読者ハガキの挟み込み状況を調べてみた

とある作家の方の、ある日の日記で、「最近、手元にある新刊本では読者ハガキ(愛読者カード)があまり挟み込まれていないような気がする」といったようなことが書かれてありました。
読書ハガキ(愛読者カード)って、本によく挟まれてあるこんなヤツ(↓)です。
読者ハガキ(愛読者カード)

あ、なるほど。世はまさにインターネット時代。
それでなくても“手紙を書く”という風習が減りつつある昨今、さすがにハガキというアナログな手段では、意見を寄せられることがなくなってきたということでしょうか。
さらにいえば、今の世の中は不況でかつ、エコの時代でもあるんですよね。
ということで、読者ハガキ(愛読者カード)の挟み込みをやめることで、コスト削減&Co2の排出カットにつなげるという、一石二鳥の効果を狙っているのかもしれませんよ。

そういえば、ぼく自身も普段はまったく読者ハガキ(愛読者カード)の挟み込みなんてまったく気にしていませんでした。
ハガキが挟み込まれていたとしても、「お! しおり代わりに使えてラッキー」。
そもそも、ぼくにとってこうしたハガキって「出せない」のです。
どうしても、こうした挟み込まれているハガキを出すとなると、「本として欠けてしまう」ような気がしてならないのですね。
だから挟み込まれてあるハガキはすべて、大切にとっているんです……。
感覚としては、「帯」とか「ページ」の一部を切り取ってハガキに貼って応募、という懸賞にも参加できない、っていうようなものでしょうか。

でも、あるべきものがないというのも気持ちが悪い話です。
ということで、ちょっと調べてみました。
……といっても、とてもすべての本を引っ張り出して挟み込みの有無を確認することは無理です。
そこで、手近なところでリビングの床に積み上げている新刊本だけを崩して調べることにしました。
ということで冊数としてはわずか135冊程度しか調べられませんでしたが、その挟み込み状況は以下の通りでした。

【挟み込みがなかったもの】

  • 文庫全般(ただし「ダ・ヴィンチ文庫」を除く)
  • 光文社新書
  • 祥伝社 NON NOVEL
  • 中央公論社 C★NOVELS
  • 徳間ノベルズ
  • 南雲堂 SSKノベルス
  • 朝日新聞社出版
  • オンブック
  • 角川書店
  • 角川春樹事務所
  • 河出書房新社
  • 幻冬舎
  • 実業之日本社
  • 集英社
  • 新潮社
  • 祥伝社
  • 中央公論社
  • 東京創元社
  • 東京FM出版
  • 徳間書店
  • 早川書房
  • 文藝春秋
  • 毎日新聞社
  • マガジンハウス
  • 山と渓谷社
  • 論創社
  • PHP研究所

【挟み込みがあったもの】

  • ダ・ヴィンチ文庫
  • 講談社ノベルス
  • 光文社カッパ・ノベルス
  • エンターブレイン
  • 河出書房新社
  • 幻冬舎
  • 講談社
  • 光文社
  • ジャイブ
  • 晶文社
  • 白水社
  • 原書房
  • 双葉社
  • メディアパル
  • メディアファクトリー
  • 理論社

いかがでしょう?
これって、かなりきれいに方向性が表れているといえるのではないでしょうか。

まず文庫本。
これはほとんどの本に挟まれていませんでした。
ひょっとすると、ハガキのサイズと文庫本のページサイズが同じ程度のため、挟み込まれてあるとかなりジャマに感じられてしまうからではないでしょうか。
しかし創刊したての「ダ・ヴィンチ文庫」だけは、マーケティングの必要性からか、ハガキが挟まれているのでした。

続いてノベルス。
ここ最近買う本がかなり偏っているため、サンプル数が少なく何とも言えないのですが、講談社ノベルスや光文社カッパ・ノベルスはパーフェクトでハガキの挟み込みがありました。
一方、他社のノベルスや新書では挟み込みが見つかりませんでした。
これもやはり、ノベルスのページ数もまだハガキサイズに近いため、挟み方が不十分だと結構ページからはみ出てしまってジャマに感じることがあるからなのかもしれません。

最後に単行本。
これは見事に方向性が見えてきましたよ。
どうやら、出版社によってハガキの挟み込み方針が定められているようです。
ノベルスに続いて、単行本でもやはり、講談社・光文社が100%の確率でハガキが挟み込まれています。
また、これ以外にも原書房(ミステリーリーグ)や理論社(ミステリーYA!)など、新しいレーベルを立ち上げた会社も、ダ・ヴィンチ文庫と同様にマーケティングの必要があるからか、100%の確率でハガキが挟み込まれているようでした。

こうして調べてみると、たかが読者ハガキ(愛読者カード)といえども、各出版社における姿勢が現れているようで、非常におもしろく感じられますよね。
これからは挟み込みも気にしながら本を読むことにしたいと思います(←相変わらず「出そう」とは思っていないヤツ)。