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真グロ賛歌

会社帰りにスーパーでお買い物ですよ、お買い物。ショッピング。
「今夜の晩ご飯、おかずは何にしましょうかねえ」と、買い物かごを通した左手をあごの下に当てた奥さまポーズで悩むぼく。

そんなとき、フト目に飛び込んできたんですよ、その異様なPOPが。
まわりに溢れているのは、スーパーならではの「大安売り」「特売」といった“売らんがため”のPOP。
なのに、そのなかで異彩を放つそのPOPは、一切“売ろう”という気が感じられないのです。
異様なオーラに満ちた黒地のPOPは、これ、明らかにまわりとは一線を画しているのですよね。
一体なんなんですか、これは。

スーパーで見掛けた“ぐろ専科”
ぐろ専科

なんというかねえ、趣味が悪いのですよ。悪趣味。バッドテイスト。
そんなダーティにしてデインジャラスなかほりがプンプン漂ってくるのですよ。
何が悪趣味って、“ぐろ専科”。いったいどんな専科なんですか?
きっと、目を覆いたくなるような数々のグロテスク動画を観賞して楽しむ、そんなマニアに向けた売り場に違いないのですよ。

しかも悪趣味はそれだけではないんです。
この“ぐろ専科”というネーミングだってバッドテイスト丸出しなんですよ。
だってこれって、確実にダジャレを狙ってますね。
いや、“ダジャレ”といってしまっては、洒落の神さまに失礼です。ただのオヤジギャグですよ、オヤジギャグ。
このPOPを書いた人は絶対に、これ、

お客さん、私と一緒にグロしま専科?

こう呼びかけているつもりに違いないのですよ!
うわー、なんて悪趣味! なんて立派なオヤジっぷり!
もうね、どんなスプラッター映画愛好家たちが集ってくるというのでしょう、このスーパーには。

……ははあ、なるほど。
この“ぐろ専科”を、スプラッター映画愛好家たちと考えると、すべて見えてきたような気がします。
スプラッター映画と関連づけながら、改めてこの売り場を見直してみてください。
……ほら。
このPOPの前に並べられてある商品、これが「特殊メイクで飛び散る血のりやお肉」に見えてきますよね?
ここは市内でも有名なスプラッター特殊メイク用の材料店だったのです!

そうなんですよ、そう、きっとそうなんです!そうに違いないのです!
ぼくが会社帰りに立ち寄るスーパーは、トム・サビーニもビックリ御用達にしたいぐらいに特殊メイク用のグログッズを取りそろえたマニアのお店だったのですっっっ!
さすがは横浜!
身近なスーパーも、実はこうしたいかした趣味の店として隠れた名店だったということなんでしょう!
スーパーのPOPをたたいてみれば、文明開化の音がするぜ(意味判りません)。

 

ウシに何を訊くのか、グループインタビュー

「ブックストア談」に行こうと、浜松町にある世界貿易センタービルにやって来ました。
本屋さんは2階なのですが、ビル1階のロビーにある「本日のカンファレンス」案内に、思わず「……え?」。
9時から12時までの予定で、3階のRoom Dで行われているのは、

謎の「ニュージーランド牧草牛グループインタビュー」
ニュージーランド牧草牛グループインタビュー

これって……いったい、何?
広い会場の真ん中に、干し草をムシャムシャ食べている牧草牛が一頭。
そのまわりを囲んだ記者たちが「牧草ってどんな味ですか?」とか、「人工飼料のときと違って、やっぱりミルクの出は快調になるのですか?」とか質問したりしてるんですかねえ。
そもそも、ウシに対してニンゲンの言葉なんて通じるのかどうか……。

あ。そうか、別にインタビューするのはニンゲンとは限らないわけですよね。
ウシがウシに訊く「牧草飼育のあり方」とか行われているのかもしれない。
新しい環境に移す前に、繊細なウシの心をなだめるために一足早く牧草牛としての生活に入った先輩ウシに話を聞く、そんなカンファレンス。
きっと9時から12時にかけてRoom Dは、モウモウモウモウ、やかましいったらありゃしなかったことでしょう。

