山のなかにたくさんある小さな鳥居

ヒグラシの鳴き声が山中に響きわたっています。
そんな山のなか、峠を越える国道の脇に、小さな鳥居がいくつもいくつも設置されていたのですね。
もう数十メートルおきに、右に、左に、国道脇に、その小さな鳥居が設置されているのです。
てっきりこれ、神社の参道入口があるのかと思っていたら(その割には数が多すぎますし、そもそもくぐるには小さい)、ワオ!

そのうちのひとつには、いきなりご神体が、ホラ、鳥居のすぐ真下にあるのです。
道路脇に設置されている小さな鳥居のひとつ

……いや、これ、よくよく見たら、石の上部が大きな受け皿みたいになっているんです。
わざわざその下に小石もかませて、この「受け皿」が安定するように固定されているんですね。
ナゾの小さな鳥居の真下に置かれたナゾの石物

ということは、これってご神体ではなく、単なる賽銭受けなのかもしれません。
だったらご神体はどこ?と、その向こうを見てみると、そこにあったのはヒグラシの声が響きわたっている山……。
そうか、そこにご神体があるから、それぞれの山ごとに鳥居を設置しているのかもしれません。

鳥居そのものを紹介するのであれば、写真だけで十分なんです。
ところが、この鳥居が建っているこの山のなかは、真っ昼間からヒグラシが、それはもう、ものすごい勢いで鳴いているのですね。

なんとなくぼくのイメージでは、ヒグラシは夕方の涼しくなった頃に鳴き出す、つまり「1日の終わりを告げるモノ」であって、だから彼らの鳴き声を聞くと「あー、今日ももう終わりなんだー」という気持ちにさせられて、なんだか寂しい気持ちになるのです。 それが真っ昼間の12時、1時から、山全体を震わせるかのようにカナカナ……と鳴いているのですね。

「昼間なのに、もう1日が終わってしまう」という気持ちにさせられたからでしょうか。
そのヒグラシの声に囲まれながらこの小さな鳥居を見ていると、この鳥居が妙な雰囲気が醸し出しているように思えてきたのですね。
ちょっと恐い感じというのでしょうか?
ひょっとして、これが「畏怖の念」ってヤツなんでしょうか?

とにかく、その異様な雰囲気を少しでも共有できればな、と動画に撮ってみました。
40秒ぐらいのものですが、もう「パソコン、壊れちゃった?」と思ってしまうぐらい、見事に何の動きもありません。
(静止しているのに、画面がかすかにブレているので、酔わないように気をつけてください)

もし、鳥居の向こうの林などに「ホラ、なにかが覗いてるよ、ホラ、そこ、木と木の間から、顔が」と見つけられた方、いらっしゃいましたら、ぜひ、お知らせください。