レーダーが敏感すぎてネコまちがい

いつも夜道を歩いていると、勝手に反応するぼくのネコレーダー。
ボーッと歩いていても、「あ、いる」。
なんというのでしょうか、気配を感じるんです。キャツらがこっちを盗み見している、そんな気配。
霊感ならぬ、ネコ感。

このネコレーダー、ネコ感が発動するのは、だいたいキャツらが活動する夜なのです。
が、時たま昼間にも発動することがあるんですね。
そんなある日のこと。
住宅街を歩いていると、感じたんですよ、ネコレーダー。ネコ感。
立ち止まって、「どこかなー」とあたりを見回すと……いたいた、いましたよ。
自転車置場の向こうに白いキャツが

マンションの自転車置場の、その向こう。
日向ぼっこでもしているのでしょうか、白いキャツがボーッと座っているのが見えたんですよ。
これはチャーンス! もふもふのチャーンス!
触りに行きましょう、ぜひぜひ行きましょう。

といっても、そこは相手はネコですから、驚いて逃げていかないよう、そっと忍び寄ることにします。
が、どうもキャツは要塞のようにまわりを取り囲んでいる「自転車置場」に堅く守られているという安心感からでしょうか、まったく微動だにしないのです。
ひょっとしてグッスリ寝ているのかもしれません。
これはもう、もふもふチャンスはさらに倍率ドン、で一気に確率が高まったのですよ。
これだけ近づいても逃げていかないのです。
もはや100%に近い確率で触らせてくれるキャツなんです。

もう気分はワクワクドキドキ、もふもふ触っているところを想像してニヤニヤしながらマンションの自転車置場に忍び足で近寄っていくのです。
あと数メートルというところまで来たとき、ぼくは気付いたのです。
白いネコじゃありませんでした
これって……明らかにネコじゃない。
排水用か何かのパイプが地面から突き出ているだけだったんですよっっっ!

いったい何なんですか、このパイプの曲線ラインは。
まさに絶妙な猫背ラインを描いているんですよ……。
お願いですから、こんなトラップを仕掛けるのは、もう、やめてぇぇぇー。
残酷すぎます。

そんなぼくをあざ笑うかのように、マンション向かいに建つアパートの2階廊下からワンコが3匹、ずっとこちらを見下ろしていたのでした。
見下ろして嘲り笑う3匹のワンコ
ああ、ああ、笑いたければ笑うがいいさ。好きなだけ笑い飛ばしたまえ。

すると、どうですか、この左端にいるパピヨン。
他の2匹がどう思っていようとも、少なくともコヤツだけは絶対にぼくのことを嘲っているに違いありません。
何なんですか、コイツのこのスカした表情ときたら……。
クールに決めているパピヨン
もうね、人間さまのぼくがカッコ悪い思いをしているというのに……カッコつけすぎ。