……12時? 開催時間が12時まで?
これって、ちょうどお昼ご飯の時間にグループインタビューが終わるということですよね。
ということはですよ……、12時で牧草牛たちは用済みになってしまうということではないかと……。
時刻は12時になり、カンファレンスは無事に終了。
それまで和やかだったグループインタビューの会場は、突如としてトサツ場となるのです!
阿鼻叫喚のRoom Dは、もはやパニックルーム、会場内を狭しと荒れ狂って逃げまとう哀れな本日の主役たち。
しかしカウボーイたちの投げ縄によって捕らえられたウシたちは、そのまま解体され焼き肉となり参加者の胃袋のなかへと消えていくのでした……あわわわ。
(↑ 怒られますって)

銀座の歩行者天国に、トイプー

銀座は和光の時計台の向かいにあるリコーのビル。
今日はここでワークショップがあるということで、お出かけなんですよ。
土曜日ということで、メインストリートは歩行者天国なんですよね。
ただ、昼間はさすがに暑くて、人出もまばら。
スッコーンと抜けるような空の青さが目に染みるぜ。
銀座といえば、和光の時計台

ワークショップも無事に終わったところで、ビル内のスペースをブラブラ。
本来はここ、写真展などが行われるギャラリーなのですね。
今日もハリウッド俳優や有名人たちをジャンプさせたポートレートの作品展が開かれていて、自由に見回ることができるのでした。
アレックス・マヨーリ写真展「ONE JUMP!」

しかしこのギャラリーには、さりげなくリコーのカメラコーナーも併設されているのですね。
新型のGR Digital IIIなんて、自由に触りたい放題なんですよね。
そこで、アレコレ撮影を試して遊んでいるうちに……ヤバい、メチャクチャ欲しくなってきたではないですか(← 見事にリコーの思惑にはまっているヤツ)。
ギャラリーに併設されてあるリコーのカメラコーナー

夕方となり、「さて帰ろうか」と再び歩行者天国を歩いていると、何やら道端に人だかりできているのです。
銀座の方向者天国にナゾの人だかり

何だ、何だ、何ごとだ?と人垣の向こうを覗いてみると……おおう、これは!
なんとキュートな! なんてプリティな! トイプードルのトイプーちゃんが、ちょこんとお座りしているのですよ。
トイプーがつぶらな瞳で、自分を取り囲む人たちを見上げていたのでした

お散歩中に「ボク、疲れたの」と休憩しているように見えるのですが、飼い主らしき人は傍にいないのですね。
ということは、待ちイヌ……?と思いきや、どこかのお店の入口前という訳ではなく、本当に道路の真ん中なんですね。
そもそもこのトイプー、紐にも繋がれていないのですよ。ただ単にチョコンとお座りしているだけ。
これ、下手したらそのままヒョイと連れて行かれそうだよ、大丈夫かなあ……と思ったところで、あ。まさか……これって捨てイヌ?
いやいや、こんなにキュートでプリティなトイプーなんですもん、そんなことはないですよね。

しかしながら、ぼく以外にもまわりを取り囲む人たち、「かわいい」「かわいい」と目がハートマークになりながらも、「この子、どうしちゃったんだろね」とか言っているんですよ。
誰一人として、この子の状況を知っている人はいないみたいなんですね。
メッチャクチャ気にはなったのですが、今日も銀座へはクルマで来てしまっているのです。どんどん加算されていく駐車料金の方がもっと気になってしまい、泣く泣くその場を後にしたのでした……ごめんよー。
一体、どうなってしまったのでしょうか、銀座の歩行者天国でお座りしていたトイプー……。

うんこみたいにしか見えないからうんこに差し替えてみた

いやー、秋ですよ、秋。
すっかり空気が澄んできて、夜空には三日月がメチャクチャきれいにビューティフォーにピカピカと輝いているじゃないですか。
これは秋らしくてとても素敵な絵になる光景だぜ!と写真に撮ってみたら……おい。
いったいどうしてこうなっちゃうのですか、マイ・キャメラ!
三日月が、あんなにきれいにピカピカ光っている三日月が、

まるで うんこ のようにしか見えないじゃないですか!
きれいな三日月が犬のうんこのようにしか見えません

これじゃ、まるでイヌのうんこですよ。イヌのウンコ。UNKO。
クソー、おぼろ月夜ならぬうんこ月夜ですよ。
何が悲しゅうて、夜空に輝く犬のうんこの写真なんて撮らないといけないのですか、マイ・キャメラ!

