「運河で往く工場夜景」に参加して、夜の艶かしさを堪能してきました

象の鼻桟橋を18時半に出発する「運河で往く工場夜景」クルーズに参加してきました。
実はこのクルーズ、以前にも1度参加申し込みしていたのですが、申込者が少なく、お流れになっていたのでした。
今回は前日の申し込みで無事参加できたのですが、訊くと、なんと今回が初めての実施なんだとか。
うーん、そんなにマニアックなクルーズとは思えないのですけどね……。

というわけで、象の鼻桟橋にやって来ましたよ。
象の鼻桟橋

しかしどこからともなくエンドレスで、映画「コクリコ坂から」の主題曲が流れてきているんです。
象の鼻桟橋では、そんなスピーカー設備とか見たことないので、いったいどこから……と探してみると、ああ、これだ。
映画「コクリコ坂から」仕様の船
桟橋に停泊している船のスピーカーからずっとテーマ曲が流されていたのでした。
しかもこの船にはちゃんと、映画でおなじみの国際信号旗の「UW籏」が掲げられていましたね。
どうやら今、横浜市内にはこの「UW籏」で埋め尽くされているそうです。

さて、今回お世話になるボートは、「運河クルーズ」といえばおなじみのこちらニーズII号です。
今回の運河クルーズでお世話になる船
このボートには初めての運河クルーズや、高架橋脚ファンクルーズお花見クルーズとお世話になりっぱなしです。
でも、夜に乗るのは初めてです。
写真では判りづらいかもしれませんが、船体のグルリには可愛い電飾があって目立つこと間違いありません。
……って、別に道行く人に目立つのではなくて、事故防止のため他の船舶から存在を認識してもらうためなんですが。

ということで、象の鼻桟橋を18時半に出航したボートは、郵船プール前を経由して、いよいよ大岡川に入って行きます。
大岡川も夜に来るのは初めてなんですよ。
明るい昼間に見慣れた光景でも、「夜バージョン」になっただけで、印象がぜんぜん違うものなんですね。

例えばここ、桟橋付きのバーです。
いつも桟橋にボートが停泊していて看板のようになっているのですが、夜になるとボートに電飾が灯されて、やっぱり、いい看板代わりになっているんですね。
桟橋付きのバー

都橋商店街も、建物入口やお店の看板が灯って、「オシゴト中の顔」を見せてくれています。
都橋商店街
もともと建物自体も昭和39年築とかなり古いため、昼間に通ると、まるで眠り込んでいるように見えていたのですね。
しかしさすがは都橋商店街、夜になると電気が灯り、また店の窓からはお客さんがこちらを覗き込んだりしていて、とても活気にあふれているじゃないですか。
何というか、生きているといったバイタリティを感じさせられたのでした。

また、夜だからこそ、気がついたモノもありました。
手作り感満載のラブホテルの空室表示
これですよ、これ。
ラブホテルの壁面に、「空」と書かれた電飾が掲げられ、これがゆっくりと点いたり消えたりしているのですね。
この手作り感がまた、メチャクチャいい味出してるんですよ。カワイイのです、カワイイ。
今まで何度もこの前を通っていましたが、こんな空室表示があったとは全然知りませんでした。
しかし、なんでこんな屋上近くの高い位置に設置しているのでしょうねえ。
地上を歩いていると、あまりよく見えないと思うのですが……。

また今日から始まった「横浜トリエンナーレ」の作品の一つでしょうか。
日の出町にある旭橋の下あたりに、何やら不気味な人影があるじゃないですか……キャー!
日の出町の旭橋の下に、不気味な影が……
ボートで佇むヒトの姿をした人形が、川に浮かべられてあったのでした。
でもこれ、作品にしてはこんな橋の真下にあるので、道を歩くヒトからは気付かれないんじゃないかな……。
ああ、でも確か以前にも「橋の裏側に装飾をぶら下げる」って作品があったんでしたっけ。
道行くヒトに見せる作品ではなく、こうして川を行き来するヒトに対する作品なのかもしれません。

もう1体、地上からも判るようにか岸壁近くにも、釣りをしているヒトの姿をした人形が設置されていました。
もう1体も岸壁近くに設置してありました

【その後の追伸】
大岡川に浮かぶこれらの人形は、「黄金町バザール2011」での出品作品なのだそうです。
アーティストは本間純さんであるとのことを、Twitterでお知らせいただきました。
本間さんといえば、まさに「橋の裏側に装飾をぶら下げる」作品の作家さんですね!

