大江健三郎『水死』刊行記念サイン会(丸善丸の内本店)

金曜日、花の週末の夜に会社近所の本屋さんで、大江健三郎のサイン会がある!……とのことで行ってきました。
大江健三郎『水死』刊行記念サイン会(丸善丸の内本店)

うああ、大江健三郎ですよ、大江健三郎。
大御所とか、御大とはまったく違う次元の、そう、もう「雲の上のヒト」と言ってもいいぐらいの方なんですですよね。
例えば、ぼくにとっての御大といえば島田荘司ですが、彼のサイン会のときも、確かに緊張のあまりにオシッコを漏らしそうなほどになってしまいました。
ただ、今回はなんというか、またそれとはまったく種類の違う緊張感なんですよね。
朝から「今日の夜、大江健三郎にお会いできる」と思うと、それだけでもう身体がガッチガチになっちゃっているんですよ。
会社にいても仕事になりません。

そんな訳で早く行きたいような、でも行くと卒倒してしまいそうで行かない方がいいような、複雑な気持ちのまま、18時半前、会社を出ました。
会場に着くと、列はもう店の外の空中通路で3列折り返しとなっていて、かなり伸びています。
男性率が9割で年配の方が多く、静かな興奮に満ち溢れている待ち行列

その列に並んでいる人々は、圧倒的に男性が多いですね。だいたい9割ぐらいが男性ではないでしょうか。しかも年配率が高いのです。
おヒゲを生やされていたり、いい生地のスーツを着られていたりして、なんというか、「学生時代からの読者です、会社帰りに来ました」といった部長とか、そういった方々が並んでいるという印象なんです。
そういった方は決して徒党を組むことなく1人での参加が多いようなので、これだけ列が伸びていてもどこか、シンと静まっているような、静かな興奮に満ちているような、そんな風に感じられるのも、また特徴的なのかもしれません。

並ぶこと1時間ちょっと、ようやく前の方まで回ってきました。
気さくに握手もしていただけるようです
(写真撮影は周囲からであればOKとのこと、前の方が握手されているいい写真を撮らせてもらいました)

次がいよいよぼくの順なんですね。
うあー、緊張してノドがカラッカラ、何もしゃべられません。
「よろしくお願いします」……うへぇ、声がかすれて変なオッサンですよ。
そんなガチガチの緊張ヤロー状態であることを察知したのか、ヘルプで付いているおヒゲのダンディな方(出版社の方でしょうか)が優しくフォローしてくれます。
うーん、素敵。
そんな訳でぼくも握手までしていただき、サインを無事にいただくことができました。
これ、“本物の”万年筆ですよ、本物。
一字一句丁寧に書いていただいたサインは、これ、もう、家宝ですね!
大江健三郎のサイン入り『水死』

いやー、それにしてもオシッコを漏らさなくてよかったー。
(結局、いつもの終わり方……)