福井晴敏の文庫でエライ目にあうところ

先週の話ですが、今ごろ書いてます。

そのとき読んでいた本が、かなり残り少なくなっていたのですね、実に中途半端な状態で。
「アブナイかなぁ、でも何とか持ちそうだなぁ、頑張って持たせてみようかなぁ」と思っていたら、案の定、会社に向かっている途中で全部読み終わってしまったんですよ。
持たせるつもりだったので、次に読む本はまったく用意しておらず、その日は帰りに読む本がありません。
そいつは大変です。

そんな訳で、帰りに読む用の本を探しに本屋さんへお立ち寄りしてきました。
文庫売り場には、おお、福井晴敏の『Op.ローズダスト』が平台に山積みにされているのですよ。
これ、単行本で出たときにはタイミングを逃してしまって、ちょうど読んでなかった作品なんですよ! ラッキー♪
「よっしゃ、今日の帰りからは、この本をお供にしよう」と、上巻と下巻を手に取り、レジへゴゥ!
アルバイト店員のお姉さんはにこやかに、「カバーはどうなさいますか?」。
帰りの電車内で読む本なんですもの、もちろん「お願いします!」。
今どきの世の流れに逆行する反エコなお願いをしています。
(その代わり「ビニール袋は要りません」とエコなお願いは忘れません。素晴らしい!)
お金を払っている間に、ちょうど手隙になった隣の店員さんがすかさず助っ人でカバー掛けをしてくれます。
ところが、この助っ人店員さん、本にカバーを掛けながら「あれ?」という顔で一瞬手が止まったのをぼくは見逃しませんでしたよ。
そして、お釣りとレシートを持って戻ってきたバイト店員さんに「この本……(ゴニョゴニョ)」。

何、何、何、何ごと?

どうも、かなり剣呑な雰囲気なんですよ。
ひょっとするとこの本、まだ発売日でなかったのにお店に出してしまってフライング販売、「ヤバい」とか言っているとか?
すると、ゴニョゴニョと耳打ちされたバイト店員さん、「あのう、お客様」。
来た、来た、来た、来ましたよー。
どうせ「販売できません、あいすみません」なんて言うんでしょ?

「中巻がございますが」

え?

「こちらの本は、上中下巻の3冊になります、あいすみません」。

出たー! やっぱり「あいすみません」。
……って、でもこれ、完全に悪いのはぼくじゃないですか。

「ひえー」と文庫売り場に戻ってみると、あ……ホントだ、確かに中巻があるんですよ!
すっかり見逃していました。
ただ、平台に並べられた『Op.ローズダスト』は、上巻がグワーと積み上げられており、その隣には下巻がドワーと積み上げられているんですね。
中巻はその間、すっかり上巻のグワーと下巻のドワーの間に押しつぶされているのでした。
そりゃ見逃しちゃいますって。

いやー、中巻があると教えてくれた耳打ち店員さん、どうもありがとうございます。 危うく見逃してしまうところでした。
いや、きっとぼくのことだから、上巻を読み終わって次に下巻に入っても「あれ? なんか物語がえらい進んでるな」程度しか思わなかったりするかもしれません。
あるいは、何も気づかないまま「なんか物語の進行がメチャクチャで頭の中に入ってこないんだよな」と言いながら読了しているのかもしれません。

やっぱり、パッと見、判りづらいかも(↓)。