先日、東急電鉄の長津田検車区を「大人の社会見学」して以来、すっかりスイッチが入ってしまったようなのです。
日々、何かの見学をしたくてウズウズしています。
そんなある日、これだ!と見つけたのが「工場見学ジャングルクルーズ」。
しかし予約状況を見ていると、いつも1ヶ月以上先までビッシリと満席が続いているのです。
もうすっかり心は折れモードなんです。
が、サイトをよくよく見てみると、「1名様の場合は満席の表示でもご予約をお受けできる日があります」……なにぃ!?
そんな訳で金曜日、早速電話してみましたよ。
「明日の土曜日、1名だけなんですが、何とか参加できませんでしょうか」
「1名様でしたら、大丈夫です、ご予約承ります」……ワオ。
訊いてみるものですね。
そんな訳で今日、夢にまで見た「工場夜景ジャングルクルーズ」に参加することができたのでした。
横浜港は赤レンガ倉庫の裏手にある「赤レンガパーク桟橋」に来てみると、おお、もう船が到着しているんですよ。
こちらが本日、90分間のお世話になる船です。

17時30分、いよいよ出港しました。
ちょうど夕焼けが横浜の空いっぱいに広がる時間帯で、もうここですでにウットリ度満開なんですよ。

これは陸地側からでも、よく見ることができますね。
る“双子”煙突が特徴のトゥイニー・ヨコハマ(東京電力横浜火力発電所)。

東芝京浜事業所です。

この敷地内には、JR鶴見線の海芝浦駅があります。
東芝の社員証を持たないと改札の外に出られません。
だから一般人がこの駅まで来てしまうと(終着駅)、車内やホームでのんびり折り返し出発を待つしかありません。
ちなみに、なぜこのクルーズが「ジャングルクルーズ」かというと、工場群の煙突がまるで林のように建ち、またあちこちに設置された首の長い港のクレーン(ガントレークレーン)がまるでキリンのように見えるから……なんだとか。

三つ子のガントレークレーンたち。
とっても姿勢がいいんです。ピーン。

こちらは東電LNG基地です。

そしてこちらが東扇島オイルターミナルです。

こちらはナトリウム灯でオレンジ色の照明が当てられているのですが、これはオレンジ色が注意を喚起するので、危険物貯蔵の照明には割と使われているそうです。
(トンネルのオレンジ色も同じような理由によるとのことでした)
こちらは日清製粉川崎工場です。

建物の正面にある2本のクレーンが、それぞれVの字となっているところから、何となく両手でVサインをしているお調子者のようにも見えてきます。
これは、東京電力扇町火力発電所です……って、さっきも火力発電所見たばかりなのに、ここにもあるのかー。

そして京浜運河の終点、東燃化学のフレアスタック(煙突からの炎)を目印に引き返します。

ちなみにこのフレアスタック、今日は「普通の大きさ」なんだとか。
日によってはもっと大きなこともあり、そんなときは都会でもよく見えるため、火事の通報もあるそうです。
……うちの家からもこうしたフレアスタックがよく見えているんですが、確かに、日によっては空が真っ赤に染まっていることがありますからねー。
京浜運河も終着点まで来ると、羽田空港を離発着する飛行機や、首都高速のパーキングエリアである「海ほたる」もよく見えます。
そしてここからの復路は、京浜運河の「枝」となっている運河に入り込み、その奥にある工場群を見てまわります。
まずは東亜石油精油所です。

そしてJR東日本川崎火力発電所。

ここで首都圏の電力を発電し、送電、それで足りなければ東京電力から購入し、逆に発電量が余れば東京電力に売っているそうです。
そしてこのクルーズもいよいよラストとなるポイントに入り込んでいきます。
まずは大川町にある昭和電工。

そして、この運河の奥にある、扇町にある昭和電工。
本日最大の見所、メイン・エベントなんですよ!

なんですか、この要塞のような存在感。
素晴らしい……もう参加者全員、ため息つきまくりなんですよ(たぶん)。
こうして90分間はあっという間に過ぎ、「帰らないでー」という心の叫びも空しく、大黒埠頭ならびにライトアップされた横浜ベイブリッジ前を過ぎて行きます。

ここを越えると……嗚呼。
いよいよ現実世界へと帰る横浜の街が見えてきたのでした。

こうして夢のような非現実世界の90分を過ごしてきたのでした。
場所が「海の上」ということもあって、寒いかなと手袋やインスタントカイロを用意していたのですが、いえいえ。
もう興奮のあまりに、アドレナリンが全身に吹き出していたからなのか、まったく寒さは感じられませんでした。
だからといって、暖かかったのかというと、ノン、ノン、ノン。
船を下りたら、我に返ったのか「寒っ……」。手なんてもう冷え冷えのピエピエなんですよ。
幸いにまだまだ店は開いていたので、赤レンガ倉庫で暖かいコーヒーを飲んで帰らなければならないほどでした。
これから参加される皆さんはぜひ、「寒くないよ」と思っていても、防寒対策だけはしっかりとなさってください。