生着替え中の「洋装の貴婦人」……東京駅

なんですか、もう世間一般ではスカイツリー、スカイツリーって言われてますよね。
「こんな造りかけの姿を見られるのは、今だけ!」「いわば、今が平成版“三丁目の夕日”なんですね!」とか言われると、そりゃもう気になります。
何しろ、“今だけ”とか“限定”という言葉に弱いぼく、気になるんです、気になる。メチャクチャ気になるんですって。

しかし横浜方面に住んでいると、これがもう絶望的なほどに墨田区方面とはトンと縁がないのですよね。
スカイツリーの建造なんて、もうどこか遠い国のお話で、「300メートル越えた」「もうすぐ東京タワーを越える」とか言われても、ふーん。
「ドバイの高層ビルなんて800メートルもあるんだぜ」と言われても、ふーんとぐらいにしか思えないほどに遠いところのお話なんです、ハイ。

ああ、そういえば一度だけ、実物を見ましたっけ。スカイツリー。
浅草のうんこビルに行ったときに、うんこビルとのツーショット写真を撮ったのでした。
うんこビルとスカイツリーのコラボレーション
これが今のところ、ぼくにとってのスカイツリーとの最接近距離なんですよ。

しかし、日々ぼくが通っているところにだって「今しか見られない貴重な風景」があることに気が付いたのです。
それが、コレです!
今しか見られない姿の東京駅

東京駅ですよ、東京駅。『点と線』での東京駅。原敬首相が暗殺された東京駅。
その、東京の顔である東京駅がどうですか、これ。
まわり一面をカーテンのように囲いで覆われてしまって、あの「洋装の貴婦人」のような美しいその姿がまったく見えないのですよね。

うーん、この囲いに覆われている姿、これってどこかで見たような……と考えていたら、ああ!
これって、アレじゃないですか、アレ! 日曜日の昼間にやっていた熱湯コマーシャル。
あのお楽しみショット満載の「生着替え」ですよ、「生着替え」。
衆人環視のなか、スタジオのど真ん中に吊された狭いカーテンスペースで水着に着替えなければならないって、アレ。

まさに、「洋装の貴婦人」が狭いカーテンスペースのなかで、洋装を脱ぎ捨てようとしているのですね……うへうへ。
そう考えると、このカーテンの向こうからは「洋装の貴婦人」のエロスがギンギンと伝わってきているかのようです。エロス。エロエロ。

……スタジオのタイマーでは、確実にカウントダウンが進んでいます。
はしゃぐたけし軍団のメンバーたち。
カーテンスペースのなかで焦る「洋装の貴婦人」。
ああ、いけません、いけません、ちょっと待ってください……キャッ!
一瞬のうちにずり落ちたカーテン。そのなかには、半裸姿というなまめかしい格好をした「洋装の貴婦人」、東京駅が……。

全国各地のエロい野郎どもが注目する「生着替え」。
この「洋装の貴婦人」を囲っているカーテンのずり落ちるのは、2012年とのことだそうですよ。
(おお! 2012年と言えば、奇しくもスカイツリーの開業予定の年でもあるのです!)
「生着替えが大好き」という男子野郎諸君、2012年の「生着替え」タイムアップのその日を、瞠目して待つがいい!