偽善のサンタクロース

ケンタッキー・フライドチキン世界的に有名な鶏肉料理のファーストフード店で、入口に立っているお馴染みのあのお方。
まだ11月になったばかりだというのに、もうクリスマスを意識してなのか、サンタクロースの格好をしているのですね。
まだ11月初旬なのに、もうサンタクロースの格好をさせられています
いや、サンタの格好はいいのですよ。何しろ白いおヒゲもサンタの格好にはよくお似合いですからね。
そしてサンタの格好をしながら、「世界飢餓救済週間」なんてたすきをしています。
「世界の飢餓を救うべく、サンタとなって立ち上がった」という意味なんでしょうか。

ただ。
言っていることはかなり立派なんですが、どうも胡散臭いんですよ。胡散臭い。
偽善臭がプンプン漂ってくるのですよ。
うーん、いったいどうしてなんでしょう。
ひょっとしたら「世界飢餓救済週間」と深刻な問題のたすきをしながらも、手には「生ビールの達人の店」なんて全然深刻さを感じさせない札(しかも呑気な字体)を持っているからでしょうか。

いやいや、違うのですよ。違います。全然違う。
もっと根本的なところに胡散臭さを感じるのですよ。カーネル・サンダースこのお方のサンタクロースの格好は。
何だろう、何だろう、何だろう……あ!
判りましたよ、判りました! 何と、カーネル・サンダースこのお方、

目が笑ってません
目が笑ってないですよ。

そうですよ、これですよ、これ!
目が笑ってないのですよ、カーネル・サンダースこのお方。
全身を見ると、確かにこのお方は今にも「いやぁ、ウォホッホッホ」と、にこやかに気前よく話しかけてきそうなんですね。
にこやかに笑っているかのように見えるこのお方

なのに、顔をよくよく見ると、
目が笑ってません
やっぱり目が笑ってません。

なるほど。
やはりケンタッキー・フライドチキン世界的に有名な鶏肉料理のファーストフード店ともなれば、グローバル化といった社会問題も影で抱え込み、ただのキャラクターであるはずのこのお方も、このような“裏の部分を感じさせる”笑顔になってしまっているに違いありません!

……などと、営業妨害にも近い妄想を店先でアレコレ繰り広げていると
中からは店員さんが不審そうにこちらを見ていたのでした
店の人、メチャクチャこっち見てる!

通報されてしまう前に慌てて逃げ出してきたのでした。