COLLOL「このままでそのままであのままでかみさま」(BankART Studio NYK)

田口アヤコさんのことは、これまでにも色々と拝見させていただいているような気がしてきましたが、実はCOLLOL、これが初めて観に行ったのでした。

1年半ぶりの本公演、会場は横浜はBankART Studio NYKという、元は倉庫だった場所です。
運河側から眺めたBankART Studio NYK

いやー、しかしここは家から近い! だから実にいい! 嬉しい!
クルマでも15分ほどで着いてしまいました。
コインパーキングもすぐ傍にあって、ロケーションはばっちりです。

浮かれポンチで、こんな写真まで撮ってしまいたくなるような場所なんです。
浮き輪越しに眺めたBankART Studio NYK

この会場は、元は倉庫だけに、中には巨大な柱が4本もそびえ立っているんですよね。
ギリシャのパルテノン神殿のような、まさにそんな感じ。
普通に「ステージ」と「客席」とするには、見えにくい席とかができてしまいそうで、かなり難しそうです。
だからでしょうか、今回の公演では「客席」がありません。
入場時に「どうぞご自由に歩き回ってご覧ください」と案内をいただきました。

この試みがまた、メチャクチャ面白いんですね。
お客さんは、三々五々、あちこちに散らばって観ることになるので、まるでお客さん自身も舞台美術のような、そんな印象になってくるのです。
いや、それどころか、ステージの真ん中で観ることもできるのです。
そうなると、まるで観客自身も出演者の一員ですよ。

こうして、日々、ステージの印象が異なるため、毎回毎回、演じられる作品の印象も異なるのですね。
つまり、1回限りの観劇では非常にもったいない作品なのです。
もちろん、自分自身も「どこで観るか」によって、印象がガラリと変わります。
しかも、2回目以降はリピータ割引として、1000円で観られるというから、これはもう最大限に活用させてもらわないともったいないのです。

そんな訳で、まず土曜日は会場の隅で、そして今日、日曜日は敢えて真ん中で観させてもらいました……が、なんということでしょう。
土曜日の公演では、真ん中で観ているお客さんが結構いたのに、今日は真ん中にお客さんが全然いません。
まるでぼくひとりがステージに乱入して邪魔しているような感じになってしまいました。
お目汚し、どうもすみません。

しかし、そんな恥ずかしい思いをしてでも、今日のステージは真ん中で観ることが大正解でしたよ。
なんというか、スピード感、疾走感、緊迫感、圧倒感といった、目に見えない、でもズンズンと迫り来る“何か”が、今日のステージでは尋常なく溢れ出ていたんです。
それを体感できたということだけでも、この位置で観ることがよかったと思うのですね。

今日のステージでの極めつきは、「ヤハウェ」と呼びかけるセリフ。
「ヤハウェ」との呼びかけに、まるでそれに応えるかのように、外から汽笛が鳴り響いてきたのです。
もちろん音響効果ではなく、リアルな横浜港の汽笛なんですね。
そのやりとりが、ちょうどぼくの座っている真横で行われたので、もうその瞬間、サブイボがゾワーと出ちゃいましたよ、ゾワーって。

いや、本当にこの公演、1回ポッキリでは非常にもったいないのです。
何度か観に行って、その都度、違う位置から観ることで、また新たなイメージが喚起されること、間違いありません。
超絶的にお勧めの公演なのでした。
COLLOL「このままでそのままであのままでかみさま」

超絶的にお勧めといえば、個人的には、土曜日の公演終了後に行われた、d'UOMO ex machina + COLLOLのアフターパフォーマンス、これも外せません。
単なるリーディングかと思っていたのですが、パーカッションと役者のセリフや動きが一体となって、きっと間近でフルオーケストラの演奏を聴いていたらこうなるんじゃないかと言うほどに圧倒されっぱなしなんです。
あまりの格好良さに、1時間、悶絶しまくっておりました(1時間という時間も、まったく感じられなかったほどです)。

ところで、今日お散歩をしていると、あちこちで野良ニャンコたちの姿を見掛けました。
寒い時期は冬眠しているのか、まったく姿を見掛けないのですが、啓蟄も迎えてそろそろ地上に出てきたのでしょう。

道の真ん中で通せんぼしてまとわりつくパンダネコ
道の真ん中で通せんぼしてまとわりつくパンダネコ

飼われているのか、忍び込んでいるのか、どこかのお宅の庭先にいた茶トラ兄弟(たぶん)
どこかのお宅の庭先にいた茶トラ兄弟(たぶん)

恐がりのくせに、こちらのことが興味津々なキジトラ 恐がりのくせに、こちらのことが興味津々なキジトラ