ひとり住まいのお年寄りに、Googleからのメッセージ

昨日のエントリーで、ポストに投函されていた「お掃除便利屋さん」のチラシについて語ったところ……うひゃー

そのエントリーの上に表示されていた広告が

エントリーの上にお掃除広告が

その隣に表示されていた広告が

エントリーの隣にもお掃除広告が

その下に表示されていた広告が

エントリーの下にもお掃除広告が

「掃除」のみならず、もうこの世の中にはいったいどれぐらい遺産整理が多いんだというぐらい、「遺産整理」な広告が並んでいるんですよね。
そうか、「掃除」とはすなわち「個人の遺産整理」、つまり個人の思い出の品はすべて「ゴミ」なんだと……。
確かに、一般の方々にいくら「これが、あの、幻の作家の、絶版本なんだよ!」と言っても、薄汚れて変色した小汚らしい本にしか見えませんものね。
そりゃゴミだ。

そんな“現実”を残酷に突きつけるこれら広告で、割と見逃しがちなのが、右側メニュー中程にある「最近の記事一覧 」の下に添えられたキーワード広告なんですよ。
ほら、ここ、ここ。
意外と見落としがちなキーワード広告

ここを、よーく見てみると……

出たー! 特殊清掃!
出た。

ここでも“特殊清掃”!
何なんですか、特殊清掃! メチャクチャ気になる、特殊清掃! いったいどのような清掃なのか、特殊清掃!
いったいこのキーワードをクリックすると、その向こうには、どのような世界が広がっているというのでしょうか……。
誘惑に駆られますって……。

しかし、クリックして広がる特殊清掃の世界以上に気になるのは、この広告の効果なんですよね。
そもそも、“特殊清掃”ってジャンル、こういったネット広告で効果はあるのでしょうか。
いや、そりゃニーズがないとは言い切れません。現実に孤独死の問題もよく発生していますし。
ただ、それだけ差し迫ったニーズのある人(大家さんとか遠方の親戚とか)が、こんなブログのなかに表示される広告を見て「おお! これはちょうどよかった。特殊清掃をどこに頼もうか迷っていたところなんだよ」と、ホッと一息、おもむろにクリック……する訳ないですよね。
何しろ自体は差し迫っているんですから、のんきにネットサーフィンしている場合じゃありませんって。

そう考えると、昨日のチラシだってそうですよ。
ポストインされたチラシって、例えば宅配寿司やピザのメニューみたいに、「いつか使うかもしれない」と取っておく場合がほとんどだと思うのですね。
しかし、いったいどこの誰が「いつか使うかもしれない」と、特殊清掃のチラシを置いておくというのでしょうか。

ご老人と同居しているお宅……な訳ないですね。
そうか! ひとり住まいの老人が「自分が誰にも看取られず、ひそかに死んでしまった時のことを考えて」、目立つ場所に置いておくものなのかもしれません。
「迷惑をおかけしてスミマセン、大変なことになっていたときには、この業者に電話してください」みたいな感じで。

ということは、これらGoogleに表示される広告も、そういったひとり住まいのお年寄りに向けて「ブックマークしておくんだよー」というメッセージなのかもしれませんね……。

なんて世の中はブラックなネット社会なんだ。