あなたの足元に、ほら......

秋葉原駅で電車を待っていると、向かいのホームでも、おじさんが1人、文庫本を読みながら電車を待っているのでした。
電車を待つおじさんの足元に、何かありますよ......。

見るともなしにそのおじさんの方を眺めていると、そこにそれがあることに気が付きました。
ほら......、そこ......、おじさんの足元に何かあるよ......。
忘れ物? いえいえ、そんなところ普通は人なんて歩けませんよ。
とすると、あれは何? なぜあんなところにあるの?

傘だったのでした
傘。

いや、傘は判っているんです。
でも傘がどうしてそんなところにあるのですか?
だって、ほら。
ホームの真下にあるのですよ、傘。

こんなところに傘が落ちてるのっておかしいのですよ!
朝のラッシュ時、電車に乗ろうとしてうっかり電車とホームの隙間に落としてしまったとか?
いやいやいやいやいや、そんなことはあり得ないですよ。
だって、ほら。
待避スペースのいちばん奥にあるのですよ、傘。

謎なんです、謎。アキハバラの謎。
ひょっとしたら、ひょっとしてこれは......。
ホーム下にもぐって作業する際、そうと気付かずに列車に飛び込む人がいないとも限らない訳で、そんな「作業員の目前での“グモ”発生時対策用の傘」......な訳ないか。
いや、だって「あ、飛び込みやがった!」と同時にジャンプ傘をバサッと広げたら、アレやコレやを頭から浴びてしまうことって防げるでしょ?

......なんだか、とってもスプラッターな想像が、ずっと頭にこびりついて離れてくれません。