「マッサー汁」

関西の繁華街を歩いていると、よく「マッサー」という表記に出会います。
「マッサー」って、別にパイプをくわえたアメリカ人のことではありません(それはマッカーサー)。
宮部みゆきのデビュー長篇『パーフェクトブルー』に出てきたワンコでもないです(それはマサ)。

「ファッションマッサー」と書かれていることも多い「マッサー」は、つまり、ファッションヘルスのお店のことなんですね。
「ヘルス」と「マッサー」は何となくイメージ的に似通っているので、「ああ、なるほど」と思うかもしれません。
が、しかし、なぜ「マッサー」なのでしょうか。「マッサージ」ではいけないのでしょうか。
そのあたりはきっと、“大人の事情”ってやつが複雑に絡んでいるに違いありません。
いずれにしろ、とにかく大阪では、ファッションヘルスのことを「マッサー」って言うんですよ、ねえマッサー(←清水健太郎「失恋レストラン」で、“♪ねえ、マスター”と言いたいらしい)。

そんな訳で、東京では決してみられないこの表記なのですが、それがビックリ、見ちゃったんですよ。
今日のこと、ある駅の前。
ブレブレ写真ですが、のぼりにはちゃんと“マッサージル”と書かれてあります
ホラ、ね。
「マッサージル」と書かれたのぼりが、こんなに堂々と駅前に立てられているのですよ。
いったい何なんですか、マッサージルって。イヤラシ過ぎですって!!

しかしこの写真では、ブレブレであまりよく判らないですよね。スミマセン。
何しろ、「マッサージル」のあまりの破壊力に衝撃を受けてしまい、興奮のあまり手が震えてしまったようです。
いかんいかん。

そんな訳で、通行人がいないときを見計らって、とりあえず別ののぼりを再撮影してみました。
そして再確認してみると……
やっぱりちゃんと“マッサージル”と書かれてあります
やっぱり堂々と「マッサー汁」と書かれてありますよ。
関西直輸入の懐かしい「マッサー」という単語の響きにくわえて、「汁」ですよ、「汁」。「マッサー汁」。
うっへー、なんというか、恐ろしいぐらいに生々しいこのネーミング。
PTAに真っ向勝負のど真ん中ストレート、三球三振三者凡退の強気なピッチングで攻めてくる、このネーミング。

マッサー汁っていったい、何ですか。

しかし、高校生や中学生、小学生がウロウロするこんな駅前に、こんなのぼりを堂々と立ててもいいのでしょうかねえ。
しかし、まあ、ぼくがこんなところで考えていても仕方ないことです。
そんなこと考えている時間があったら、早く会社に帰って、おやつでも食べようぜ!と、歩き出したところで……うぁぁぁぁ!
“マッサージル”ではなくて、“マッサージルーム”だったのでした

こののぼり、「マッサージル(汁)」ではなくて、「マッサージルーム」と書かれてあったのですよ!
最初の写真でいうと、ちょうどのぼりの下半分「ーム」の部分が隠れるように自転車が停められていたので、「マッサージル」と見えてしまったのです。
それを「マッサー汁って……イヤラシ過ぎ!」なんて考えてしまっていたぼくの方が、イヤラシ過ぎだったのでした。

どうもすみません。