古川日出男 meets 黒田育世「ブ、ブルー」

うわ、いよいよ公演は来週なのですね、川崎市アートセンターで開催される「Beyond the Border Series Vol.1 ダンス ― 脱領域のクリエイション ―」シリーズのひとつ、黒田育世×古川日出男「ブ、ブルー」。
これはもう、古川日出男ファンでも黒田育世ファンでもあるぼくにとって、垂涎のプログラムなんですよ。
自由席なのに、発売日早々にチケットを買ってしまいましたよ。
もうそれぐらい、今からドッキドキしているのですってば。

そんな、ぼくが失神してしまうかもしれない黒田育世×古川日出男「ブ、ブルー」公演ですが、まずは予告映像がYouTubeにアップされていました。
これを観ることで公演に耐性をつけておいて、少しでも当日の興奮度合いを下げようと思ったのですが……ういは。
あきません、あきません、全然あきません。
観てしまうことで、余計に興奮度合いが深まってしまったではないですか!

そもそも古川日出男という作家は、その作品世界を紡ぎ出す“文体”には、かなりのこだわりがあるのですよね。
そのためだからか、どの作品を読んでも、文章がとてもリズミカルで、踊るように読むことができると感じるのです。
読み進めれば読み進めるほどに読者自身もノッてくる、そんな独自の作品を紡ぎ出しているのが、古川日出男という作家だと思うのです。
そんな彼のリズミカルな文体、文章がもっとも味わえるのが、彼自身による朗読。
これまでにも何度も朗読イベント(「ライブ」といわれているようですが)が行われてきましたが、これがまたサブイボが立つぐらいに素晴らしいのです。
彼の熱のこもった読み方により、その世界観が観客に向かって怒濤のように押し寄せて来るのですね。
その圧倒的なリズム感、世界観にはいつも心が揺さぶられて涙流しちゃうほどなんです。

そんな彼の小説世界が、今度はコンテンポラリーダンス界での第一人者、黒田育世によって「踊り」という切り口が加わるというのですから、これはもう、メッチャ大変なことなんですよね、フンガー、フンガー。
音楽は、黒田育世のダンスとは切っても切れない松本じろ。
それでなくても黒田育世の動きは、ストイックなまでに超絶さをかんじさせるというのに、そこへさらにストイックなまでに音を追求する姿勢を崩さない松本じろの音楽が掛け合わさると、これはもう、観ているだけでも息苦しささえ覚えてしまうテンションの高い作品に仕上がっているのですね。
そこに今度は、文章のストイックさにかけては右に出る者がいない古川日出男が加わるのですもの、もう考えるだけでその会場内に張り詰める空気の質に窒息してしまいそうな気さえします。
いやー、来週が楽しみです。
失神しないように耐性を付けておかなくちゃ。

ところで、この古川日出男の書き下ろし小説『ブ、ブルー』は、「Coyote」2月10日発売号(No.35)に掲載されているのだとか。
普段は雑誌なんて全然買わないのだけれども(だから「Coyote」 なんて言われてもどんな雑誌か判らないのです……)、これはぜひとも買いに行かなくてはなりません!