ルデコに、行けない

前々から大好きな女優さんが、今回一人芝居に挑戦するとのご案内をいただき、いそいそとお出かけしてきました。
会場は渋谷のルデコですよ、ルデコ。
ここはもともと展示会などを行うためのギャラリースペースということで、ワンフロアの区画が狭いんですよね、メチャクチャ。
だから客席とステージの距離感が尋常にないくらいに近く、もう演者の存在感がビシバシ感じることができるウハウハ会場なんですよね。ウハウハ。
そんな訳で、もう鼻息荒くフンガーフンガーいわせながら、渋谷駅から歩いて5分のところにあるルデコを目指していたんです。

ところが……Oh, my god !
もうあと少しでルデコのあるビル!という横断歩道まで来たところです。
渡れない横断歩道

この横断歩道の向こう側に……ちょっと、アレはいったい何でしょうか。
渡ろうとしたところで、横断歩道の向こう側、目の前に大きく「歩行者横断禁止」と書かれた看板があるのですよ。
「横断禁止」の看板と、見張りのガードマン

横断歩道があるのに、横断禁止。
歩行者だけが横断できない横断歩道。
……だったら自転車だったらいいのでしょうか?
タラちゃんが三輪車に乗っていたら大丈夫なんでしょうか?
セグウェイだったら乗っていてもいいのでしょうか?(←道交法的にダメです)

……判りません。
しかも、どうもぼくがこの横断歩道を渡ろうとしているのを察したのか、ガードマンのお父さんが睨みをきかしているんです。
キャー、コワイ、キャー!

さあ、ここに来て大ピンチなぼく。いったいどうすればいいのでしょうか。
もうこの横断歩道を渡れば、もう目の前がルデコなんです。大好きな女優さんに会えるのです。
しかしこのままでは会うこともできないのです。
困った……どうしよう……。

そう悩んでいたところ、あれ!? うそ!? どういうこと!?
悠々と横断歩道を渡るオジサン
1人のオジサンが、悠々と横断歩道を渡っていくのですよ。
まるで、そう、そこがただの横断歩道であるかのように。
横断禁止の看板なんてないかのように。

ガードマンのお父さんは、悠々と横断して行くオジサンをじっと見ているんです。
ガードマンも見ているはずなのに、注意しません
でも、何の注意もしないんですね。ただ、見ているだけなんですよ。

えーと、えーと、コレはいったいどういう事なんでしょうか。
ひょっとして、ぼくの目には見えていないだけで、このオジサンは歩行者ではなく、自転車に乗っている……訳はないですよね。
まさか、インラインスケートを履いていて、歩いているように見える滑り方をしているとか?
(マイケル・ジャクソンのムーン・ウォークの逆ですな)
いや、インラインスケートを履いていても、やっぱりジャンルとしては「歩行者」でしょう。
ということは……?

そんな混乱しているぼくの目の前を……ウワー! 何ですか、コレは!
次から次へと横断歩道を渡る人々
もうね、次から次へと歩行者がぼくの目の前を通り過ぎていくんですよ。
クルマが来ていても、そんなの関係ありませんって。
なんだか判らないけど、どうも渡る人が多すぎて、ガードマンも注意をすることができない……とか?

しかし、これはチャンスですよ、チャンス。千載一遇のチャンス。
ぼくは、そんな彼らのなかに混じってコッソリ、ガードマンの目の前を突破することに成功したのです。
いやー、危ないところでした。

こうして、ぼくは無事にルデコに到着し、エムキチビート『Fight Alone 2nd』の青チーム、秋澤弥里さんのステージを堪能することができたのでした。
うっとり。