昔の写真風に加工する「幕末古写真ジェネレーター」

知っている人には「何を今さら」と言われそうですが、「幕末古写真ジェネレーター」というWebサービスを知りました。
何気なく試してみたら……何ですか、これは!
メチャクチャおもしろいんですよ!

この「幕末古写真ジェネレーター」っていうのは、どんな写真でも幕末や明治時代に撮影されたような古い写真の雰囲気に加工してくれるというWebサービスなんですね。
やり方はいたって簡単です。
古写真化したいJPEGデータを、Web上で指定するだけ。

カメラ関係のWebサービスといえば、以前にも「普通の写真をミニチュア風写真で撮影したように加工してみる」というのを紹介しました。
ただ、こちらのサービスでは写真への効果の反映具合を自分で調整するところがあるんですね。
それだけに、きちんとした写真にするのが非常に面倒だったんです。
ところが。
この「幕末古写真ジェネレーター」は、加工したい写真を読み取らせるだけで、あとは勝手に「できました」とお知らせしてくれるまで何もしなくてもいい、とってもお利口さんなサービスなんですよ。

ということで、早速試してみました。

まずは、以前に横浜港をブラブラ散歩したときに撮影した「横浜三塔を大さん橋から見たところ」です。
開港当時の横浜港(の雰囲気)
……うわおう、出た!
なんというか、この写真の古さがとっても風景にあっていますよね。
まるで、横浜港が開港した当時の写真といって、ダマされてしまいそうなほどです。

「古くからある風景」といえば、やはり日本の国技“相撲”を外すことができません。
よく明治時代の力士の写真や、土俵の様子なども見ることができるので、あんな感じになるのかどうか、試してみました。
秋場所開催真っ最中だった国技館前で撮った写真です。
明治時代に村で行われた相撲大会(の雰囲気)
……おおう、これは!
なんとも言えないこのひなびた感じ、いいですねえ。
とてもとても、これが現代ニッポンの都内の写真とは絶対に思えませんって。
なんとなく、「村の相撲大会が開かれている公民館前ののぼり」といった感じがしますね。

工場クルーズをしたときに撮ったお気に入りの写真だって、ジェネレーターにかかれば、ホラ、このとおりです。
明治時代に入って急速に発展した重工業(という教科書の説明風)
まったく工場萌えクルーズの写真という感じがしなくなりました。
何だか教科書に載っているような、そんな感じがする写真ですよね。
「明治に入ると、急速に工業技術が近代化し、製鉄などの重工業が発展していった」とか書かれた、その隣に添えられている、そんな写真です。

古写真に見えるコツとしては、なるべく写真に写っているものが古そうなものであるというところでしょうか。
ただし、内容が新しいものであっても、脳内で勝手に解釈を付け加えてくれるので、さほど不自然に思えることもないのが不思議なんです。
例えば、これ。
戦後20年、ニッポンは高度経済成長期に入りました
「昭和の高度経済成長!」って感じの写真になりました。
あと、これも。
一足先に完成したビルに追いつけ追い越せな、高度経済成長期のニッポン
いずれの写真も、大手町駅前交差点で建設中のビル工事現場です。
こんな高層クレーンがさすがに「幕末から明治に撮影された」というのはムチャクチャです。
しかし、そうすると頭のなかでは勝手に、「このあたりの年代なら不自然じゃない」と解釈するのでしょうね。
そのため、「昭和の高度経済成長!」というイメージになったのではないかと思うんです。

ちなみに、写真内に「新しさ」と「古さ」を混ぜるとどうなるでしょうか。
古民家とクルマ。
古民家とクルマ
……わははは、完全に「お父さんが若い頃に乗っていたクルマ」のノリじゃないですか。
これも、古民家だけだったら完全に「明治時代の写真」になるんですね。
ところがそこに不自然にクルマなんて写り込んでいるものだから、脳内で勝手に情報が補正されて「昭和の古き良き時代の写真」として認識をするようです。
子供が両親の若い頃のアルバムをめくっていたら、この写真が出てきて、「お父さんが結婚前、お母さんと一緒に山へドライブに行ったときの写真」とか言われていそうな、そんな気がします。

あと、昭和を表す風景といえば、やっぱり街頭テレビですね。
ということで、以前に、「大手町の街頭テレビは黒山の人だかり」で紹介した写真を加工してみました。

キム・ヨナと優勝を争う浅田真央のフィギュアの試合を観ている……のではなく、シャープ兄弟と戦う力道山のプロレスを観ているサラリーマンたち、という風景ですね、これは。

最後に、自分が写っている写真も加工してみました。
といっても、あまりぼくの写真がないので、ひょっとこ乱舞の中村早香さんに以前、京浜運河をクルーズさせてもらったときの写真を使わせてもらいましょう。
アメリカから海を超えてやってきた新しいレジャーに夢中(という雰囲気)
うわー! これはなんと!
これぞ「昭和の高度経済成長期に、新しいレジャーを楽しむサラリーマン」全開ですね。
古き良き時代のレジャーです。
わははは、なんだか押入れの隅から見つかった昭和30年代の古新聞に載っている写真という感じがたまりません。

ぜひぜひ皆さんも色々と試してみてください。
ホント、はまってしまいますって。