旧江戸川乱歩邸を見学してきました

立教大学にある「旧江戸川乱歩邸」が、同じ立教大学で開催される「ミステリー小説講座 ~読売 江戸川乱歩フォーラム2008~」にあわせて、特別公開されるということで見学してきました。

立教大学に到着し、「さて、場所はどこかな」と心配するまでもなく、お兄さんが案内板を持って立ってくれています。
お兄さんの脇には、乱歩邸への案内オブジェもありますよ。
江戸川乱歩邸はこちら(お兄さんバージョン)

お兄さんの案内板どおりに進んでいくと、程なく江戸川乱歩邸は見つかります。
「乱歩邸公開」という張り紙がしてありますが、表札には「平井太郎・平井隆太郎」と掲げられてあるので、判る人には判りますね!
乱歩邸の入口。表札は「平井太郎・平井隆太郎」のまま

応接間も公開されていましたが、やはりミステリファンとして気になるのが「土蔵のなか」ですよね。 ちゃんと公開されています。
並んで土蔵のなかを皆で覗き込みます
ただし残念ながら、蔵書があるため、蔵のなか自体がガラスで厳重封印されているんですね。
写真撮影はOKなので、並んだ皆さんに混じって、なかを覗き込むように入口から写真を撮りまくったのですが……外の光がガラスに反射しまくって、よく見えませんでした。
これがファン垂涎、乱歩邸の土蔵のなか

3枚組の写真は、
  左:土蔵1階左側の「洋書関連コーナー」
  中:2階に上がる階段と2階の蔵書
  (写真下半分が切れたように見えるのは、外部の光が入り込んで 反射しているため)
  右:土蔵1階右側の「国内書関連コーナー」
となっています。

ガラス板になかを覗くのを阻まれたとは言え、外にいても土蔵のなかに立ちこめている「古本のにおい」がプンプンと漂ってきます。
もうそれだけで癒された人は、(ぼくも含め)かなりいたのではないかと思います。

またウィリアム・アイリッシュ『幻の女』の原作を、苦労して手に入れた乱歩が読み終えて、その表紙の裏に書いたという、「新しき探偵小説現れたり。世界十傑に値す。ただちに訳すべし」の実物が展示されていました。
江戸川乱歩の、かの有名な「幻の女」評

土蔵のすぐ裏はマンションが建っています。
乱歩邸の土蔵と、その裏のマンション
このマンションの住人になれば、朝な夕な乱歩の土蔵を見ることができるのですよね。
何だか日々の生活の中に、そういった風景があるのっていいですよね。

「裏」といえば、乱歩邸の裏。
こっそり屋敷の裏側に回ってみると、なぜか電話ボックスがこんなところにありましたよ。
乱歩邸の裏にはなぜか電話ボックス
乱歩の作品と言えば電話が欠かせないのですが(豹が電話を掛けてきたり、明智探偵が事務所に電話すると侵入中の賊がわざわざ応対してくれたり)、この電話ボックスもなにかの由縁がある……訳がないですね。