このオ x x コ野郎!と言われたのかと思いました

総武線に乗ってお出かけをしていたときのこと。
浅草橋の駅で降りたところ、どわぁぁぁ!
何ということでしょうか、いきなり目の前に立ちふさがった金太郎がケンカを売りつけてきたんですよ。
ぼくがいったい何をしたというのでしょうか。
金太郎は、もうね、尋常とは言えない血走った目でぼくを睨み付けてきながら(しかも背後に、ホラー映画でしか見たことのないような巨大凶器を隠し持って……って隠せてないし)、エラソウな態度でこう言ったのです。たぶん。

Hey, You! Yes, you! F**kin' Japanese!
アメリカ式にケンカを売ってきた金太郎

……なんというのか、非常にアメリカナイズされた金太郎なんですよ。
だって「F**kin' Japanese!」って……どれだけアメリカンなんでしょうか。
(そう思えば、ホラー映画でしか見たことのないような巨大凶器を背後に隠し持っているスタイル(← だから隠しきれていませんって)だって、何となくアメリカンスタイルのような気がする)

ねえ、金太郎……。あなた、日本人なんでしょう?
まさかり担いでいるのでしょう?
熊にまたがってお馬の稽古なんでしょう?
だったらなぜ、「 F**kin' Japanese!」などと口汚く罵るのですか?
日本人なのであれば、せめて日本人らしく日本語で「このオ x x コ野郎!」と言うべきなんですよ。

もうね、それでなくても公衆の面前で口汚く罵られているのに、それもアメリカ式のスタイルで、しかも英語で……と、もうありとあらゆる意味で、ぼくは朝っぱらから金太郎に徹底的に屈辱を浴びせかけられているのですよ。
ああ、いけません、いけません。止めどもなく流れ落ちる涙。
もうこの世の仕打ちとは思えないほどの屈辱を受けたぼく。
そんなぼくを二重三重にも囲んでニヤニヤ笑いながら眺めながらているホーム上の野次馬たち。
ああ、どうしても悔し涙が流れ落ちるのを押し留めることはできませんでした。

ホーム上から溢れてしまいそうなほど集まった野次馬たちの列を「ごめんなさい、ごめんなさい」と押しのけ、立ち去ろうとした、そのとき……「あ?」。
なんと、この金太郎!
立てていたのは中指ではなかったのです!

立てていたのは中指ではなかったのです!

わー。
人差し指なんですよ、人差し指。立てていたのはお母さん指の人差し指だったのです!
そうです、金太郎は決して「 F**kin' Japanese!」などと口汚くぼくのことを罵っていた訳ではなかったのです!
ごめんよー、金太郎! お前さんはやっぱり日本の健康優良児だ!

……あれ?
すると、この金太郎はいったいこのポーズで何をいいたかったのでしょうか。
そもそも日本で一般的に行われるジェスチャーに、手の甲を向けて行う仕草などなかったと思うのですが……。
すると、やっぱり「F**kin' Japanese!」とぼくのことを罵倒するつもりだったけれど、立てる指を間違えただけか!
ああ、金太郎、やっぱりお前はいけ好かないヤツだったんだ。
(どないやねん)