いやいや、これをカメラのせいにしてはいけないのです。
ほら、「カメラで写真を撮ると、見た目よりも小さく写る」というではないですか。
それですよ、それ。きっとそれなんです。
見た目よりも、月の大きさがあまりにも小さく写ったので、それでうんこのようにしか見えないに違いないのです。
そうですよ、そう、きっとそうなんです!
だからこの月の大きさを、もっと大きく、きれいに目立つようにしたらいいのですよ!

そんな訳で、早速加工してみました。
三日月をちょっと大きくしてみました……って大きすぎ!

おいぃぃぃっっっ!

いったい、これは何なんですか! どんな「トータル・リコール」なんですか!(←それは火星)
ウソ丸出しの大バカ野郎の大マヌケのスットコドッコイ写真なんですよ、これじゃ。
いくら大きい方がいいといっても、程がありますって!

ああ、もういいです、いい! 判りました!
もうね、所詮ぼくが撮る写真なんて、みんなうんこなんですよ、ウンコ。UNKO。
うんこ野郎が撮る写真には、いつだってうんこがお似合いなんですよ!
このうんこ野郎のぼくめ!

ああ、そうか……うんこ野郎が撮るうんこ写真なんだから、だったら最初からうんこにしておけばよかったということなのか!
うんこですよ、ウンコ。UNKOを用意すればいいんです。
目には目を、歯には歯を、うんこにはうんこを。

そこでこれまでに撮りためた写真データをガサゴソ漁っていると……おおう、あった、あった、ありました!
ちゃーんとね、こんな日が来るかと、うんこの写真があったのですよ!
VIVA, UNKO! Oh, yes !
以前、浅草に行ったときに撮影した金色に輝くうんこの写真です。
これを使いなさいという、神の啓示が降りてきたんです!

そんな訳で、皆さま、お待たせいたしました。
みなとみらいの天空に燦然と輝くうんこ月夜の写真です。
最初からうんこにしておいたらよかったのですよ

ああ、もううんこ冥利に尽きるぜ!

中村佑介のイラスト画集「Blue」のマウスパッド付サイン本

森見登美彦の『夜は短し歩けよ乙女』は、その小説作品の面白さもさることながら、やはり小説の世界観にピッタリの表紙イラストがまた、読者の想像力を高めて、相乗効果的に面白さが膨らんでいったのではないかと思うのですね。

例えば、あの表紙が単に抽象的なオブジェとか絵だったら、あそこまでのワクワク感もなく、手にとって読んでみよう!という気持ちにはあまりならなかったのではないかと思うのですね。

その表紙イラストを描いたのが中村佑介という新鋭のイラストレーターだそうです。
本好きにとっては、彼のイラストは森見登美彦や石田衣良、創元推理文庫からの江戸川乱歩などでもおなじみなんですが、音楽ファンにとってはASIAN KUNG-FU GENERATIONのCDジャケットの方が、馴染みがあるそうですね。

あと、すっかり勘違いをしていたのですが、有川浩の『植物図鑑』は、中村佑介ではありませんでした。
……というか、では、これは誰?

その彼の作品を一同に介したイラスト画集「Blue」が発売されたのですね。
これがもうかなりいいのですよ、いい。ステキ。素晴らしい。ワンダフル。
彼独特のタッチによる世界観に包まれた全175ページの作品のひとつひとつが、もう見ていて全然飽きないのですね。
ここに描かれている女の子たちは、ノスタルジックだったり、切なさを感じさせられたり。あるいは逆に見ているこちらを元気づけてくれたり、その立ち振る舞いの格好良さに打ち震えさせられたり。
発売当初からずっと「欲しいなあ」「欲しいなあ」と思い続けていたのですが、お値段がお値段だけに、なかなか買うところまではいかず、いつも立ち読みでお茶を濁していたのでした。

ところが。
今日、丸善の丸の内本店に行ってみると……あれ?
もともとこの画集はサンプルの1冊を除いて、すべて立ち読みされないようにシュリンクが掛けられてあるのですね。
しかしどう見ても、平積みされてあるなかで上の2冊だけ様子がおかしいのです。
よくよく見てみると……「サイン本」って……これ……。
赤ボールペンによる走り書きがシュリンクの中に封入されてあるのです
まさかまさかの「赤ボールペンによる走り書き紙片」がシュリンクの中にひらりと入れられてあったのですよ。
しかもそのうちの1冊は、「特製マウスパッド入り」なんて書いてあるのですよ。
赤ボールペンによる走り書き「特製マウスパッド入り」とは、いったい何……

