Eclipse

2002年3月、(今のところ)最初で最後のRoger Waters来日ソロ公演にぼくは行っていたんです。
来日公演が発表された当初は、入場料金が「9000円」というとてつもなく強気のお値段設定にビビッてしまっていて、まったく行くつもりはなかったのです。
ところが、多くのファンサイトで「彼が日本で公演することは、もう二度とないかもね……」なんて言われているのを見てしまったら、そりゃ話は別なんですよ。
ということで、ウィークデイの仕事帰りに立ち寄った東京国際フォーラムなんです。
Roger Waters「In The Flesh」tour

そうしたら、アンコール前のラスト曲がPink Floydのあの名盤「The Darkside of The Moon」から、「Brain Damage / Eclipse」なんですよ。
「The Darkside of The Moon」ってPink Floydの代名詞とも言えるアルバムなのですが、正直、全然好きじゃないんですよね、これ。
暗すぎて大キライなんです……スンマセン。

ところが。
このライブの時は、バックで流されていた映像で会場でぼく、大号泣してしまったのです。
それは、ただ単にスクリーンに映し出されただけの映像なんです。
とっても安っぽい映像なんです。描きモノ全開なんです。
なのに、その映し出されている安っぽい描きモノ全開の太陽が、「Eclipse」の曲が進むとともに徐々に欠けていき、曲が終わるとともに太陽が隠れてステージがスーッと暗転したときは、もう、涙腺が壊れてしまったかと思うぐらいに泣いてしまったのですね。

こんなにも安っぽい、描きモノ全開の映像でさえビィビィ泣いてしまうのです。
だからきっと、本物の皆既日食なんて見てしまったら、ぼく、口から泡吹いて狂い死にしちゃうと思うのです。