ポタライブWS発表会(その1)「おいてかれる夢」

そんな訳で、いよいよ今日はワークショップの発表会です。
お客さんを実際にお呼びして、観ていただくのです。
発表するのは2組。
まず13時から、ぼくも所属する矢口カンパニーの発表ですよ、ドキドキ。

気になる天気ですが、朝方には晴れていて「よかったー」と思ったのもつかの間、みるみるうちに雲行きが怪しくなってきているのです。
うーん、やばそう。
......とか言っていると、ホラ。
物語の後半に入ったとたん、とうとう雨が降り出してきましたよ。
ラストシーンではぼく、デジカメを使うんだよなあ、デジカメが雨に濡れるとまずいなあ......とヤキモキ。
こうなったら仕方ありません。
皆がやって来るまでは、カメラをポケットに入れ、念のためその上から手でカバーしておくことにしました。
スタンバイ、OK。
しかしこの体勢、ズボンのポケットに手を突っ込んで、まるで「チェッ、やってられねぇぜ」とサボっているようにしか見えません。
この姿を見られるとやる気ナッシングと思われても仕方ない、ものすごく危険な待ち姿勢ですよ。
しかし聴覚がいつもより働いたのか、皆が来る気配を耳で感じとれたのですよ。
おおう、余裕でセーフ、セーフ。
まるで最初からその姿勢でいたかのように、ラストシーンを行うことができたのでした。フフフフフ。
まるで最初からその姿勢で待っていたかのように迎えられたラストシーン

この天候、まるで"お天気の神さま"から見放されたかのようですが、いえいえ。
やはり物語後半は、案内人の鬼気迫るオーラは、カラッと晴れ渡った空の下よりも、雨がシャーシャー降っているなかで観る方が断然にいいと思うのですね。
なので"お天気の神さま"は我々に味方してくれたのです。

今日は"お天気の神さま"の他にも、たくさんの神さまが舞い降りてきてくれたのですよ。
たとえば「ネコの路地」
いつもはネコなんていないのに、今日はいたんです!
朝、ぼくがひとりで見てまわったときは確かに1匹だけだったのです
朝、ぼく1人でまわっているときは1匹だったのに、その後、皆と下見をすると2匹に増えているんですよ。
わお。
そして本番が始まると......ウッソー!
なんと4匹もいるじゃないですか!
しかも、ネコを世話している可愛いおばあちゃんまで登場してきたんですよ。
もう、お客さんは皆、この可愛いおばあちゃんに首っ丈になってしまったのでした。
ある意味、この可愛いおばあちゃんが、今日の主役だったかもしれません。

そんな訳で、ものすごく手応えを感じたデラックスな50分間。
お客さんも、案内人と一緒になって捜し物をしてくれたため、「不条理さ」をひしひしと感じていただいたようです。
いやあ、よかった、よかった。
何度もしつこく言うけれど、この作品、ぼくも観たかったのですよ。
うう、こんなに素敵な作品が観られないなんて、メチャクチャもったいない......。

本番を終えた矢口カンパニー、お母さんと娘、そして伯父さんと謎のオジサン(実はお母さんの不倫相手だそうです ← なんだ、その設定は)の絆は、より一層固く結ばれたのでした。

『おいてかれる夢』
作・演出・出演:矢口恵子
出演:伊藤一志
   後藤優佳
   中橋一弥
開演時間:50分