サイン本というのは判るのですが、「特製マウスパッド入り」というのはいったいどういうことでしょう。しかも1冊だけ。
メチャクチャ気になるではありませんか!
そんな訳で辛抱たまらず、結局、買ってしまてちるのでした。
そうなんですよ、何だかんだ言いつつも、「欲しいなあ」と思っていた本って、最終的にはいつの間にか手にしているパターンって、多いと思うのですね。
これが運命の出会いってやつなんでしょう(← 違うと思います)。

シュリンクをバリバリバリッ!と豪快に破り取ると、なかからまず出てきたのは……出たっ! マウスパッド!
表紙イラストと同じ作品が描かれてあるマウスパッド(もったいなくて使えません)
光学式やレーザー式のマウスでもちゃんと使えそうな薄型タイプなんですよ。
ちょうど会社でマウスパッドがなくて滑りが悪いよなあ……と思っていたところだったのです……が、いえいえ。
もったいなくて使えませんって。

そして、中村佑介のサインは……と見てみると……ウワオウ!
イラスト入りの豪華なサインが中扉にドーン、と描かれてあるのですよ!
ヘイ、そんな寂しそうな顔して泣かないでおくれよ、ハニー……。
中村佑介『Blue』のサイン

ところでこの画集、きっとCDジャケットをイメージしてつくられていると思うのですね。
だから判型もも正方形に近い変形判であるうえ、さらに厄介なのが「帯」。
通常よくあるような「腰巻き」タイプではなくて、CDシングルに付いているような「1枚の用紙」+「帯部分をはみ出させて折り返し、“帯”のように見せかける」タイプなんです(説明しづらいなあ……)。
とにかく、いろんな意味で本棚に置いておくことができない危険な本であるということなんですね。
この本、今後は「帯付き」であることが、何よりも重要な本になるに違いありません。
どうやって保管しよう……とほほほ。

【追伸】
有川浩『植物物語』の表紙イラストは誰?と書いたところ、早速「カスヤナガト」作品であることを教えていただきました。ありがとうございます!
(実は調べようと思っていましたが、積み上げられた山のどこかに本が埋もれてしまっていて、確認することができませんでした……)
ちなみに「カスヤナガト 中村佑介」で検索してみたところ、やはり同じように有川浩『植物物語』のイラストで混乱してしまっている方が他にもいる模様……。

連休最終日のウダウダで感じる幸せ感と焦燥感

昨日の晩にカレーをつくっておいたから、今日から1週間はご飯の心配をしなくてもOKなんですよ。
作り置き用のカレーということで、焦ることなくゆっくりつくることができたからか、玉ネギを珍しく飽きることなく40分程度炒めることができて、茶色……とまではいかなくてもキツネ色に近い感じにすることができました。
ただ、さすがにこれ以上炒めることは飽きてしまって、お鍋に投入してしまいました。
玉ネギがじっくり飴色になるまで炒めることができる集中力が欲しい……。

そんな訳で、今日は食料の心配がいらないため、1日中ずっとウダウダと惰眠をむさぼるむさぼる。
赤ちゃんのように寝ていて、極上の幸せを夢うつつのなかで味わっていたのですよ。
しかし、夜になるとさすがに「このままでは、本当に赤ちゃんのようになってしまう」と焦りがムクムクわき上がってくるのです。
廃人になりたくなければ、とにかくお出かけですよ!……と無意味な思いこみで、夜も日付が変わろうとする11時過ぎになってお出かけしてきました。
とは言っても、いつものように市内観光コースを20キロほどのドライビングです。

いやー、ホントにこのコースは、行く時間帯によって、色々な「横浜の街並み」を見ることができるから、何度ドライブしても飽きることがありませんね。
夜は「人がいない観光地の顔」を見ることができますし、週末や休日で道路が激混みの昼間でも、「どんな観光客がいるのかな」と見ていることができるので、全然苦にならないのですね。

