NYLON100℃「神様とその他の変種」(本多劇場)

ディーラーまわりで、2社目が思ったより長引いてしまい、すっかりお出かけの時間になってしまっていましたよ。
そんな訳で、下北沢は、本多劇場に直行。
NYLON100℃ 33rd SESSION「神様とその他の変種」を観に行くのです。

前作の「シャープさんフラットさん」がもうほとんど最後尾と言っていいほどの席だったのに対し、今回は、わお、3列目のど真ん中ですよ。
水野美紀がホラ、こんなにもう、ぼくのすぐ目の前で歩いて、話して、動いたその風がぼくの頬に当たっているよ~ママン!
ああ、もうそれだけでこの席に座れた感動を噛みしめてます。

今回の作品は、ミステリかつサスペンスかつホラー的な手法で物語の展開が進められるものですね。
そして相変らず長いです。休憩10分を挟んでの3時間公演。
しかし、その構成にはあっと驚かされる仕掛けが施されているのですね。
前半で示されていた様々な事柄が、実はすべてアレであったことが、後半になって観客に判るように回収されていくのです。
しかも、そのアレであったことを示す伏線も、実に様々な箇所に張り巡らされていたということも判るのですね。
もうそれだけで非常に楽しい仕掛けに満ちあふれたストーリー展開なんです。
とはいうものの、そこはさすがはケラ、単なるサスペンス劇に終わってしまうはずもなく、登場人物それぞれが持っているキチガイぶりがきっちりと描き出されていくようになっているんですね。

ラストシーン近くでも、それまで積み重ねてきたストーリー展開が突然に崩壊させるようなことになってしまい、「うわ、ケラ、とうとう気が狂ったか!」と思わせておいて、実はちゃんとストーリーのなかに組み込まれていくというテクニックも披露されます。
ある意味、一発ネタ的なその手法も、実はよくよく考えると、それまで張り巡らせておいた伏線を回収するというかなり大胆な手口であったと思うのですね。

伏線大好き!というミステリファンにはたまらない仕掛けに満ちあふれた作品だったと言えるでしょう。
とは言うものの、「動物園での動物連続殺し」は、その真相が涙が出てしまうほどにバカバカしい超バカミスではあったのですが……。

カーテンコールは、これまでぼくが見たナイロン100℃公演のなかでも最多の3回。
最後のカーテンコール時には、ケラも登場。うーん、新婚ホヤホヤのケラが羨ましい。

また、今回もオープニングの映像がメチャクチャ格好いいのでした。
このオープニング映像の格好良さは、客席でナマで見ないと、ビデオやテレビ中継などでは絶対に味わえませんよね。
ナイロン100℃の公演は、このオープニング映像を観にいくだけでも、行く価値があると思うのです。
NYLON100℃ 33rd SESSION「神様とその他の変種」(本多劇場)