赤信号に引っかかりたい新型マーチと、ピンクな富士山と

前回の“ブサカワイイ”ジュークに引き続き、今回も、いつもお世話になっているディーラーの営業マンから、「“タイ直輸入”新型マーチがお店に来たので、ぜひ遊びに来てください」とのご案内をいただきました。
いつもありがとうございます。
そういうお誘いをいただくと、ノコノコ出かけちゃうぼく。
あれ? でもお客でもないのに、いいんでしょうか……。
そうだ! 前回にジュークを試乗させてもらったときに「では次回、マーチが出たときも、遠慮なくYO・KO・HA・MA・ドライビングで市内をデモンストレーションさせていただきます」とか何とか言っていたんだった……わー、恥ずかしい、ぼく。

そんな訳で、新型マーチ。
顔つきが精悍になった新型マーチ

写真を見る限りではそれほど感じられないかもしれませんが、実物をパッと見た瞬間に思ったのが、「精悍な顔つきになった……」。
何というか、これまでのマーチはターゲットが女性ドライバーということで、カワイイ顔つきだったと思うのですね。
それが今回のフルモデルチェンジで、どこか精悍で男っぽい顔つきになったように思えるのです。

しかしやはりメインターゲットは女性という点は変わりありません。
そのため「運転のしやすさ」にかけては、非常によく考えられています。

まず、コンパクトカーながらできるだけフロントやサイド、バックの視界が大きく取られていて、安心です。
あとビックリしたのが、メーター部における情報表示。
エンジンを掛けたり、停止したりすると、まるでMacintoshみたいに、クルマが挨拶してくるんですよ。
なんてカワイイ奴め。

さらにはこの情報部分には、ハンドルウを切ったときの「タイヤの向き」まで表示してくれます。
車庫入れなど、バックで進むときにハンドルをどの方向の切ればいいのか判らない、というドライバー向けの機能だそうです。
……まあ、そういうものもあるということで。

しかし、何といっても最大の特長は、日産車にして初の「アイドリングストップ機能」でしょう。
この機能、マツダ車では早くから取り入れていて、CMでもよくアナウンスをしていたので、何となく判っているつもりだったのですが、「ではどのようにして作動しているのか」ということになると、よく判らなかったんですね。
それが今日、初めてのアイドリングストップ体験ですよ。

「ブレーキを踏んで停止している状態」を関知すると、スッという感じで、確かにエンジンが切れます。
もともと考えていたイメージとしては、「マニュアル車でクラッチをつなぎ損ねてエンストを起こしてしまったとき」のような感じかな、と思っていたのですが、いえいえ。
もっと静かなんです、静か。メチャクチャ静かに、エンジンが止まっているんです。
本当に気がつかないくらい、スッという感じ。
そしてブレーキを離すと、勝手にエンジンが掛かるのですね。これまた静かにブルン、という感じで。
この間も、オーディオやナビはまったく消えることがないので、エンジンに意識をしていなかったら、アイドリングストップしていたなんて気がつかないほどのさりげなさなんですね。
スゴイよなー、もう。

また、クルマはちゃんと運転状況を把握していて、たとえば渋滞に引っかかったときや駐車時の切り返しのときなどはアイドリングストップをしないよう、時速8km以内の速度やバック時には作動しないそうです。
エライよなー、もう。

このアイドリングストップ機能における「さりげない」心遣い、それがビンビン感じるのですね。
ニッポンジンの和の心さえも感じてしまうこの機能は、とにかくトコトン味わいたいのです。
なので、普段は苦痛なだけの赤信号の引っかかりも、まったく苦にはなりません。
いや、それどころか、青信号が続くとメチャクチャ残念な気にさえなってしまうのでした。

ストレスさえもフリーにして、精神面のエコロジーにも貢献するアイドリングストップ機能、スゲーです、スゲー。

ただし、とは営業マンの方。
「アイドリングストップ時は、エアコンだけは切れてしまって送風状態になっちゃうんです」とのこと。
冬場の暖房であれば問題はないのですが、この時期の販売だとエアコンが切れるという点だけが心配なんだとか。
ただエアコンが切れるといっても赤信号のほんのちょっとの間だけで、別に炎天下の渋滞時というわけでもないので、そんなにキツイことはないのではないかなーと。
(車内のスイッチで、アイドリングストップ機能をオフにすることもできますし)

そんな訳で、外観はこれまでとは違って精悍になり、「男子諸君も乗ってくれたまえよ!」という感じになったのですが、装備面では、ますます街乗りの女の子に向けたものに特化していっているなーと感じた、新型マーチでした。

家に帰ってくると、ちょうど外はもう夕暮れ。
ベランダで夕涼みをしていると、今日一日ずっとその夏色の姿を見せていた富士山をまるで包み込むかのように、空がピンク色に染まっていっていたのでした。
ピンクに染まった富士山