そんなすっかり「夜の顔」になっているみなとみらいのコスモワールドは、コスモクロック(観覧車)前で信号待ちです。
おお、“花火のイルミネーション”まであと1秒……というところで、青信号に変わっちゃいました。
あと1秒で花火のイルミネーションが見られるところだったみなとみらいの観覧車
もう、なんというタイミングなんでしょうか。
これまで何回もこのルートでドライブしているのですが、いまだかつて、ここの信号待ちで、観覧車が“花火のイルミネーション”になっているのを見たことないのですねー。
これはひょっとしたら……。テレビ東京のポケモン騒動のように「花火のイルミネーションがフラッシュ効果で危険」ということで、決して運転中には花火のイルミネーションが見られないように、横浜市内の各信号機と観覧車のイルミネーションが連動しているにちがいありません!(← そんな訳ありません)

大桟橋では、何やら巨大な船が灯りを煌々と点しながら停泊しています。それも2隻。
家に帰ってからベランダに出て見ても、煌々とした灯りがピカピカ光っているのがよく見えているのですね。
大桟橋のホームページで調べてみたところ、この大きな船は「ザ・ワールド」という世界一周旅行中の船なのだそうです。
しかもこの船、客室は皆、分譲なんだそうですよ、分譲。別荘。うへー。
色々な意味で、その後ろで建物に隠れるように停泊している「にっぽん丸」がメチャクチャ小さく見えます……。
洋上の別荘「ザ・ワールド」と、建物の陰に隠れて見えない「にっぽん丸」

なんでも今日の昼間、ぼくがちょうど惰眠をウダウダとむさぼっていた頃、大桟橋には、この2隻に加えて、「ぱしふぃっくびいなす」「飛鳥II」と4隻も停泊していたそうなんです。
さぞかし壮観だったでしょうねえ。
そんな壮観な景色が見られたかもしれないのに、ウダウダと惰眠をむさぼっていたとは、なんだかメチャクチャもったいないことをしてしまったような気がします。

そういえば、夢うつつで「ボーッ」と汽笛が鳴っているような気がしていたのですが、それってひょっとしたら「ぱしふぃっくびいなす」か「飛鳥II」のどちらかがちょうど出航していたときだったのでしょうか。
せめてあのときに起きて外を見ていたら……ああ。

みちのくひとり旅(最終日)

朝も目覚めると、まずは一番に露天風呂。
スッポンポンの全身に、山の木々からくまなく降り注ぐフィトンチッドとせせらぎから発するマイナスイオンのダブル効果のプラシーボで、気分はスッキリ。
これまたプラシーボで(というより、単なる旅行という非日常のハレの舞台でのハイテンションで)、鬱々とした気分もすっかりどこかへ吹っ飛んでます。
なるほど、転地療養ってこんな感じなんでしょうねえ。

朝ご飯は大宴会場で朝食バイキング。
バイキングってやばいんですよねえ、ついつい歯止めがきかずに食べ過ぎてしまうんです。
今日も案の定、「あれも食べたい」「これも食べたい」と皿に盛っていると、和洋折衷の節操ない状態の朝ご飯になってしまいました。
この時点でもうお腹ははち切れそうになってしまっています。お昼の予定の牛タンがピンチなんですよ

10時にチェックアウト後、作並温泉からほど近い定義山にゴウ!
定義如来という仏さんをまつっているお寺があるのですが、ここの参道にある「揚げたての厚揚げ」がうまいとのことで、食べにきたのです……が。
案の定、胃袋には朝食バイキングがまだまだ溢れそうなぐらい残っているんですよ。
そんな状態なので、100%ベストで厚揚げを楽しめたとは言えず……大変食いに悔いを残す結果になってしまったのでした。
定義山の名物の揚げたてアツアツの厚揚げ

お寺では、メチャクチャ悪ガキっぽい笑顔を見せている狛犬に一目惚れしてしまいました。
この邪悪な笑みは、狛犬というよりもガーゴイルですって
なんですか、この笑顔。悪ガキどころか、メチャクチャ邪悪な笑顔じゃないですか。
ひょっとしたら狛犬が西洋に伝わってガーゴイルになったのではないかと思えるほどの邪悪さですね、これ。
しかもお供えが「1円」って……。手洗い場でももうちょっと小銭がありましたよ。
やっぱり、ガーゴイルもどきの邪悪な狛犬では、あまりありがたみを感じないのでしょうかねえ。
(意外とやってくれそうなヤツではあるように見えるのですが)

