服部米蔵

半蔵門線に乗ろうとしたら、何やら、改札口からものすごい圧迫感が押し寄せてくるのですよ。
なんだ、なんだ、この圧迫感はいったい何なんだ……と、改札口をよくよく見てみると

メチャクチャ存在感を誇示している「ここは半蔵門線です。」
ここは半蔵門線です。

なんでしょうか、この異様なまでの存在感のアッピールは。
まるで「オレさまが半蔵門線だ、コノヤロー。なんか文句あんのか、コノヤロー」と言わんばかりの殺気すら感じてしまいます。
いったい半蔵門線さまに何があったというのでしょうか。
もちろん、この半蔵門線さま、刃向かうものはことごとくチェックしようとしているのか、カメラで謎の監視までしているのですよ。
悪口いう奴がいないか、カメラで監視中
きっと陰に隠れてコソコソと「チェ、何が“ここは半蔵門線です”だよ、エラソウに。だいたい、あの紫のラインの趣味がワルイくせに、フン、バーロー」と悪口を言うヤツがいないか、監視しているに違いないのです。
うう、あな恐ろしや、あな恐ろしや。

しかし、悪いことはできないものです。
この半蔵門線さま、まさか正面突破で反抗されることは想定していなかったのでしょう。
(何しろ監視カメラの位置は、この張り紙より向かって右寄り)
知らず知らずの間にこんな落書きをされていたのですよ。

「半蔵門線」ならぬ「“米”蔵門線」にされていたのでした

……米?
……こめ?
……“米”蔵門線?
……よねぞう門線?

ぶわっはっはっは。よねぞうですよ、よねぞう。ヨネゾウ。YONEZOU。
服部半蔵だったら、これはもう千葉真一の当たり役、「影の軍団」なのですよ。
カッコイイのです、カッコイイ。シビレルのです。
もちろん、沖縄で寿司屋を経営している服部半蔵ではありません……(←それは「キル・ビル」)。

ところが、これが服部“米”蔵になっちゃうと……これではまるで落語家じゃないですか。
それがさらに「服部“米”蔵と影の軍団」となると、これはもう売れない落語家とその弟子たち、みたいな情けない集団に成り下がっちゃうのです。

いやー、いったい誰がこのようなきわめてデインジャラスな意趣返しをしたというのでしょうね。
半蔵門線さまの悔しそうな様子が目に浮かぶようです。