大岡川を進んで行くと、やがて吉野町あたりで枝分かれしていた中村川に入ります。
この中村川に掛けられてある橋が低くてスリルが満点なんですね。
時刻がちょうど満潮に近くなっているだけに、橋の下が結構迫ってくるのです。
中村川の橋は全体的にかなり低く感じられます

なかでも一番低かった橋では、全員が「せーの」と頭を下げないといけないほどのキワキワぶり。
全員で一斉に頭を下げるキワキワぶり
これ、今日はまだ小潮だったからこの程度で済んだのかもしれませんが、大潮の時期だとちょっと危ないですね。

中村川には、上空からフタをするように、首都高速狩場線が走っています。
この首都高速に設置された非常用避難階段が、またステキなんです。
トリエンナーレ出品作品といわれると信じちゃいそうな、首都高速の非常用避難階段
どうですか、この美しさは。
「トリエンナーレ出品作なんです」と言われたら、「実にスバラシイ!」とか騙されちゃいそうです。
もういっそのこと、本当に出品しちゃえばいいのに。

その狩場線の阪東橋出入口分岐あたりで、中村川はさらに枝分かれしているんですね。
中村川と堀割川の分岐点

堀割川といって、磯子方面から海を回らなくてもいいようにと、江戸時代に人工的に掘られた運河なんです。
ボートは、中村川からこの人工の川に進路を変え、下って行きます。
堀割川の光景

中村川の橋も結構低くてヘヴィーでしたが、堀割川の橋は、低さに加えてさらに、橋桁の間が狭いのなんの……。
まるでトンネルをくぐっているような、そんな感じなんです。
堀割川の橋は、低くて狭いのでトンネルのような感じ

こうして堀割川を下ると、そこはもう磯子の工業地帯なんですよ。
広々とした海の向こうには、JX日鉱日石エネルギー根岸製油所の明かりが広がっているんです。
JX日鉱日石エネルギー根岸製油所の明かり

ボートは、たまたま停泊していたタンカーに思いっきり接近させてくれて、その迫力に圧倒させてくれました。
停泊していたタンカーに思いっきり接近中
船の周りの海に浮かべられてあるオレンジ色の浮きのようなものは、万が一海面に油が漏れた際に拡散しないようにするフェンスなんだそうです。
へぇー、へぇー、へぇー。

そして再び中村川に戻り、あとは一路、山下方面に向かって進むのみです。
スゴイ疾走感
こうして写真で見ると、ものすごい疾走感ですね。
メチャクチャぶっ飛ばしているように見えますが、いえいえ、単にシャッタースピードがメチャクチャ遅いだけなんです。
(これでシャッタースピード1秒)。

そして……ああ、なんて素晴らしい。
ぼくが横浜で一番好きな光景である、首都高速の新山下出入口が見えてきましたよ。
首都高速の新山下出入口
ここまでくれば、あとは横浜港内を通って、まっすぐ象の鼻桟橋に帰るだけです。

こうしてきっちり2時間のこのコース、人によって工場夜景を楽しんだり、川のクルーズを楽しんだり、橋で頭を打ちそうなスリルを楽しんだり、高架橋を眺めてため息をついたりと、人それぞれによっていろいろな楽しみ方があると思うのですね。

そうそう、なぜか今回のクルーズには、京浜フェリーの企画担当の方が解説で同乗されていました。
京浜フェリーの企画担当の方が解説で同乗されていました
他のクルーズでは解説者の同乗はなかったので、ひょっとしたら第1回目の開催ということで、お客さんの様子をモニターしてるとか。

さて出港してから根岸の工場地帯に到着するまでの様子をYoutubeにアップしました。
本当は全行程を撮りたかったのですが、なにぶんビデオの性能的にギリギリ粘って、磯子まででした。
ぜひともお気軽にご覧ください。

また、この他にも写真はPicasaにアップしました。
こちらもどうぞ、お気軽にご覧ください。

運河で往く工場夜景クルーズ
運河で往く工場夜景クルーズ

なお、今回のクルーズのコースはこのとおりです。
「運河で往く工場夜景」の全コース