そりゃ捨てれば何でもゴミだけど

とある住宅街の交差点で信号待ち中、ふと横を見ると、そこはちょっとした花壇になっていて、このような看板が設置されてあったのでした。

ゴミを捨てないで下さい
ゴミを捨てないで下さい

この花壇、停止しているクルマから見ると、ちょうど目の高さにあるのです。
信号待ち中のドライバーが、「おお、こりゃちょうどいいや」とポイポイ、ゴミを捨てていくのでしょうかねえ。
せっかく信号待ちのドライバーの目を和ませようとして花壇をつくったのに、そんな心を踏みにじる輩ども。
心優しき花壇の主もきっと怒りを爆発させたのでしょう。
で、看板を設置したと。

ただ、看板をつくって設置してからもゴミのポイ捨てが止まらなかったのでしょうね。
しかしそこは看板の主、あくまで心優しい人なのです。
「ちゃんと判るように書いてやろう」と思ったのでしょう、わざわざマジックで具体的なゴミの種類を書いたのですよ。
カンを捨てないで下さい

「カン」ということは、これやっぱり、ドライバーの仕業でしょう。
何しろ、このペットボトル全盛の世の中、いまだに「カン」で販売されているとすれば、「缶コーヒー」ぐらいのものなんですよね。
つまり、ドライバーたちは眠気覚ましに飲んだコーヒーの空き缶を、このほどよい高さのところにある花壇に、信号待ちのときにポイ捨てしていっていると……。
たはー、もうなんてマナーの悪いこと、悪いこと。

しかもこれは朝なんでしょうね。
きっと缶コーヒーとともに、朝ご飯としてパンを食べているに違いないのですよ。
だから「カン」とともに「パン」と書かれてあるんです!
パンを捨てないで下さい

……あれ? パン?
パンって食べちゃうはずだから、ゴミとして捨てていくことはないですよね? なのに「パン」……?
パンがゴミってことは、残飯? 生ゴミってことですか?

とすると、「カン」も缶コーヒーとは限らないことになってしまいました。
サケ缶にカニ缶、オイルサーディン、シーチキン、ホテイの焼き鳥、コンビーフ……。
ああ、もう「カン」の種類が一気に増えてしまいましたよ。
これはドライバーに対して注意しているんじゃなくて、ご近所でゴミ出しのルールを守らない人に対して、注意をしているというのでしょうか。
うーん、ナゾがナゾを呼ぶナゾの看板なのです。

あ、まさか……「カン」は、つ、あり「KAN」という可能性もあるような気がしてきました。
♪しぃ~んぱぁ~い、ないからねぇ~……ってご本人は歌っていましたが、メチャクチャ心配じゃないですか!
KANを捨てないで下さい