MYSCON10の昼の部に行ってきました

九段で行われたMYSCON昼の部に、今回、2年ぶりに参加してきました。
今年で10回目の節目を迎えたMYSCONの昼の部チケット

今回のゲストは、湊かなえに小路幸也ということで、まったく毛色が異なる2人なんだなあ……と思っていたのですが、いえいえ。
インタビューでは、2人とも「書くことが楽しくて楽しくて仕方がない」と同じことを言っているのがかなり印象的でした。
作風が異なっている2人なのですが、ものすごい勢いで作品が出版され続けているところなんて本当に同じタイプの方だったのですね。
書くにあたっては「お仕事をいただき、ありがとうございます」と言う気持ちで取り組んでいると、結果として、あれだけの出版ラッシュになっているそうです。

しかしながら小説を書くに当たっては、2人ともアプローチがまったく異なっていたのが面白いところでした。
湊かなえの場合は、たとえば「ミステリ」を書くとなると、まず始めに「ミステリ」から思い浮かぶ言葉をドンドンと書き出していくそうです。
(いわゆるKJ法のようにカードに書き出すのではなく、「お買い物に行くときのリストをつくる感覚で、チラシの裏とか何でもいいんです」とのこと)
そして、そのなかから「これだったら書けそう」といった言葉をピックアップしていき、その言葉を膨らませていきながら書いていくそうです。

また『告白』の連作スタイルについても、そもそもは、小説推理新人賞に応募した(そして『告白』での第1章にあたる)「聖職者」で、物語は完結していたそうです。
しかし選考委員である石田衣良のアドバイスで、出版する際には連作スタイルにしようということになり、そのときに1章ごとに「読者はこのあとの何を知りたいだろう」と考え、そして話を繋げていった……とのことです。
うへえ。
『告白』を初めて読んだときは、あの物語全体における構成がすごくよかったと思ったのですが、あらかじめ伏線を仕掛けたり、構成の計算をしたりといったことをしていなかったとは、もうビックリしてしまったのですよ。
湊かなえのサイン入り『告白』

対する小路幸也の場合(特に今売れている『東京バンドワゴン』シリーズ)、まったく構成などは考えず、「こういう内容のモノを書こう」と決めると、あとは物語が産まれていくのだそうです。
『東京バンドワゴン』シリーズなんて、1作品を3週間ほどで仕上げているとか。
またこの『東京バンドワゴン』シリーズで驚いたのは、物語の舞台が東京の下町となっているものの、小路幸也自身はまったく東京のことを知らず、特に1作目は想像だけで書き上げたのだそうです。
(2作目からようやく取材の許可が出たので、“谷根千”を歩いてまわったそうですが)
小路幸也のサイン入り『ブロードアレイ・ミュージアム』

そんなこんなで、あれこれ様々な興味深いお話を聞かせてもらって、ミッチリ濃密だったそれぞれ1時間弱のインタビュー。
いつものようにとったメモから、ブログ用に原稿に起こそうとしましたが……スミマセン、どうもここ最近はすっかり新しいオモチャにばかり気をとられてしまって、結局、何もできませんでした。
A4の用紙(ノートを忘れたので、スタッフの方に無理言って分けてもらった紙)にビッシリと細かい字で何やら書き付けているのですが、これ……日の目を見ることがあるのでしょうか。
2時間分のインタビューの記録
(と自分に自分で言い訳なんてしてみる)

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