普通の写真をミニチュア風写真で撮影したように加工してみる

いやー、世の中、メッチャ便利になっているものですねえ。
普通に撮った写真なのに、まるで「ティルトシフトレンズ」というレンズを装着して、ミニチュア風写真を撮影したかのように加工するサイトがあるのです。

Tilt-shift Maker
http://tiltshiftmaker.com/

このページのフォームから、加工したい写真をアップロードして、あとはピントを合わせたい位置と幅を調整するだけ。
直感的な操作で、メチャクチャ簡単に加工できるのです。
ただし、この「ティルトシフトレンズで撮影したミニチュア風写真のように加工する」ことそのものが難しいのなんの。
「これなんか加工したらおもしろいかも」と思った写真でも、全然それらしく見えないのですよね……。

試行錯誤すること数時間、ようやく“コツ”が見えてきました。
それは

  1. 写真1枚に「近景」「中景」「遠景」が含まれていること
  2. 上から見下ろす角度であること
  3. ピントを合わせる対象は“群衆”や“集落”など、かたまって存在しているモノであること
  4. 風景写真が望ましい

といったところだったのです。

「1」については、ピントを合わす対象を「中景」にすることで「近景」と「遠景」がボケて、極端に遠近感がハッキリするのですね。
それでミニチュア風写真のように見えるのです。
だから、例えば「画面いっぱいに空が広がっている」写真だと、遠景のボケの効果が見えづらいために遠近感が出にくく、ミニチュア風写真のようには見えないのですね。

「2」については、これは脳のメカニズムの問題ではないかと思うのです。いや、ホントに。
この「ミニチュア風写真」とは、箱庭を接写して写したように見えるから、その効果があると思うのです。
で、そんな箱庭を見るときは、「上から覗き込むかたち」でなければ見ることができませんよね。
つまり、脳が勝手に「箱庭を見るときの状況」を思い出しているのではないかと思うのです。
そのため、上から覗き込む視線ではなく、「人間と同じ高さからの視線の写真」では、脳が「この角度で箱庭を見ることはあり得ない、騙されるな」と警告を発するのでしょう。
だから上から覗き込む角度で撮った写真でなければ、ミニチュア風写真のようには見えないのです。

「3」「4」については、これも「1」と同様、遠近感がハッキリ判りやすく見えるのが、こういったモノであった場合だと思われるのです。

そんな訳で、数時間で何十枚と加工を試した写真のなかから、なんとかそれらしく見える写真をピックアップしてみました。

丸の内オアゾの入口
丸の内オアゾの入口(の写真を「ティルトシフトレンズ」で撮影したかのようにしてみた)

同じく丸の内オアゾの館内
同じく丸の内オアゾの館内(の写真を「ティルトシフトレンズ」で撮影したかのようにしてみた)

大手町ビル屋上からの風景
大手町ビル屋上からの風景(の写真を「ティルトシフトレンズ」で撮影したかのようにしてみた)

とはいうものの、このなかでは1枚目と3枚目の写真がきれいにミニチュア風写真のように見えるのかな……。
きちんと「近景」「中景」「遠景」が繋がっているからなのかもしれません。
真ん中の1枚はちょっと無理矢理感があるかも。

でも、これらはまだましな方なんです。
それ以上にまったくミニチュア風写真のように見えなかった写真は、ホント、「何やってんの?」みたいなものですから。
どちらの写真も、上記でいうと「2」に当てはまってないのですね。
いやー、脳のメカニズムって本当にスゴイものなんです。

靖国神社
靖国神社(の写真を「ティルトシフトレンズ」で撮影したかのようにしてみた)

離陸前の飛行機
離陸前の飛行機(の写真を「ティルトシフトレンズ」で撮影したかのようにしてみた)