極私的工場クルーズで見かけた「はたらくおじさん」

♪はたらくおじさん、はたらくおじさん、こーんにちはー

……ということで、毎度おなじみ「極私的工場クルーズ」に、またしても出てしまいました。
今回は、横浜ベイサイドマリーナから屋根付きのボートに乗っての出発です。
このボートですね(↓)。
今回は、横浜ベイサイドマリーナから屋根付きのボートに乗っての出発

横浜ベイサイドマリーナから本牧を通って、本当は、そのまま扇島の外側をまわってJFEの高炉を観ようと思っていたのですが……無理です、無理。全然あきません。
陸にいたときはそんなに感じなかったのですが、海上はかなり風が強くて、うねりがあるんです。
ただ、今回借りたボートは確かに走行性はバッチリ安定しているし、屋根もあるから波をかぶる心配はなかったのですが、いえいえ。
今回は初めてボートに乗るというメンバーもいたので、大事をとって外回りはせず、京浜運河を往復してきました。

そんな訳で、京浜運河をとりあえず羽田側入口まで向かうと、そのまま大師運河の奥に向かい、そこから今回の「極私的工場クルーズ」はスタートとしましょう。
ところで、大師運河の奥にあるここは一体……どこ?(初めての場所なので、何の工場なのかよく判っていない)
ここは一体……どこ?(初めての場所なので、何の工場なのかよく判っていない)

そこからは、いつものように枝道となる運河に入っていっては、そこに圧倒的な存在感を漂わせてそびえ立つ工場プラントたちに、「ウヒョー、スゲー」と言いながら、ボートの操縦席でオシッコちびらせているぼくなのですが、今回はなぜか、「はたらくおじさん」にクローズアップして、胸キュンキュンとなるクルーズになったのでした。

まずはじめは、池上運河でのおなじみ、東亜石油のプラントを眺めていたときのことです。
池上運河でのおなじみ、東亜石油のプラント

船を真ん前に留めて「相変わらずスゲー」「圧倒的なカッコよさ」「いつ観てもステキ」などと連発しながら写真を撮りまくっていると……おお。
その横を作業船が通りすぎて行ったのですね。
すると、もう何なんですか、一体。その船に乗船している「海の男たち」がステキすぎなんですよ。
手を振ると、お仕事中なのに皆、笑顔で手を振り返してきてくれるではありませんか。
特に、立って手を振ってくれているオジサンのシャイな笑顔がたまりませんな。
立って手を振ってくれているオジサンのシャイな笑顔がたまりません

「海の男たち」って、もっとこう、無骨でコワモテのイメージしかないんですよね。
ヘラヘラしながらクルーズしていたら、「オイ! コラ! そこ! オマエら! オレたちは遊んでるんじゃないぞっ!」と怒鳴られてしまうような、そんなイメージ。
ところが、決してそのようなことはなく、こうして手を振ると、皆、優しく手を振り返してくれるのですね。

そう言えば、いつも海の男たちは優しく手を振ってくれていたような気がします。
例えば去年の秋、APEC前でメチャクチャ緊張しているはずの時でも、海上保安庁の方々は優しく手を振ってくれていました
優しく手を振る海上保安庁の方々
(あ、ここでは「海の女」もいますね。失礼しました)

夜の危険な作業をしている最中でも、傍を通るクルーズ船のミーハーな観客に手を振ってくれたこともありました
大騒ぎのクルーズの面々にピースサインで応える作業員のオッチャンたち

そして、今回も、なんですよ。
メインストリートの京浜運河から、枝道である田辺運河に入ったところで、ガントリークレーンで何やら積み込み作業を行っていたところだったのですね。

緑のキリンさんが動いているその姿に、もうスゲースゲーと写真を撮っていたんです。
ガントリークレーンで何やら積み込み作業を行っているところ
すると……ん? あれれ?
積み込み作業している作業員のオッチャンがこちらをジッと見ています

この写真の真ん中、船の甲板上に、よくよく見ると作業員のオッチャンが何やら我々の方をジッと見ているのです。
うわ、ヤバい、「遊びじゃないんだぞ!」と怒られちゃう……とドキドキしていたら
両手でピースしてる!
両手でピースしてる!!!

ああ、もうこのオッチャン、なんてステキにおちゃらけてくれているのでしょうか。
これだけですっかり胸に何やら熱い思いがわき起こってきてしまいます。

さらにこの隣にはJ-Powerの船が停泊していて、こちらも石炭でしょうか、積み込み作業を行っているところなんですよ。
こちらの船でも積み込み作業の真っ最中です

船が2隻並んで、いわば“ダブルで”積み込み作業を行っている風景を見ることができただけでも、鼻血ブー状態なんです。
が、さらに、この石炭積み込み作業中の船の上でも、何やら作業員がこちらを見下ろしています。
作業員がこちらをジッと見下ろしています

ああ、ヤバい、今度こそ本当に怒られちゃうぞ、これは……と覚悟を決めて、彼らの方をよくよく見てみると……
同僚に腕を掴まれ、無理矢理手を振らされてる!
無理やり手を振らされてる!!!

最初は白い服を着た作業員が手を振ってくれたのですが、そのうち「オイ、お前も手を振れよー」とばかりに、恥ずかしがる同僚を後ろから羽交い締めにして、無理やり手を振らせていたんですね。
いや、何だかもう、この働くおじさんたちのステキさ、たまりません。
胸がキュンキュンしちゃいますね。

こうしてキュンキュン高まる胸の動悸を抑えながら、帰路につこうとベイブリッジから横浜ベイサイドマリーナに向かおうとしたところ……ぬおうおうおう、コレハ一体、何デスカ!?
装備が色々付いていて、メチャクチャカッコイイ船が、タグボートを引き連れて横浜港に入港しようとしているところに出くわしたのですよ。
アメリカ海軍ミサイル追跡船に偶然行き交いました
【クリックで大きな画像を表示します】

このカッコよさには、またしても胸キュンキュン。
写真では見えづらいですが、この船とタグボートの間には、曳航用のロープで結ばれているのですね。
これがまた可愛くて、まるで小さな子どもが大型犬を散歩させているような、そんな光景に見えるのです。

よくよく調べてみると、この船はアメリカ海軍のミサイル追跡船で「Observation Island」号というのだそうです。
横浜港から入港して、おそらく、瑞穂埠頭にあるアメリカ海軍基地のノースドックに向かうのでしょうね。
すると、そこは現金なヤツのぼく、この船がアメリカ海軍だと判った途端に、「小さな子どもが大型犬を散歩させている光景」ではなく、「拿捕された宇宙人を連行している大きな船」に見えてきたんです。
うーん、さすがはアメリカ海軍、イメージだけでも無敵なんですね。恐るべし。

ちなみにベイブリッジを過ぎたあたりで、この船が入港しようとしているところに出くわして興奮してしまったぼく、写真を撮ろうとアタフタしていると、先行するタグボートから「離れてください」と怒られてしまったことはナイショです。
(そのため自分で写真を撮ることができず、副船長が撮影した写真を使わせてもらっています)

そうそう、本牧にある三菱重工には、ただ今、地球深部探査船「ちきゅう」がドック入り中です。
これもまた、ステキなオシゴト船ですね。
いつ見ても、この巨大ヤグラにはウットリしちゃいます。
三菱重工にドック入りしている地球深部探査船「ちきゅう」

そんな訳で毎度おなじみ、今回のクルーズルートです。
極私的工場クルーズでの実際のルート
このコースで3時間たっぷり走り続けて、使った燃料が45.7リットル。
総走行距離が66キロだったので、燃費はリッター1.44kmということになりますね。ウーン。