横浜港の「オリンパス・ブルー」

眠れないなーとボーッとしていたら、ヤバイ、もう東の空が明るくなり始めてきたんですよ。
メチャクチャきれいな明け方の空は、これ、今日の天気がメッチャいいということじゃないですか。
おでかけ日和な朝の予感がします

朝ごはんを食べてモゾモゾしているうちに、もうすっかり陽は高くなりました。
やっぱり思ったとおり、スッコーンと抜けるような青空が広がって、メチャクチャいい天気なんですよ。
こんな日に家に閉じこもるのもモッタイナイ、ということで、オリンパスのE-300をぶら下げてお散歩に出かけてきました。
いわば、これが初めてのカメラデビューなんですね。
向かうは横浜港ですよ。
いつもはクルマやボートでビューンと駆け抜けるだけの場所ですが、ゆっくりとお散歩でブラブラ歩いていると、まるで初めて横浜の街に来たときのように、とても風景が新鮮に見えてくるのでした。

駐車場にクルマを止めて、万国橋の上を歩いていると……おお。
みなとみらいの上空を、ちょうど飛行機が通過していったところでした。
ただ時間が経って飛行機雲がヘロヘロになってしまったため、墜落していったようにも見えますが……。
みなとみらいを通過した飛行機雲が墜落しているみたい

赤レンガ倉庫までやって来ると、ちょうどイベントが開催されているみたいですよ。
倉庫前の広場は人だかりがあって、また音楽がガンガン流れていてメチャクチャ賑やかなんです。
ただ、その横にある旧横浜港駅の線路跡とプラットフォームのあたりでは、その賑やかさもどこか遠いところの騒ぎのように感じられるほどにシンとしていて、なかなかのんびりできる穴場ですね。
旧横浜港駅の線路跡とプラットフォーム

赤レンガ倉庫横といえば、前々から気になっていた所があるんです。
海上保安庁の基地があるのですが、ここに「工作船展示室」というナゾの建物があるんですね。
海上保安庁の謎の施設「工作船展示室」

入場料が無料とのことで、今回、意を決してなかに入ってみました。
物々しい雰囲気だったらどうしよう、ぼくが胡散臭い雰囲気をプンプン醸し出していたら、受付の人に睨まれるのかな……とドキドキしながら、ソっと入口の戸を開くと……ありゃ。
どうやら受付職員は定年退職した方の嘱託のようで、なんとものんびりした雰囲気です。
いやいや、怪しまれなくてよかった……とホッとしながら、建物内を見て回りました。

しかしいくらのんびりとしている雰囲気でも、展示されているものは紛れもない現実なんですね。
不審船といえば、ここ最近は尖閣諸島の問題で中国との関係が何かとクローズアップされていますが、ここに展示されている不審船は2001年に発生した事件のものなんですね。
海上保安庁による追跡し、交戦の末に自爆して沈没した事件の船が引き上げられて展示されています。
Wikipediaによると、ここで展示されるまでも様々な経緯があったようですね。
さらには沈没した工作船の乗員も、海上保安庁は救助することができなかったり、また乗員自身が救助を拒んだりと、様々なエピソードがあったようです。
こういった出来事を改めて知ることで、ますますの「現実感」がずっしりと乗りかかってくるような、そんな気がします。
展示されている「工作船」

様々な角度から工作船を見て、その重い雰囲気に打ちのめされそうになりながらも、象の鼻へレッツゴウ。
象の鼻の突端から海を眺めてみると……おお、何ですか、これは。
空だけじゃなくて、海まで真っ青なんですよ。
ああ、これじゃまるでここは、横浜じゃなくて沖縄じゃないですか。
象の鼻から見た大桟橋

よし、ここから大桟橋に向かってみよう……とテコテコ歩き始めたところで、あれ?
どこかのお店の軒先にあった像なんですが、まるでコペンハーゲンにある人魚姫像みたいなんですね。
ただ、この人魚姫像(らしきもの)……姿勢わるっ!
しかも、ものすごい顔色も悪いんです。
これじゃ人魚姫どころか、単に姿勢が悪くて顔色の悪い裸のお姉ちゃんなんですよ。
いったい、このモデルは何だったんでしょうか……。
姿勢が悪いので、あまりありがたみのない像

そして大桟橋に向かっていると、さらに……何ですか、これは。
大桟橋を100年間も支え続けた杭が飾られてあるのですが……飾ってる?
草ボーボーの中に横たえられてあるだけなので、看板がなければ、単に産廃物置き場のようにしか見えません。
勲章まで貰ったおじいちゃんが、周りの人から「スゴイ人なんですよー、みんなで敬いましょう」と言われながら、一人寂しく老人ホームで暮らしているような、そんな感じがしてなりません。
101年間縁の下の力持ちで働き続けたその結果がこの扱い……

この放置されたような杭の隣には、大桟橋埠頭ビルがあるのですが、ここの立体駐車場がまた味わい深い。
長らく使われた形跡がなくて、よくよく見ると……おおう。
高さが1.55mまでしか使えないって……低っ!
ぼくが今乗っているエクストレイルでも、全高が1.7mということで停められません。
これじゃ、今時だとガリっとイッちゃうクルマが多くて、そりゃ使えないですよね。
観光にちょっと停めておくには抜群のロケーションなので、モッタイナイ。
車高1.55m以下のクルマしか停められないということで、営業は停止中なのかしら

