尼崎閘門(尼ロック)を見に行ってきました

ずっと実家でゴロゴロしていたのですが、何だか、それはそれで落ち着かないものです。
ちょうどオヤジから、「これをお前にやろう」とデジタル一眼レフのお下がりをもらいました。
オリンパス往年の名機E-300です。
オリンパスの往年の名一眼レフ機「E-300」
一眼レフでありながら、上部がペッタンコというこの独特のフォルムがチョーカッコよくてステキじゃないですか。
ということで、このカメラを持ってちょっとだけお出かけしてきました。

実家のある伊丹から、「五合橋線」と呼ばれる県道142号線をそのまま真っすぐ南に下っていくと、尼崎港に出てきます。
この尼崎港に「尼崎閘門(尼ロック)」という水門があることを、ついこの間、ボート免許を取って初めて知ったのでした。

ちなみに“閘門(こうもん)”とは、水位の異なる河川や運河、水路でも船が行き来できるように、その間で水位を調整して、船をエレベーターのように上げ下げさせて通行できるようにする施設のことなんです。
東京では荒川ロックゲートや、小名木川閘門が有名ですね。
下の写真は、小名木川閘門で水位調整が完了するのを持っている所の様子です。
小名木川閘門で水位調整が完了するのを持っている所

せっかくだからその閘門の働きぶりを見に行こう!と、クルマで「五合橋線」をズンズン進んで行ったんです。
ところが……ありゃりゃ、尼崎閘門(尼ロック)への敷地は立ち入り禁止になっているんですよ。

確かに「尼崎閘門(尼ロック) こちら」という案内板は設置されているんです。
それに従ってズンズン進んでいくと、見えてきた敷地入口には「関係者以外立ち入り禁止」の看板があるじゃないですか。
おかしいなあ、確か船が通行する様子を間近で見られるということを聞いたような気がするのですが……。

でも「立ち入り禁止」と言われるものは仕方ありません。
とりあえず尼崎港を行けるところまで行ってみることにしました。
埋立地をズンズン進めていくこと、わずか数分。
そうしたら、何ですか、ココ。
何というか、メチャクチャ寂しい光景の場所に出てきて行き止まりです。
五合橋線をまっすぐ行くと、寂しい景色で行き止まり

さみしげに停泊している貨物船、よくよく見ると「ダイハツ丸」とあります。
あまりといえばあまりにストレートな名前の自動車運搬船ですね。
「ダイハツ丸」と、あまりといえばあまりにストレートな名前の自動車運搬船
ハッチは開いていて、積み込み体勢になっています。
ただし、いかんせん、岸壁には自動車が一台もない所がまた、寂しさを増幅しているじゃありませんか。
いや、ひょっとして、すでに積み込みが完了したところなのかもしれませんが。

しかしこのあたりは、さすが日本を代表する阪神工業地帯です。
尼崎閘門以外にも、興味深い面白いモノがたくさんありました。
例えば、これ。
跳ね上げ式の橋

運河に架かっている橋なんですが、船が通るときだけ跳ね上げるようになっているんですね。
といっても、一日中開くわけではなく、まず、稼動する時間帯が定められています。
きっとその時間帯は、橋の向こう側にある詰所に職員がいるのでしょうね。
その時間帯に船が通ろうとした時だけ、職員が橋を操作して開くようになっているようです。
操作時間外だったため、職員詰所に人影はありませんでした

この橋には大きな鉄骨があります。
この鉄骨が重りのように働いて、道路をグググと持ち上げる仕組みになっているのでしょうね。
道路を跳ね上げるための重しとなる鉄骨

また、橋が開いている間は、クルマが道路に留まって渋滞することを回避するため、迂回するように求められています。
いちど、この橋が動いているところを見てみたいものです。
橋が稼働中は迂回を求められます

この周辺の工場内では、トロッコ列車による運搬がまだまだ現役のようなんですね。
工場内のトロッコ軌道
線路が縦横無尽に張り巡らされているさまは、なかなかの圧巻です。
またこうした線路は、工場の敷地内だけでなく、道路を挟んだ両側の敷地を結ぶようにも設置さらているところもありました。
トロッコが道路を横断するときは、道路側の信号機が赤になるそうです。
うーん、これもまた見てみたい。

で、当初の目的だった尼崎閘門(尼ロック)。
立入禁止となっていた敷地とは、対岸にあたる反対側に周りこむと、そこは運河沿いの公園になっています。
尼崎閘門に続く公園
ここを歩いて行くと、その終点に尼崎閘門(尼ロック)があり、中の様子が見られようになっているらしいのです。
なんだ、そうだったのね。

ということで、運河沿いの公園を散歩がてら、ずっと歩いて行ってみたんですよ。
すると……おおう、ちょうど船が閘門に入ろうとしているナイスなタイミングじゃないですか!
ちょうど尼崎閘門に船が入るところでした
ただ残念なことに、2本ある水路のうち、向こう側に入ったため、閘門が実際に動いているところは見られませんでした。

水路はこんなふうになっています。
尼崎閘門のなかはこのようになっています
通常、こうした閘門で水をせき止める扉は「上下開閉式」なのだそうです。
しかし、ここ尼崎閘門(尼ロック)では、「観音開き方式」ということで、これは珍しいそうなんですよ。
そうかー、観音開き方式の扉だったら、水路に入るときや出るときに、上下開閉式のように扉から雨のように降り注ぐ水でビシャビシャになってしまう、ってこともないですね。
まさに屋根がないプレジャーボート向けの閘門です。

フト気がつくと、もう陽が沈もうとしているではありませんか!
ヤブ蚊に刺されてプックリ膨れあがった腕を「カユイ、カユイ」と掻きむしりながら家に帰っていくのでした。