ちょっとお昼ご飯、のはずが18時間で980キロのドライブに

そうだ、お昼ご飯食べに行こう。
……などと、まるでJRのCMのキャッチコピーを劣化コピーさせたような思いつきに始まった週末の朝。

ネットで調べてみると、おお。
秩父の方で、“街おこし”のために「わらじカツ丼」なるメニューを考案したとの情報をゲット。
秩父方面だったら近いぜ、よし、今日のお昼ご飯はここで決まり!とクルマに乗ってお出かけしたのですが、どうも高速道路で行くと到着予定時間が中途半端なんですね。
そんな訳で敢えて下道で行くことにしたのですが……ウエー、これがもう大失敗。
メチャクチャ混んでいるんですよ、横浜の上あたりって。

結局、「わらじカツ丼」の街に到着したのは午後2時半。
家を出てから5時間経ってますよ。
ほとんどのお店がもうお昼の営業時間を終えてシャッターを締めているなか、唯一、ぶっ通しで営業している「鹿の子」さんにお邪魔しました。
唯一営業していた「鹿の子」
もちろんお客さんはぼくひとりで広い食堂を独り占め、貸切状態なんですよ。
注文したわらじカツ丼が程なく運ばれてきました……って、何コレ!?
「わらじカツ丼」はそのカツの量に、フタができません
フタが閉まりきっていません!
(これがデフォルトなんですってよ、奥さま)

閉まりきっていないフタを開けると、“わらじのような”大きなカツが2枚、ドーン、ドドーン。
“わらじのような”カツが1足分、ちゃんとご飯の上にのっています
そうなんです、よくお肉のことを“わらじのような”と例えますが、ここの「わらじカツ丼」はちゃんとわらじになぞらえて、1足分、2枚がご飯の上にのっているんですね。

食べ方もちゃんと女将さんがレクチャーしてくれました。
「そのままだとご飯が食べられないから、カツをまず1枚、フタの上に避けておいてからどうぞ」
こ、こうですか……。
カツをまずは1枚、フタの上に避けてからおもむろにいただきます

ではいただきます……うおぅ、これはメチャクチャ、ンマーイ!
通常のカツ丼と違って、玉子でとじてないから物足りないかなと思っていたのですが、いえいえ。
カツがしっかりとしていて、メチャクチャお肉の味が引き立っていておいしいのです。
また、見た目では判りづらいのですが、カツには、このお店特製のダシをくぐらせてあって、あっさりとした味付けがされています。
そう、ダシをくぐらせているだけなので、衣はさっくりとしていて、これがまたえぐすぎずにさっぱりとしているのですね。
「2枚もカツがあったら重いかな」と思っていたのですが、いえいえ、渾然一体の見事な“あっさり”感のハーモニーで、あっという間に食べてしまいました。
うはー、ごちそうさまでした。

食後に、「運動しなくちゃ」との危機感から、街なかを歩いてぐるっとひとまわり。
街はずれ神社があり、その敷地内ではなぜかシカが飼われていました。
このシカには、餌を1袋50円で購入して自由にやることができるので、彼らもニンゲンがきたら「あ、エサがやってきた」と反応し、「ちょうだい、ちょうだい」とおねだりするのですね。
「エサ、ちょうだいちょうだい」とおねだりするシカ
が、ニンゲンがエサを持ってないことが判ると、とたんにお愛想をやめ、「チェ、ケチくさい奴」とそそくさと離れ、二度と戻ってくることはないのでした。
現金なシカども……。
エサを持っていないことが判ると、とたんに愛想のなくなるシカ

あとメチャクチャ気になったのは、この強気の営業をするお店なんですよ。
メインストリートの商店街にあったのですが、この張り紙……
随分と強気の営業姿勢で羨ましいお店

お客様各位
毎度御来店頂きまして
誠にありがとうございます
9月の営業日は
9/12(土)13(日)

よろしくお願いします

「毎度御来店頂きまして誠にありがとうございます」って、わざわざ店まで来たお客様に向けたアピールですよね。
そのお客様に向かって「9月の営業日は9/12(土)13(日)」って……結局、「出直してこい!」ってことなんですよね。
それでなくても1ヶ月に2日間だけの営業だし、なんだかいろんな意味で羨ましいお店だったのでした。

さて、そんなこんなで時刻はもう夕方の4時ですよ。
早く帰りましょう……と、今度こそ高速道路に向かったのですが、ついつい、「道の駅」を見つけてしまうと、トイレ休憩のついでに、アイスクリームなんて食べてしまっています。
夢中でアイスクリームの写真を撮っていたら、あまりの蒸し暑さにすぐ溶け出してしまって、このあと、ぼくの手はベトベトのグチョグチョの大惨事となったのでした。
アイスクリームの写真を夢中で撮っていたら、このあと、エライことになってしまったのでした
アイスクリームは買ったらすぐに食べないと行けませんよね!
すみません。

