観客も参加する作品、高襟「悦楽晩餐舞踏会」(Dance Studio UNO)

今日は、毎度お世話になっております、高襟公演を観るために、押上は、Dance Studio UNOへゴウ。

押上といえば、この新名所を外す訳にはいきませんよね。
東京スカイツリー。
しかも、なんとタイミングのいいことに、ぼくが押上に来た今日、遂に高さがついにムサシ(634)mに達したそうですよ。
ああ、だからでしょうか、道路や橋の上にはスカイツリーの写真を撮る人がいっぱいなんです。
そんな方々に混じって、ぼくも撮らせていただきました。
今日634nに達したスカイツリー

あれ?
スカイツリーに向かってカメラを構える人たちの中に、一部、反対方向を撮っている人がいるんですね。
しかも、その場所にはかなり人だかりができてるんです。
何だ、何だ、いったい何があるのかと見てみたら……おお。
カーブミラーにもスカイツリー

さて、そんなこんなであちこち寄り道しながら向かった会場。
今回の高襟公演ですが、これまでのようなダンスのみが行われるものではないのです。
完全予約制で、「フルコース付き公演」なのだそうです。

これまで、高襟の作品といえば、前面に「エロス」「女性であること」をテーマに掲げてきていたのですが、実は、「食べること」「食事」もテーマに添えられていたのですね。
その「食」というテーマが大きく前面に掲げられたのは、作品の方向性が大きく変わってきたと感じた「浮気姉妹」からなんですね。
このときは、作中作である「料理のシーン」に出演者全員が移動し、そこでおいしそうに食べる様子を観客は見せつけられる、というものでした。

それが今回は、ダンサーが調理したフルコース料理を観客はいただきながら、ダンスを観るという、なんとも極上の作品のようなのです。
しかも、注意書きによると、食べるのが遅い場合には、皿が強制的に下げられることもあるとか。 うはははは。

電車が止まっているため、徒歩で会場に向かってきているというお客さんもいたそうですが、いえいえ、それぐらいをしてでも参加したいのが今回の公演なんですね。
(しかも、今日の観客は5名だけ……ああ、なんと非常な贅沢をさせてもらっているのでしょう)
高襟「悦楽晩餐舞踏会」

スタイルとしては、ダンサーたちが料理を運んでくるときに、同じ料理を題材にした出演者たちの映像が流されています。
この映像がまたメチャクチャかっこいいいのなんの。
かなりの長時間に渡るシーンをコマ撮りしたり、同じシーンなのに出演者全員がそれぞれ入れ替わっていたりと、かなり手間が掛かっているものだと思われるのです。
ここで「映像と同じ料理を食べている」ということで、観客自身も、まるで出演者になっているかのような気にさせられます。
料理を運び終わると、映像に加えて、ダンサーたちがライブに踊りはじめるのですが、これがまた観客1人1人に向けてのシーンもあるので、やはり観客自身も登場人物のように見えてくるのですね。

このライブな踊りが終わると、皿が下げられて、次の料理が運ばれるという流れになっているようなのです。
ということは、ここで食べるのに時間が掛かっていたら、「罰として強制的に皿を下げられる」役割りでの参加もできるということなんですよね。
ああ、それってかなり楽しそうなんです。ぜひやってみたかったのですが……うーん。
ダメなんです、ダメ。全然できません。
何しろ、料理があまりに美味しいので、「全部食べない」なんてことができないんですよ。もったいない。
というか、そもそもがっついてしまって、あっという間に平らげてしまうので、時間内に余裕で完食しているし。

そんな今日のお料理は、以下のとおりでした。

【嫉妬に駆られたミネストローネ】

  • 自家製ベーコンとたっぷりお野菜のトマトクリームのミネストローネ

嫉妬に駆られたミネストローネ

【前菜のメリーゴーランド】

  • トマトと自家製チーズのカプレーゼ
  • カリカリ自家製ベーコンのサラダ
  • 自家製ベーコンとしゃきしゃきポテト炒め

前菜のメリーゴーランド

【メインディッシュの復讐】

  • 自家製ベーコンのハニーマスタードソース添え
  • 餃子ピッツァ
  • 自家製ベーコンとほうれん草のグラタン
  • 自家製パン

メインディッシュの復讐

【気狂いデザートの舞踏会】

  • 自家製プリン
  • お手製バナナケーキの生クリーム添え
  • コーヒー

気狂いデザートの舞踏会
スーパーから食材が消えているこの時期、プリンの材料となる牛乳や玉子が昨日の公演までは手に入らなかったとか。
(生協でさえも、「欠品です」と届けられなかったそう)
なので、デザートのプリンは、昨日の公演まではゼリーだったそうです。

主宰者としては、こうした食材入手の困難さはもちろん、開催にあたっての安全面や交通機関の影響、またスタッフや観客の都合などを考えると、開催の是非を悩んだそうです。
でも、参加したらよく判ると思うのですが、これはメチャクチャ元気をもらえますよ。
メチャウマなフルコース料理で満腹になることはもちろん、映像やライブなダンスを目の前で観ることで、精神的にも満腹感が味わえるのです。

ニッポン全体が先行き不透明で、なんとなく将来に不安を抱かされる今こそ、こうした「元気にしてくれる」イベントをガンガンと実施していって欲しいものですね。

今日はどうもありがとうございました。