DTI「簡単には辞めさせないよ」

「簡単には辞めさせないよ」って、別にぼくが会社を辞めようとして上司から言われた言葉ではありません。

実はここにきて遂にプロバイダのDTIを退会しようと決心がついたのですね。
今住んでいるマンションは、ネット回線が既に引き込まれていて、プロバイダも強制加入させられているのです。
だからDTIに入り続けている意味なんて、もうとっくにないんです。

ただ、ホームページの開設をDTIサーバーで行ったから、退会できなくなっていたのですね。
今となってはメインサーバーは、このブログを設置したレンタルサーバーです。
しかし1996年にDTIサーバーにオープンさせた「書庫の部屋」も、どうやらURLが独り歩きしてしまっているんですよね。昔、リンクを張ってもらったホームページから、いまだにアクセスがあったりとか。
そんな訳で、なかなか辞める踏ん切りがつかなかったんです。

しかし、今や時代は「ホームページの設置」だけでは、やりたいことが何もできない時代なんですね。
サーバーの容量もギガ単位が当たり前だわ、せめてCGIは使いたいわ、データベース機能も欲しいわ、とDTIの「ホームページ開設用サーバー」ではもはや何もできなくなっていたんです。

そんな訳で、とうとう「辞めてやるー!」と重い腰を上げたのです。
が……、しかしまた、そこからの道のりが長いのなんの。
DTIのホームページには、ぼくのように「辞めたい」という会員を挫けさせるためのトラップが幾多にも仕掛けられてあるんですよ!

【辞めさせないためのあの手この手(その1)】
まず退会の手続きをどうするのか、DTIのホームページを見てみたのですが……うーん。
どこにそういったお知らせがあるのか、まったく判りません。
「今すぐ入会」「プラン変更」「資料請求」なんてすぐ目につくところにあるのに、「退会」の文字はどこにもないのですよ。
辞めるためのメニューは表には出てません

メニューをクリックして探し回った結果、ようやく「会員サポート」のなかの「各種手続き」のなかの「契約プランの確認/変更」のなか……と、かなり深い階層の底に「解約・退会」のメニューがあるのを見つけましたよ。

【辞めさせないためのあの手この手(その2)】
ようやく見つけた「解約・退会」メニューをおもむろにクリックしてみると……うわ。
すぐ「退会手続き画面」になるのかと思いきや、「解約するよりプラン変更の方がお得です!」などと、画面いっぱいに宣伝が広がるのですよ。
そう簡単には辞めさせないよ
「解約よりプラン変更がおトク!」と言いきるその自信は、いったいどこから……。
画面いっぱいに広がる宣伝をスクロールさせていくと、ようやく一番下のところに小さな文字で「>> 解約・退会をお考えのお客様はこちら」との文字が出てきました。
最初からそのページを出してくれたらいいのに……。
やっと目的のメニューが出てきたよ

【辞めさせないためのあの手この手(その3)】
今度こそ、小さな字の「>> 解約・退会をお考えのお客様はこちら」をクリックすると……あれ?
一瞬、元のページに戻ったのかと思いました。
ページの上部はこれまでと同じようなメニューが並んでします。
しかも、またここでも「これでもまだ辞める?」と言わんばかりに挑戦的な宣伝が。
今度は「退会せずにプラン変更でメールアドレスがそのまま使えます!」って……しつこいよ、もう。
またしても辞めさせないための巨大な宣伝が

【辞めさせないためのあの手この手(その4)】
2度目のしつこい宣伝の下に、今度は何やらダラダラと注意書きが並びます。
かなりスクロールさせないと下まで届きません。
もうこれを読むだけでも嫌になっちゃいます。
まあ、料金の請求に関することだから必要なことなのかもしれないけど……。
でも、このダラダラのレイアウトだって、絶対にイヤになることを狙ってやっているに違いありませんって!

【辞めさせないためのあの手この手(その5)】
ページの下の方までスクロールしてスクロールしてスクロールしてスクロールして……、ようやく「DTI退会のお手続き」の項目が出てきましたよ……。
と思ったら、ウッキー! 何じゃコリャアアア!ですよ。
ここまでサイト内をあちこち見せておきながら、まだ何かさせようというのか
「上記注意事項をご確認いただきましたら、【DTIカスタマーサービス】までご連絡ください。」って……おい!
さらにカスタマーセンターのページに飛ばそうとしているんですよ!
だったら、ここまで何度も「いいんですか?」「本当にいいんですか?」「こんなサービスもあるから使ってくださいよ」なんて言わず、さっさとカスタマーセンターのページに飛ばしてくださいよ!
もう! プンプン!

この時点でかなり疲れてきました。
でも、ここで諦めるわけにはいかないのです。
諦めて「もういいや」と言ってしまった瞬間、会員の退会を阻止したヤツラの勝利となってしまうからです。
何としても退会しなければなりません。
そうなんです、そう。このトリップのおかげで、却って闘志に火がつきましたよ。

【辞めさせないためのあの手この手(その6)】
カスタマーセンターのページに来たのですが……あれ?
連絡先が一切見当たりません。
いったいどこまでサイト内を漂流させられるのか……
疲れさせる目的がかなり成功しているDTIですが、負けるわけにはいきません。
しかし、このページのどこにも連絡先は記されていないのです。
いつもだったらこのあたりでギブアップ、「もうイヤン」となりそうなんですが、我慢して探し回りましたよ。
……そして、ついに見つけました!
さりげなく「よくあるお問い合わせ」のなかに埋め込まれていた「【解決しない・直接お問い合わせをしたい場合はこちら】」をクリックしたのです。
ようやく、連絡先があらわれたのでした。
やっと見つけた連絡先
いやー、長かった。

電話をかけると、意外にもすぐ繋がりました。
ここまで辿り着いたご褒美なのでしょう(違います)。
オペレーターのお姉さんに「退会したいのですが」と言うと、さらに意外なことにスムーズに話は伝わり、「当社から改めて「退会届け」を郵送しますので、必要事項をご記入のうえ、ご返送ください」。
ここまでたどり着くのに半端でない手間をかけさせた割には、オペレーターのお姉さんとの会話はわずか数分で完了しました。
これでいよいよ退会か……と思いきや、実はDTIは最後にもうひとつトリップを仕掛けてきていたのでした。

【辞めさせないためのあの手この手(その7)】
そして数日後、DTIから「退会届」が郵送されてきたのです。
「ああ、これで10年以上ものお付き合いのあったDTIともお別れか」と名残を惜しみながら必要事項を記入し、「さて返送するか」……と思ったところで、あれ?

返信用封筒がないのです。

送られてきたものは「退会届」としつこく「プラン変更のお勧め」チラシが封入されているというのに、返送用封筒が入っていないんです。
これってひょっとして、「辞めると言っているやつに数十円といえども金を掛ける必要はない」ということなんでしょうか。
いや、ひょっとしたら、

  • 今どき封筒なんて常備している家はないだろう。買いに行っている分、退会のタイミングが遅くなる
  • 郵便局に切手を買いに行く時間がないことも考えられる。その分、退会のタイミングが遅くなる
  • 手書きで住所を書かせると記入を間違えて宛先不明で戻り、それだけ退会のタイミングが遅くなる

とか考えているのでしょうか。
なんかセコいよなあ、もう……。

でも、こうしてようやく一通り手続きが終了しました。
いやー、長かった。加入してから10年以上と長かったのもありますが、辞めるための手続きも長かったー。
「プロバイダ代えようかなあ」と思われている方、決して面倒くさがらずに最後の最後まで、ぜひともプロバイダと戦い抜いていってください。