ベタベタする指でハンドルを握り(手を洗っているのですが、なんだか精神的に)、ようやく辿り着いた関越自動車道。
すると……ウガー! なんということでしょう!
東京方面はかなりの渋滞ですよ。
なんか、こう、渋滞という言葉に恐れをなしてしまって、つい、反対方向に向かってしまいました。
新潟です。

いくら高速1000円だからといって、アホですな。アホですよ。
しかし、向かってしまったものは仕方ありません。
とにかく新潟を目指して進んでいると……ちょっとお腹空いてきたかな。
さっきわらじカツ丼を食べたばかりなのに、もう晩ご飯のことを考えているんですよ。
ちょうど通り掛かった谷川岳パーキングエリアで、いつものモツ煮込み定食を食べることにしました。
谷川岳パーキングエリアのモツ煮込み定食
すると……「閉店のため、食堂のカウンターは閉めさせていただきますが、スペースは空けていますのでごゆっくりどうぞ」。
このとき時刻は19時半。
営業時間なんて全然気にしていませんでした。ちょうど閉店時間に来てしまったようなんですね。
ギリギリセーフで晩ご飯にありつけたのですよ。

このように、何も考えずに高速にのっていても、なかなか運がよかったようです。
新潟県に突入すると、花火がドンドコ上がっているのが目に入ったのですね。
ちょうどそこにあったサービスエリア(越後川口SA)に入ると、花火会場まではやや離れているものの、間には何も遮るものがなくて、サービスエリアの展望台が特等席なんです。
このサービスエリア、花火会場のある方面に向けてひらけているからか、同時に4箇所で行われていた花火がよく見えて素晴らしいのです。
なかでも圧巻だったのは、一番の近場である会場で、5発の花火を同時に打ち上げられたとき。
会場まで離れているここでもまわりが明るくなるほどの大迫力で、サービスエリアで見ていた人たちからも、期せずして歓声と拍手がわき起こっていました。
カメラがいつも持ち歩くコンパクトしかなかったので、迫力が全然伝わらないのが悔しい!
たまたま高速にのって、たまたま見ることができた「おぢやまつり花火大会」

新潟方面にドライブに行くことがあるのでしたら、この花火大会、とってもとってもオススメですね。
調べてみると、「おぢやまつり花火大会」というものだそうです。
るるぶのホームページによると、

  • 開催時間は、19時30分~21時30分(2時間も!)
  • 打ち上げ数は、7千発
  • 最大号数は、20号玉(5発同時打)

なんだそうです。
これはぜひ、ドライブプランの「サプライズ企画」としていいかもしれませんね。

……そこからあとは気持ちいい、夜のドライブ。
窓全開、屋根全開で、ゴーゴー吹きすさぶ風の音をBGMに、新潟から長野、山梨から中央高速にまわり、自宅には午前3時半、無事に到着しました。
ちょっとお昼ご飯を食べに出たはずなのに、18時間、約980キロのドライブって……いったいなぜなんでしょうか。

コメント

強気な営業しているといわれたお店についてですが
あれは店のあるじが二年ほど前、店の改装中亡くなってしまい
引継ぎ手が居なくなってしまったためです
でも、たまに営業してるのはあるじの娘さん(元プロゴルファー)がゴルフ場に勤務の
片手間にやっているからなのです
いずれは娘さんも定年されたら引き継ぐ気でいるのでしょう
因みにここのモツは絶品でここのを食べたら他のはまずくて食べられません

nanasiさん、こんばんは。コメントをいただき、ありがとうございます。
確かにこのお店、外観はメチャクチャきれいだったのですが、改装されたばかりだったのですね。
お父さんのあとをついで、本職も続けながらお店の営業も続けるって、結構大変そうなんですね。
しかもモツ煮込み(モツ焼き?)がおいしいとのこと、気になります!……が、わらじカツ丼を食べたあとでは、なかなか食べられそうにないですね(笑)。

2009年9月27日 23:18のなかはしさんのコメントへの返信

ここは食堂ではなく食品店ですのでモツは冷凍してあり持ち帰れます
味はピリ辛で肝も入って歯ごたえもやわらかくてとてもおいしいモツ焼きです
わたしは小さいときからこのモツ焼きの味に慣れ親しんでるせいか他のは駄目です
今度お立ち寄りの際、営業してましたら買って御賞味してみてください

なるほど、食材として売られてあるのでしたら、満腹具合を気にすることもなく買うことができますね!
しかし問題は月2回の営業日、うまくタイミングが合うのかどうか……(そこが運命の分かれ道)。
情報をどうもありがとうございました!