大桟橋の上に出ると、さすがに景色が広がります。
海がベイブリッジ方面にグーンと抜けていくようで、とても気持ちいいですよね。
大桟橋からベイブリッジ方向を眺めたところ

山下方面方向を見ると、ちょうど2隻の船が戻ってきているところでした。
ただ、何というか、この感じは、
「ウフフ、ノロマのカメさん、早く来なさいよ、わたしに追いついてごらんなさいー」
「なにー、言ったなー、待てー、こーいつー」
みたいな、昭和の香りが漂うカップルたちのロマンスのように見えなくもありません。
「アハハハ」「ウフフフ」というベッタベタな笑い声が聞こえてくるようです。
昭和のベタベタなカップルのように追いかけっこし合ってます

山下埠頭の方向を見ると、おお、ここは!
5隻のタグボートが行儀よく並んだその向こうの、倉庫と倉庫の間が、あそこですよ!
ドラマ「SPEC」の最終回につながるシーンで、ヒロインの戸田恵梨香とその相棒である加瀬亮が、宿敵のニノマエハジメと戦った、あの場所じゃないですか。
雪は降ってませんが。
ドラマ「SPEC」のロケ地を発見

大桟橋からみなとみらい方向を見ていたら、ちょうどヨットが出てきたところでした。
なんだかこの感じがミニチュア模型のようだったので、例によって例のごとく、加工してみました。
ティルトシフトレンズで撮ったようなミニチュア写真仕様で、箱庭のおもちゃのヨットのように見えるでしょうか。
みなとみらいの箱庭に浮かべたヨットのおもちゃ(というテーマの写真)

また、ここ大桟橋からは横浜の「キング」「クイーン」「ジャック」の三塔がすべて同時にみられる場所でもあるんです。
確か、この三塔を同時に見ることができると幸せになれるという言い伝えを聞いたことがあるんですよ。
やたtね、これでぼくも幸せだね……とウットリしていたんです。
そうしたら……ギャー!
よくよく調べると、「三塔が見られる場所が全部で3箇所あって、ここを全部回ると幸せになれる」でした。
1箇所だけじゃダメだったんですね、ガックシ。
(今度は、なんとなく昔の絵葉書風に加工してみました)
三塔を同時に眺めたところ。幸せになるにはあと2箇所の「全部の塔が見える場所」を回らければなりません

大桟橋から山下公園方向に向かって歩いて行くと、あの有名な氷川丸の停泊場所を通りかかります。
これまで何とも思っていなかったのですが、改めてじっくり見てみると、おお。
後ろのマストの頂上には、誇らしげに日本郵船の船籏がはためいています。
その下には4枚の国際信号旗が掲げられてありますね。
これは「JGXC」を表わしていて、氷川丸のコールサインなのだそうですよ。
氷川丸が現役で働いていた頃は、この国際信号旗のコールサインを見て、判断していたのでしょうね。
古き良き時代の名残りがこんなところに。
氷川丸の国際信号旗はコールサイン「JGXC」

国際信号旗といえば、マリンタワーにも掲げられてありました。
映画「コクリコ坂から」でおなじみの、UW旗です。
しかし、マリンタワーの大きさから考えると、この旗、大漁旗ぐらいの巨大なものなのかしら。
マリンタワーにも国際信号旗が掲げられてありました

さらに国際信号旗はこんなところにも。
大桟橋横に水先案内人のボート(パイロットボート)が停められてあったのですが、ここにはUY旗が掲げられてありました。
UY旗は訓練中を表すものということで、これも始めてみました。
いつもお世話になっているボートショップの「UYフラッグ」さんは、このUY旗から名前をとったということで、親しみを感じさせられるんですね。
訓練中の船(UY籏を掲げてあります)

と、まあ万国橋から山下公園の端っこまでやってきたわけですが、暑いのなんの。
あまりの暑さに、鳥たちもバテ気味なんですよ。
スズメちゃんは無防備に水浴び中だし。
スズメが無防備に水浴び中

ハトは、ぼくが休憩している隣のベンチの陰に、無防備に座って涼み中だし。
鳩だって無防備にベンチの陰で涼み中

散歩時間はわずか3時間半程度だったのですが、それでも顔から首から腕から、この夏最後の日焼けをかなりしてしまいました。
まさか、日焼けするとは思ってもみなかったので、日焼け止めなんて全然塗ってないからですよ。 ヤバイなあー、もう。
ということで、家に帰ってきたところで、富士山もくっきり見える夕焼けを眺めながら晩ご飯の支度をしたのでした。
夕暮れ時にはここ、横浜からでも富士山がとても見えていました

その他の横浜港でのオリンパスブルー写真は、例によって例のごとく、Picasaにアップしています。
どうぞお気軽にご覧ください。

横浜港の「オリンパス・ブルー」
横浜港の「オリンパス・ブルー」