜明け前の海ってどれだけ寒いのかと、重装備を用意していたんですね。
マフラー・手袋はもちろん、ヒートテックを重ね着してみたり、カイロを5、6個持ってきたり。
ところが……寒くないんです。
海沿いなのに風がまったく吹いていず、だからなのか、全然寒くないのですね。
漁港の中も波一つ立たず、メチャクチャ穏やかなものです。
ひょっとして今日の天候は恵まれているのかしら。
波一つない穏やかな外川漁港

事務所で受付を済ませると、ちょっと離れたところに停泊中の船の前に集合です。
こちらが今回お世話になる船の「フリッパー号」です。
今回お世話になる船の「フリッパー号」

外川漁港を出発した船は、犬吠埼を左手に眺めながら、グングンと沖に向かって進んで行きます。
岬の上に建っているのは、犬吠埼灯台ですね。
犬吠埼灯台を見ながら沖に進みます

しかし船が向かう先は、一面の曇天が広がっているんですよ。
重くどんよりとした雲に遮られていて、ご来光を見るのはちょっとヤバイかも。
船が向かう先はどんよりとした空

そして、時刻はいよいよ銚子での日の出、6時46分になりました。
さあ、どこだ、ご来光は!?とあたりを見回してみたのですが……おおう。
残念ながら、相変わらず空一面には厚く重い雲が広がっていて、どこに陽が上っているのかも判らない状態なんです。
ご来光を眺めるどころか、どの方角に太陽が上っているのかよく判りません

そんな、残念な曇天の初日の出の下を、さんふらわあ号が横切って行きました。
大洗港に向かっているのでしょうか。
曇天の初日の出の下を行く、さんふらわあ号

船は、日の出時間が過ぎても、ちょっとでも陽が差すチャンスを探して、アチコチまわっています。
しかし、今日の天候は風がなくてとても穏やかな状態といっても、ここはもう太平洋です。
うねる波が、船先から襲いかかってくるんですよね。
前のデッキ部分にいたお客さんは、結構波しぶきをかぶっていました。
風がない穏やかな状態でもこれぐらい波が立つのだったら、ちょっとでも風が吹いたらとてもデッキには立ってないのかも。

こちらが、どこかに太陽が眺められるポイントがないかと探しまわってくれている船長と、アシストのスタッフです。
船長と、アシストのスタッフ

こうして時間いっぱいまで洋上をまわっていたのですが、結局、雲が晴れることはなく、残念ながら帰港の時間となりました。
帰っている途中で、心持ち、薄明かりが差してきたような気がしましたが……すぐにまた厚い雲に覆われてしまいました。
一瞬の薄曇りになったところ(またすぐに厚い雲に覆われましたが)

今回のルートはこのとおりです。
地図を見て改めて思いましたが、外川漁港を出たら、もうそこはすぐに太平洋という名前の外洋なんですね。
東京や横浜といった、内海でクルーズしているだけでは想像もつかない状況です。
銚子海洋研究所「初日の出クルーズ」

港に戻ってくると、銚子海洋研究所のマスコット犬、カイちゃんがお出迎えしてくれました。
Twitterでは「カイくん」なんて紹介しちゃいましたが、女の子なのでした。失礼しました……。
港でお出迎えしてくれた銚子海洋研究所のマスコット犬、カイちゃん

このカイちゃん、見知らぬオッサンがコワイのか、撫でに行こうとするとスルリと逃げていくのですね。
ただ、本気で逃げていくわけではないので、ちょっとづつ距離を縮めながらゴールドフィンガーを繰り出すと……フフフ。もうウットリとした表情になって、逃げなくなっちゃいましたよ。
それどころか、撫でるのをやめると、「もっとやってー」と催促するかのように身体をスリスリさせてきて……カワイイのう。

カイちゃんが一見客のぼくに身体を委ねているのを見て、お手伝いに来ていた釣り舟屋さんのおかみさんが「あら、私が触ろうとしたら逃げていくのに」とボヤいていたほど、どうも普段はあまり触らせてくれないみたいですね。
すっかりぼくのゴールドフィンガーで骨抜きにされてしまったカイちゃんは、ぼくが「じゃあね、バイバイ」と帰ろうとすると、「えー、行っちゃうのー。もっとやってー」という目で見送ってくれていたのでした。
カワイイのう。

いやいや、ひょっとしたら彼女のこのツンデレで、お客さんは「また来なくちゃ」という気にさせられてしまうのかもしれません。
だとすると、まんまとカイちゃんの策略にはまってしまっているぼくがいますよ。

こうして昼前にはまた横浜に帰ってきたのですが……ありゃりゃ。
薄曇りで陽が射しているじゃありませんか。
段々と天気がよくなってきたのか、それとも横浜だったら、初日の出を見ることができたということなのでしょうか。
横浜では薄明かりが差していたのでした