桐野夏生『ナニカアル』サイン会(丸善丸の内本店) のち雪

桐野夏生の新刊『ナニカアル』を記念してのサイン会が、丸善丸の内本店であったので行ってきました。
場所が丸善丸の内本店ということで、いつも会社帰りに立ち寄る「庭」みたいなところなんですよ、うわっはっは。
……などと余裕をカマして、時間ギリギリまでゆったり仕事を済ます予定だったのですが、そこはそれ、もうチキンハートなぼくなんです。
サイン会は7時からだというのに、6時を過ぎる頃からもう心はソワソワ、居ても立っても居られなくなっているのですよ。
6時15分には「帰りマース」とダッシュして会社を飛び出し、やってきてしまいましたよ、本屋さん。

しかしサイン会の列は、すでに丸善の2階外廊下をグンと伸び、空中通路で折り返すほどになっています。
うーん、この列の先頭は、いったいいつから並んでいるのだろう……。
というところでいつも思うのですが、こうしたサイン会での待ち時間(行列時間)って、いつ頃に来ると一番短くて済むのでしょうね。
例えば、開始時間ちょうどのタイミングで来ても、すでに長蛇の列ができていて、結構待つことになります。
しかし、だからといって早めに来て並んでも、始まるまでの待ち時間や、その前にすでに並んでいる人がいることを考えると、結局は同じ時間だけ並んでいるような気がしてなりません。

……ということは、そうだ! そうですよ! いい方法を思いつきました!
それは、「終了時間ギリギリに来る」という方法ですよ!
もう最後なので、待ち行列はかなり短くなっているはずです。だから待ち時間もかなり短いはずなんですね!
そうか、その手があったか。
だったら、サイン会の開始時間を過ぎても、まだゆっくりと仕事をしていればよかったというわけなんです。
なるほどねー。

……ただ。
コレはかなり危険なワザでもあるんですよね。
なにしろタイミングを誤ると、サイン会自体が終了して閉まっているのですから。
ハイリスク、ハイリターンな先物取引のようなデインジャラスさ。
やっぱり我々庶民は、コツコツと開始時間前に来て待つことの方がいいようです。

ところで。
これって桐野夏生サイン会に来ては、いつも言っているような気がするのですが、今日もまた、参加者の層が一種独特なんですよね。
男女比ほぼ半々なんです。で、女性が若い人が多いのに対して、男性は熟年層がやたらと目立つのです。
なんというか、娘に付き合っているパパたちと行った風情な行列風景。
ああ、なんとぼくの目の前では、そんな熟年層のひとり、それも夕刊紙を読みながら待っているオジさまが、なんと! 地べたに座り込んでいますよ! ウワーオ!
(サイン会の待ち行列で座り込んで待つなどという、初めて見た光景にちょっと興奮)

そんな訳で1時間ほどの待ち時間でお会いできた桐野夏生、相変わらずのアンニュイな感じでクールビューティなんですよ。
ステキです、ステキ。うっとり。
……あれ? でもTwitterのキャラクターとはちょっと違うような……。
そう思ったので、言ってみたんです。
「Twitterの書き込みもいつも楽しみにしています」って。
すると! おおう! なんとニッコリ笑って「ありがとうございます」。
ああ、もうその笑顔をいただけただけで、今日はご飯をどんぶり鉢に軽く3杯はいただけます。
ごちそうさまでした(←挨拶がおかしい)。
桐野夏生のサイン入り新刊『ナニカアル』

そんなこんなでハナ歌気分で電車に乗り、自宅に帰ってきたのです。
たしかに、東京駅ではみぞれ混じりの雪が降っていたのですが、そんな大したことはなかったのですよ。
ところが、最寄り駅で電車を降りて、改札口を出たとたんに「ナンジャ、コリャーッ!」。
誰もが松田優作です。
改札口の外は、歩道一面にシャーベット状の雪が積もっているんです。
場所によっては、通行人の足で雪が踏み固められて、すでにアイスバーンと化していたりするのです。
歩道には、シャーベット状に雪が積もり始めています

ウッヒャー、こいつはデインジャラス。モウスト・デインジャラス。
コケないようにへっぴり腰で歩いているオジサンの隣を、これまたヘッピリ腰で歩くぼく。
歩道の上でのツルツルバーンのデッドヒート。
コケなくても、腰をいわしてしまいそうですよ。

なんとか這うようにして家に帰ってきたのですが、道路上はまだシャーベット状でも、家の屋根には雪として積もっていました。
家の屋根はすっかり雪化粧
うーん、やっぱり明日のことが心配になってきました。
会社はいったいどうなることやら。