信号ライダー

夜、どうしても我慢できなくなってしまったんです。ごめんなさい。
そんな訳で、そのままクルマに乗って、♪ルールラァァァルラリィィィなどと訳の判らないハナウタを歌いながら、横浜の街をドラァイィヴィィングですよ、ドラァイィヴィィング。

そんなご機嫌ナイトクルージングも、とある交差点で信号待ちという名の中断。
目の前には大型トラックが停まっていて、肝心の信号がよく見えていません。
「うーん、前が見えづらいぜ、トラックゥゥゥー……」などと、心のなかでひそかにブーブー、ブーイング。
すると、こちらのクルマの横を悠然と通り抜けていく、1台の大型バイク。
彼はこちらのクルマを抜かすと、大型トラックの後ろ、ぼくの目の前に停まったのでした。
そしてその後も、彼と同じような大型バイクにまたがったライダーが2台、3台と登場したのです。
彼らはどうも仲間のようで、ぼくの目の前に3台仲良く横並びになって、信号待ちです。
うーん、仲間とつるんで夜のツーリング(つるんでツーリング……ツールんでツーリング……)かぁ、いいなぁいいなぁ……と思っていたところで、あれ?
この横並びで信号待ちしている3台の大型バイクのライダーたち……?
これ……この並びって……ひょっとして……

信号ライダー、ここに現る!
信号機?

そうなんですよ! 信号なんですよ、信号!
彼らはわざわざ「赤」「黄」「青」と3色のTシャツを用意して、この並びで深夜の街道を疾走し、前のトラックに邪魔されて信号が見えないドライバーを助けてまわる「信号ライダー」なんですよ!
彼らがいれば、たとえ大きなトラックが目の前に停まって信号機が見えなくても安心です。
ちゃんと「信号ライダー」が我々ドライバーの目となって、助けてくれるのですよ。
ほら、この写真だって「青になったよー」と、青ライダーが先行して走り出して教えてくれているのです。
「青ライダー」が先行して走り出し、青信号になったことを知らせています

でもね、一つだけ注意しないといけませんよ! 信号ライダー。
信号機は左から右に「青」「黄」「赤」の順なんですから!
その並びでは逆なんですから!
本当の信号機は、左から右に「青」「黄」「赤」なんですよ