パンダは本当に可愛いのか

パンダと言えばもう可愛い動物の代表格じゃないですか。
あのコロンコロンの体格でコロコロコ、コロコロ転がってはもう、「かわいゆいー」と目がハートマークなること請け合いです。

例えば、ホラ、これ。
在りし日の上野動物園のパンダちゃん
どうですか。在りし日の上野動物園のパンダちゃんなんですよ。
こちらにケツを向けて座っていても、皆、もうこのまん丸おケツに「うひゃおぅぅ、かわゆーん!」とラブリー光線出しまくりなんですよ。
そう、ぼくもずっと「パンダちゃんは可愛い動物の代表格だ」と思っていたのですね。

ところが。
オフィス街に設置されていたこの看板。
中国語教室の案内看板なんですが、ここに描かれていたパンダちゃんが、なんというか、こう、悪いんです。悪い。メチャクチャ悪いんです。
悪巧みしていることを隠そうともしない邪悪なパンダ

なんですか、これ?
「ボク、悪巧みしてますけど、何か」と、まるで隠そうともしていない悪い笑顔。ダーク・スマイル100%。
「ウシシシシ、お前らの有り金、全部巻き上げちゃうから」と、悪いことする気満々のこの笑顔。
可愛さなんて、もう微塵もありませんって。
感じられるのは邪悪のオーラだけなんですよ。
もはやこんな悪人顔しているパンダちゃん、ちゃん付けなんてせず、ただの「パンダ」と、呼び捨ててもいいくらいですって。このパンダ。他にも「パンダ野郎」とか、「パンダのくせに(ジャイアン風に)」とか、ご自由におよびください(あとの方のジャイアンは関係ありません)。

ただ。ぼくはまだ心のなかではパンダちゃんのことを信じているのです。
そりゃ、なかには悪いパンダだっていると思うのですよ。しかしそんなものはほんの一部。
何しろ、パンダちゃんですもの。コロンコロンなんですもの。お尻がまん丸なんですもの。

ところが。
ああ、何ということなんでしょう!
またしても見つけてしまったのですよ、邪悪なパンダ。
またしても悪い顔している邪悪なパンダ

なんですか! このまた悪い顔したパンダは!
しかもこのお店、よりにもよって、薬局なんですよ、ここ。
「ククク、悪いクスリも打ってるよ……もとい、売ってるよ」と、全身から邪気に溢れたオーラがガンガン漂ってきているのを、ヒシヒシと感じさせられるパンダ野郎なのです。

ううーん……。
ここまで連続して悪いパンダを見てしまうということは……。
ひょっとしたら、上野動物園のパンダも、こちらにケツ向けながら、実は向こう側の顔では、観客をバカにして思いっきり舌を出していたのかもしれないのです。

ああ、なんということなんでしょう!
まったくもって信じられません!
パンダちゃんが悪者だったなんて!
詐欺師だったなんて! ヤクの売人だったなんて!
……しかし。
いくら残酷と言おうとも、これが、現実というものなのです。

ああ、そうか!
ひょっとしたらパンダちゃん、目のまわりの黒ブチが、まるでクマのように見えてしまって、それで悪い顔に見えているだけなのかもしれないんですよ!
そうです、そう! きっとそうに違いありません!
だってパンダちゃんですもの。コロンコロンなんですもの。お尻がまん丸なんですもの。

そんな訳で、とりあえずマスカラ塗ってみました。
メイベリンニューヨーク風味ですよ。
まつげ、クッキリですよ。
目元、パッチリですよ。

またしても悪い顔している邪悪なパンダ
……はぐぁ!

なんですか、これ。
別の意味で、メチャクチャ恐くなってしまいました……。
(どうもすみません>関係各位)