イヌといえば、参道のお店で番をしているこのワンコ(名前はホクト)。
店番をしているワンコ、「ホクト」
店先のガラス戸に、「撫でてやると喜びます」みたいなことを書いた張り紙がされてあるので、どれどれ……と遠慮なく触らせてもらいます。
撫でてやっても……フンって感じ
確かにおとなしくて触りたい放題触らせてくれるのですが、逆に触られ慣れてしまったからか、それとも今日はたまたまムシの居所が悪いのか、お愛想がまったくないんです。
そこでぼくのゴールドフィンガーのテクニック、登場ですよ。
そこかしこのツボを容赦なく攻撃してやっていると……あらら。
いきなり腹出しポーズであられもない姿でゴロリン。
しかも腹を撫でられるのに慣れてないからか、撫でる手の動きに合わせて、後ろ脚が同じタイミングでシャカシャカシャカシャカ……とイヌかき状態で動いているのですね。
お腹をみせてくれました。しかも脚が一緒に動いちゃうのです
ホクト、可愛い過ぎです。

境内のお店をひやかして遊んでいるだけでも、時間はあっという間にお昼近くになり、「牛タン!」。
朝、バイキングであんなに腹がはち切れそうだったのに、さっき、厚揚げを食べたばかりだというのに、もうお昼ご飯を食べることしか考えられない、脅威の大食い野郎がここにいるのですよ。

そんな訳で、まずは牛タンの名店が揃っている仙台駅周辺に行ってみました。
しかしこのあたりはさすがに観光地です。どうも歩いている観光客の数が多いのですね。
これはひょっとすると、牛タン屋さんも人でいっぱいである可能性もあるな……と、行先を変更しました。
ここからちょっと離れたところにあるお店に向かいます。
しかし、着いてみてビックリ!
観光地からはかなり離れたこのお店も、地元民でしょうか、メチャクチャ人が多いのですよ。
店員さん、特に厨房のなかで肉を焼いている人が、まるで戦場にいるかのような殺伐さを醸し出しているのでした。
一時なんて営業中なのに、いきなりオーダーストップなんてしてしまっていました。
厨房のなかのひとに対して、いかに客が多すぎか……。
でも待った甲斐もあるというものです。
運ばれてきた、焼きたてアツアツの牛タン、とってもジューシーで、プリプリで、味も濃厚で、メチャクチャうまいのです。
ジューシーでプリプリで味も濃厚な牛タン、メチャウマ
嗚呼、なんて素晴らしい我が牛タンライフ(← あまりの美味しさに、まだ1回食べただけなのに、もう人生を悟った気になっています)

さて、そんな楽しい2日間はあっという間に過ぎ、帰ることにしました。
高速道での渋滞ポイントは、行きで判ったような気がします。
だったら! そのポイントを過ぎるまでは高速道路にのらず、下の道を走った方が(時間は掛かっても)ストレスはたまらないでしょう。
そんな訳で、仙台市内から常磐道まで、ひたすら「面白そうな道」を探して走ることにしました。

田んぼのあぜ道に咲いている彼岸花を眺めてみたり、
田んぼのあぜ道に咲いている彼岸花を眺めてみる

見ていると吸い込まれそうになる太平洋の荒波をずっと眺めていたり、
見ていると吸い込まれそうになる太平洋の荒波をずっと眺めてみる

碧眼のネコを相手に遊ぼうと努力してみたり。
碧眼のネコ相手に遊ぼうと努力してみる

また国道6号線では、ぼくの背後に20台ほど暴走族が着いてくることになってしまいました。
しかし福島の暴走族はマナーがいいんです。
決して蛇行運転はせず、車線を無視した無茶な追い越しもせず、ノロノロ運転もせず。
これが東京とか大阪だったらエライ目にあっているところでした……。

心配していた高速の渋滞にも結局引っかからず、8時間ほど掛けて無事に横浜まで辿り着いたのでした。
そんななかで今回の旅行、唯一の後悔、それは「露天風呂でのセルフヌード写真が撮れなかったこと」
日記ネタをこれでひとつ落としてしまいました。
いやー、いつも行くような“ひなびた”温泉だったら、絶対に貸切状態になる時間帯ってあるのですが、さすがに巨大旅館だからこそお客さんの数も多く、そうそううまくひとりになることはありませんでした。
残念。

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