特典が盛りだくさん! 蘇部健一『赤い糸』サイン本

泣く子も黙る、あのカルト作家・蘇部健一の新刊が、まさかまさかの早川書房から出ているんですよ!

早川書房ですよ、早川書房。
ゴマブックスじゃないですよ(←それは携帯小説の方の『赤い糸』)。
早三書房じゃないですよ。





などと、縦書きでしか表現できない出版社じゃないですよ。
ちゃんとした、あの、早川書房なんです。
これでもう、蘇部健一は、誰から何と言われようと、どれだけデビュー作が叩かれようと、老舗出版社から“ミステリ作家としての第一人者”のお墨付きを貰ったということなんですね!
しかもここ最近の蘇部健一は、ライトノベルも出しているし、「SFマガジン」に連載しているし……と、マルチ作家化していっているのではないかと。
あ! このジャンルの複合ぶり、ひょっとしたら、山田正紀を目指しているとか……それはスゴイぜ!

その“第二の山田正紀(←今、勝手にキャッチコピー)”蘇部健一の新刊『赤い糸』のサイン本です。
蘇部健一『赤い糸』のサイン本

わー、なんて可愛い!
以前の『六とん3』のときのサインは、「いいのかな、本当にサインなんかしていいのかな」と、遠慮感が漂っていたのですよね。
販促グッズで埋もれた蘇部健一『六とん3』

それがどうですか、今回のこのサインったら。
桜庭一樹のようにシールが貼られ、「赤」「ピンク」「紫」「水色」と多色になり、もうすっかり垢抜けていますよ!
うーん、さすがはミステリ界の第一人者として、老舗出版社から認められた自身のようなものが漲っていますよね。

しかし……為書きのところ、「中橋一弥ナま」と見えるのは……これ、何かの伏線なんでしょうか。
いやいや、そうに決まってます。何しろミステリ作家・蘇部健一なんですから。
ミステリ作家の描き出す奇想という名の伏線は、我々には思いも寄らないところで回収されていくのですよ。
きっと、この「中橋一弥ナま」にも、何かしらのトリック(あるいは暗号? 見立て? とにかくそういったミステリとして成り立たせるガジェット)が隠されているに違いないのですから。
もう油断も隙もなりませんって。

さて今回、蘇部健一はサイン本とともに、営業グッズとして小冊子も用意していました。
蘇部健一お手製の小冊子
これ……ソブケン先生の手作りなんですよ。
表紙の惹句が手書きなんです。また「手を切らないように」という配慮からか、ホッチキスの裏側にはちゃんとセロテープで封がされているし。
もちろん、袋綴じのシールも、きっとソブケン先生が1冊1冊、手でシールを貼っていったものなんでしょうね……すげー。

そしてさらに特典は続きます!
なんと今回の作品のナマ原稿が、ポチ袋に入れられて配布されているのですよ。
蘇部健一のナマ原稿
この原稿、今となっては貴重な手書きなんです!
しかもインクがなぜか緑!(うーん、それは目に優しいから?)
そして、なんと言っても原稿用紙がルーズリーフ!
さすがはソブケン先生! キャーキャー!
彼は決して「形から入る」なんて軟弱なことはしないのです。
伊東屋の原稿用紙も、モンブランの万年筆も、彼にとっては邪悪なシロモノにしか過ぎないのです。
孤高の作家、我が道を行く。
そのスタイルこそが、カルト作家たる所以なのかもしれません。
こんな「蘇部健一が蘇部健一たる理由であることを証明する」ナマ原稿がつくなんて。嗚呼。
これはもう絶対に彼のマニアには、たまらない逸品なんですよう……うひひ。