小池栄子が悪魔的魅力の「接吻」

前々からものすごい評判で、ずっと気になっていたんです。
それがようやく観ることができたのですよ、「接吻」。

いやー、もう小池栄子の胸ばっかり観てしまっていて、まったくストーリーを追うことができませんでした……と言うのはウソですが(でも小池栄子の胸ばかり観てしまうのは本当)、これはスゴイ映画なんですよね。
豊川悦司が悪魔的な役なのは、まあ当たり前といえば当たり前なのですが、意外だったのが小池栄子。
獄中の豊川悦司にのめり込んでいく、しがないOLなのですが、そののめり込むに従って現われてくる悪魔的な表情に、観ているこちらまで思わず引きずり込まれてしまうのです。
特に中盤、豊川悦司と同じ状況でマスコミに見せる悪魔的笑顔、あの顔にはもうゾワゾワと来ちゃいましたよ。

先に見せる豊川悦司の笑顔が無垢であるように感じるのに対し、彼女の笑顔は本当に悪魔的に感じさせるのですね。
同じ状況で同じ笑顔だけど、これだけ異なった印象を対比させることで、余計に小池栄子の恐ろしさが浮かび上がる仕組みになっているのではないかと思うのです。

ただ、ラストシーンの惹句「映画史上誰も観たことのない衝撃の結末」って、あれは嘘ですね。全然フツーじゃないですか!
「映画史上誰も観たことのない衝撃の結末」って言うからには、てっきり三池崇史の「DEAD OR ALIVE」並みの衝撃を期待していたのです。
そしたら……ありゃりゃ終わっちゃいましたよ。
(「DEAD OR ALIVE」のラストを期待する時点で既に間違っているような気もしますが)

でも、確かにあのラストシーンはいいですよね。
ずっと流れるように「静」だったシーンが一転、大きな「動」へと変化してのクライマックスを迎え、そしてストップモーションで再び「静」となり、タイトルが表れる。
あの一連の流れには、もうマジでサブイボがわいちゃいましたよ、ゾワワワって。

しばらく経ったらまた観たくなる、変な中毒性を持った映画ですね、これは。
この感じは、そう、まるで「天下一品」のこってりラーメンみたいなものなんですよね。 あのポタージュスープみたいなダシの、あのラーメン。
いや、映画自体は天一ラーメンほどクドくはないのですが……でも変に中毒性はあるのですよ。なぜかしら。