イヤラシイ液体

会社で夕方。
ちょうど今ぐらいの時間になると、もう毎日のように、理性という防御壁を乗り越えて、本能の奥底からモーレツに突き上げてくる衝動があるのです。
病気ですよ、病気。もう、ほとんどビョーキ(山本晋也風に)。

「お腹空いた」。
ただ、ただ、その衝動に突き動かされ、脱兎のごとくオフィスを抜け出すと、一路目指すはご近所のローソン。野郎まっしぐらです。
そして菓子パンコーナーにかぶりつくのです。
うへへへへ、今日ははちみつがたっぷりベトベトに塗りたくられたフレンチトーストなんて買ってきたのですよ。
めちゃくちゃカロリー高そうですが、まあいいや。

で、さあ食べようとしたとき、そのビニール袋に書かれてある説明が目に付いてしまったのでした。
「フレンチ液」っていったい……
えっと……、何ですか、その「フレンチ液」って……?

めちゃくちゃイヤラシイ響きがあるのですよ、「フレンチ液」。
直訳したら「仏蘭西の液体」じゃないですか。オオウ、マドモワゼール。
なんか、こう、エマニエル夫人の身体から滴ってきているような、そんなイヤラシイかほりがプンプンと漂ってくるかのようですよ、「フレンチ液」って。

しかし、なぜにこんなにイヤラシイ感じがするのでしょうか。
他にもこのような言葉がないものか、考えてみました。

  • イギリス液(ウスターソース)
  • インド液(カレー)
  • チャイナ液(ラーメンスープ)
  • ジャパン液(蕎麦のダシ)

全然イヤラシくありません。
というか、何か工業品の原材料みたいな、まるで「職人」のような雰囲気さえ感じさせるではないですか。

あ、そうか。
“フレンチトースト”をつくるための液だから「フレンチ液」か。
だったら「イギリス液」や「インド液」って、別に料理の名前が付いてないですよね。
料理の名前を付けて言い換えてみました。

  • ソース液
  • カレー液
  • ラーメン液
  • 蕎麦液

もう言葉として間違ってますよ、これはやっぱり。
あ、そうか!!
料理系は大体、こういったものは「汁」って使うんですよね、汁。
「カレー汁」「ダシ汁」「みそ汁」「肉汁」……って、「肉汁」は“しる”って読まないか。
なるほどね! 「液」なんて使っているから変に感じたのであって、これが最初から料理系でよく使われる「汁」だったら違和感は感じなかったはずなんです。
謎が解けてヨカッター。
そんな訳で、改めて読み直してみました。

フレンチ汁。

ああ、何だかやっぱりイヤラシイ。

コメント

はじめまして、こんばんは^^
世界液体研究会日本支部代表です(今設立)
現在ヨーグルトの上澄み液を研究している私ですが、
ジャパン液がそばのだし汁とされていることをクライアントから聞き、駆けつけてきました
ジャパン液はそばではなく醤油、ソイソースです!(笑)

初めまして。コメントをどうもありがとうございます。
なるほど、「ジャパン液」はソイソースでしたか。
あ、でもそれだったら「豆汁」になるのでしょうか。
……って、これもめちゃくちゃイヤラシイ言い方になりますね。
(しかも豆乳のことっぽいし)