キュビズムのディズニー

街中にある本屋さんの軒先の張り紙から、かなり“危険な香り”が立ちこめてきているのですよ。
“危険な香り”が立ちこめてくる本屋さんの軒先
“危険な香り”に釣られてしまい、近づいてよくよく見てみました。

……こ、これは!
構図が明らかに不自然なミッキーマウス……ではないのです!

構図が明らかに不自然なミッキーマウス。
眼の位置が、口や鼻に対して完全にズレていますよね。
いや……、違います、違う。
この構図はどこかで見たような気がするんですよね。この顔は……ああっ!

ピカソだ!
くだんのミッキーマウスと、ピカソの代表作のひとつ「ドラ・マールの肖像」

そうなんですよ、ピカソなんですよ、ピカソ。
ということは、このミッキーマウスは、キュビズムの影響下において描かれたということなんですね!
ピカソとアンディ・ウォーホルがコラボレーションすると、こんな作品が生まれていたのかもしれませんよ!
ぬぅぉぉぉ、なんとさりげなく、街中にそのような高尚な作品が飾られているとは!
たかが街の本屋と侮るなかれ、こんなところに美術作品が生まれていたのです。

その下の絵も見てみましょう。

……こ、これは!
顔のパーツが明らかに不自然なくまのプーさん……ではないのです!

顔のパーツが明らかに不自然なくまのプーさん。
プーさんってこんな顔でしたっけ。
いや……、違います、違う。
この顔はどこかで見たような気がするんですよね。この顔は……ああっ!

ひょっとこだ!
くだんのくまのプーさんと、「ひょっとこ」面

そうなんですよ、ひょっとこなんですよ、ひょっとこ。
ゴッホの作風は、ニッポンの浮世絵が多大なる影響を与えたという話は有名ですが、まさか、こんなアメリカのカルチャーであるくまのプーさんにも、ニッポンの伝統であるひょっとこが多大なる影響を与えていたなんて……。
ぬぅぉぉぉ、なんとさりげなく、街中にそのような日米文化の融合ともいえる高尚な作品が飾られているとは!
たかが街の本屋と侮るなかれ、こんなところに美術作品が生まれていたのです。

そして最後に残ったのは……。

……何、これ?
顔は明らかにドナルドダックなんですが……身体が違うのです!

明らかにおかしいのです。おかしい。
顔は確かにドナルドダックなんですが、身体がアヒルなんですよ、アヒルのまま。
まさか!
軍で極秘実験中に失敗してしまい、DNAが暴走してしまって生まれた“ドナルドダックとアヒルのキメラ”……とか?
あるいは実験動物のDNA情報が誤って伝達されてしまい、せっかく“ヒト型”に進化したドナルドダックが先祖返りしてしまった……とか?

いや、先のように「キュビズムのミッキーマウス」や「日米の文化が融合して生まれたくまのプーさん」を生み出すほどの作者なんです。
きっとこのドナルドダックについても、何らかの鋭い意図のもとで描かれたに違いありません!
きっと10年先(いや20年先、30年先かもしれませんが)には、こう言われていることでしょう。

「21世紀初頭に誕生していた“早すぎる天才”は、街中の本屋さんで働いていた」。

コメント

あらあら、生存中はブレイクできないこと確定ですか?(笑)

うーん…世界一著作権に厳しいという、かの会社が件の芸術家を迫害しないと良いのですが…。

前掛けの「プー」が笑えます。
水掻きつきのカラスも新鮮で…あら、アヒル?

いやー、ゴッホの例に倣うまでもなく、やっぱりこういった作品を生み出す作家は、死語に評価される方がより伝説度は増すということで……。
世界的に著作権に厳しいDズニー社ですが、これはまあDズニー社製品のプロモーションということでお目こぼしなんでしょうね。
だから作品発表の場が、このようなPOPである限りは、まあ迫害はされないのでしょう。

しかしプーさん、ひょっとこと間違われないように書かれた「プー」、キュートですね。
ドナルドダックはやっぱり、アヒルでしょう。
まさか、ドナルドダックとアヒルとカラスのキメラ……?