クリストファー・ノーランまつり

すっかり出不精になってしまったここ最近、DVDレンタルするにもネットで済ましています。
こうしてドンドンとダメ人間化していっている今日この頃、もう落ちるところまで落ちていってやりますとも。わはははは。

そんな訳で今日、某ネットレンタルから有無を言わさず強制的に送られてきた“今週の2枚”は、「バットマン・ビギンズ」と「フォロウィング」。

ありゃりゃりゃ。
別に狙た訳ではないのですが、期せずして「クリストファー・ノーラン祭り」となってしまいましたよ。

で、まず観たのは「バットマン・ビギンズ」。
もう「ダークナイト」が大絶賛されているので、いったいどんなものかと気にはなっているのですが、どうせ観るのだったらまずは「ビギンス」から、と今頃借りているのですね。
いやいやいや、これはスゴイですね、スゴイ。なんといっても金にブイブイものいわせて景気のいい「これぞ大作」という作品をつくってしまいましたねー、これは。
さすがはハリウッド。

ただ「シリーズもの」という宿命から逃れられなかったのか、クリストファー・ノーラン独特の“トリッキーな力業”が一切なく、あまり彼らしさが感じられなかったところが残念なんです。ちょっと不満で、ぶうぶう。
また気になって仕方なかったのが、どのシーンをとっても、いろんな映画の断片が見えてきてしまうのですよね。
例えば、冒頭での訓練のシーンは、あれ、「スターウォーズ」と「少林寺」と「影の軍団」(←映画と違いますが)ではないですか。
中国(チベット)の人々が皆、普通に英語で話をするというのは、「ラスト・エンペラー」や「ルパンIII世」へのオマージュでしょう。
コウモリが乱舞するシーンなんて「鳥」かと思わせておいて、実は「フェノミナ」だったのか!?と思わされたり。
テロで島を閉鎖する……なんてところはもう「攻殻機動隊SAC 2nd GIG」じゃないですか!
ひょっとするとこれは、映画会社から“トリッキーな力業禁止令”を出され、「やってられんぜ」とふてくされたクリストファー・ノーラン、抗議の意味を込めてこっそりやっちゃった力業なのかもしれません。
各シーンに忍ばせたエピソードを繋いでいくと、あらフシギ、「裸の銃を持つ男」や「ケンタッキー・フライドムービー」のようなパロディ映画になってしまうという、“別の意味でのトリッキーな力業”なんですよ、きっと……なんて訳ありませんよね、さすがに。
でも、脚本からクリストファー・ノーランが参加しているのですから、やろうと思えば何とでもやりたい放題なはずなので、もしかしたらもしかするかもしれませんよ、ひょっとしたら。

そんな妄想たくましくしながらも、あっという間に140分間が過ぎてしまいました。
エンドロールが流れてくると……あれれ?
そこにはルトガー・ハウアーの名前があるんですよ、ルトガー・ハウアーが。
もうビックリしてしまいました。だって全然気が付かなかったんですから。
ルトガー・ハウアーと言えば、「ブレードランナー」や「ヒッチャー」と、ぼくのなかではもう永遠の名作を飾る俳優として欠かせない存在なんですから。
そんな素晴らしい俳優が出てきて気付かなかったとは、これは一生の不覚です。
「どこに出ていたんだろう?」と改めて見直したら……あらららら。
最初からずっと出ていたのですね、うわー。
すっかりお太りになって、あの素晴らしい金髪もすっかり真っ白になって、こりゃ全然気付きませんでしたよ。
「シン・シティ」でのミッキー・ロークほどの衝撃はなかったのですが(←彼の場合は変わりすぎ……)。

で、続けてクリストファー・ノーランのデビュー作「フォロウィング」。
ああ、しまった……。これは完全に観る順番を間違えてしまいました。
これはかなり込み入った編集で、トリッキーな力業が期待できたのですが、大金を投じて制作された超大作の次に続けて観てしまうと、どうしても自主制作映画っぽい荒削りな印象や、テンポ感が感じられないストーリー展開など、マイナス要因ばかりが目立ってきてしまい、結局、半分ほど観たところで意識がなくなってしまいました……。
もったいない。

そんな訳で朝8時。
この借りた2枚を近所のポストに投函して返却です。
うう、朝日が眩しいぜ。富士山がくっきりと見えていて、今日もいい天気ですよー。
今日も富士山がくっきりと見えていていい天気の予感です
そんな大掃除日和の昼日中に、惰眠を貪ることにします。
オヤスミナサイ。