TRICK+TRAPでお茶会「船橋ミステリ倶楽部」

メチャクチャお久しぶりです! ご無沙汰してます!
......と言う訳で、かの伝説のミステリ専門店「TRICK+TRAP」のお茶会があるのですよ。
そういえば、吉祥寺にあった「TRICK+TRAP」の実店舗が閉店したのはいつだっけ......と調べてみたら、あれ? 去年の2月だったのですか。
いやー、もっと2年とか3年ぐらい経っているような気がしたのですが......。

そんな今回の「TRICK+TRAP」お茶会は、吉祥寺を離れて、新京成線は船橋なんですね。
今回、初めて新京成線に乗ったのですが、すごいですね、新京成線。
「ビバ! 新京成線!」とエールを送りたくなるほど、ただならない"勢い"を感じるのです。

まず、駅のホーム、それも人が少ない"ホームの先っちょ"に、なぜか散髪屋さんがあるのですね。
駅のホームの先っちょには散髪屋さん
これはきっとアレですよ、朝のラッシュ対策。
殺人的通勤ラッシュの車内で人に押され、額からは汗が噴き出し、挙げ句の果てには天井からエアコンの風が吹き付けてすっかり乱れてしまったヘアスタイルを、下車してすぐに整え、いざ出勤!というオシャレサラリーマンが多いに違いありません。

そして、この動物病院の看板広告なんて、どうですか!
病院名に遠近感がある動物病院の看板広告
あまりに勢いがありすぎて、「オノダ」の文字がかすれてしまっているんですよ。
「どうぶつ」の文字が多色使いになっているんですよ。
そして病院名の文字が段々小さくなっているものだから、メチャクチャ遠近感があるのですよ。
ワオ、なんて錯視的(トリッキーともいう)な看板なんでしょ。

こんな勢いのある新京成線に、乗客だって負けてません。
線路にモノを落としても、普通に降りず、勢い余って飛び降りちゃうヒトが続出なんですよ。
普通に降りずに勢い余って「飛び降りる」ヒト続出です
ヴィヴァ! 新京成線!

そんなヴィヴァな新京成線の雰囲気をたっぷり堪能してから、待ち合わせ場所の改札口に向かいました。
すると、目印の旗を持って戸川さんの奥さまがお1人で待たれています。
店名は手作りの「TRICK+TRAP旗」
あれ?戸川さんがいらっしゃると聞いたのですが......。
するとなんと、今の電車でほとんどの方が揃ったため、戸川さんは第一陣として皆さんを引率して出発したとのこと。
ヒー、すみません......。
「ヴィヴァ! 新京成線!」なんて言っている場合ではなかったのでした。

会場は、駅から歩いて数分のところにある喫茶店です。
船橋の住宅街の真ん中にある喫茶店「Lapis Lazuli」
......いや、お店じゃないですよ、ここ。普通のお宅です。
お店の入口は、すなわちお宅の玄関。ここで靴を脱いで「お邪魔します」。
何だか、親戚のお宅に遊びに来たような錯覚にとらわれちゃいます。

玄関を入ってすぐの応接間......もとい、店内の席に座ると、ケーキとお茶が出てきました。
いやあ、このケーキがおいしいのなんの。もうペロリですよ、ペロリ。
そしてお茶もまたメチャクチャ香しいのですね。
何しろ、向かいに座っていてもその甘い香りがただよってくるんですよ。
あっという間に食べ尽くしてしまいました。
(食べることに夢中で、ケーキの写真を撮ることを忘れてます)

そしてぼくの向かいの席には、本日のサプライズゲストとして来られた戸松淳矩さんがいらっしゃるんですよ。ワオ。
ケーキをガツガツいただきながら、戸松淳矩さんにお話を伺います。
まずは、今のブログを始める前に、ネット界のミステリファンの間で話題騒然となっていた「覆面Web日記」。
その正体は戸松淳矩さんなんですよね?とお尋ねすると、「いや、実はね......(ゴニョゴニョ)」。

......マジッすか!

なんということでしょう。かなりの衝撃を受けてしまいました。

そして現在のところ、新作を執筆中とのことです。
もともとは「1200枚ぐらいで」との依頼だったそうですが、1600枚にまでなっているのだとか。
そしてさらに裏話も披露していただきました。
何でも、1200枚まで書いたところでPCがクラッシュしてしまい、不幸にもデータが消滅してしまったそうです。
1200枚分ですよ、1200枚分!
ただ、幸いにしてその消えた1200枚分はプリントアウトしたものがあったとのことで、最悪の事態は逃れたそうです。
ただ問題なのは、そのプリントアウトしたものをどうやって再びデータに起こすか。
出版社の方は「プロに依頼しますよ」と言ってくれたそうですが、なんと戸松淳矩さん、ご自身の手で入力し直したそうです。
1200枚ですよ、1200枚!(しつこい)
ただ、そうしたことによって、通して読み直すこととなり、よりしっかりと構成を見定めて組み立てることができたとのことでした。
いやー、人間、手を抜くことばかり考えていちゃダメということなんですね!

楽しい歓談の時間は過ぎ、本日のメインイベント「1分ゲーム」です。
なんでも慶応ミステリ研究会が考案し、今ではSRの会のイベントでも行われている由緒正しいゲームだそうですよ。
まず1枚の紙が配られ、そこに「国内ミステリの作品」「ミステリ作家」「凶器」「動機」「水に浮くもの」と書かれてあります。
そして出題者が「あ」とか、「い」とか、「う」と出題した文字が頭に付くものを1分間のうちに考えるというものなんですね。
そして、1分経ったらペンを置き、皆で答え合わせ。
ここで他の人と被る言葉があったらアウト、被らなければセーフとなり、最終的にはいくつ被らなかった言葉があったか、を競うものだそうです。

これがなかなか難しいんですよ。
何しろ1分間で「あ」だったら「あ」が頭につく「ミステリ作品」「ミステリ作家」「凶器」「動機」「水に浮くもの」を考えないといけないのですね。まず浮かびませんって。
また、もし浮かんだとしても、だいたいが他の人も思い浮かぶ言葉で、すぐ被ってしまってアウトになるんです。

結果、25点満点中、ぼくは6点でした。とほほ。
敗因は、"そ"で「水に浮くもの」を"祖父"として、却下されてしまったところですよね、きっと!
優勝者の方は10点をとられていました。パチパチパチ。
そして、成績優秀者から順に戸川さんが用意した景品をいただけるのですが......なんと。
1位の方は、有栖川有栖と綾辻行人のサイン入り「ミステリ・ジョッキー1」、2位と3位の方は、北村薫と宮部みゆきのサイン入り「名短篇、ここにあり」「名短篇、さらにあり」をいただけるのですよ。
怒濤の連続4問クリアで優勝賞品をゲットしました!
ホラ、すごく嬉しそうに困っていますよ。いいなあ、いいなあ。

せっかくなので、サインだけでも拝見させてください......といいながら写真をパチパチ撮りまくり。
有栖川有栖と綾辻行人のサイン入り「ミステリ・ジョッキー1」
こちらが、有栖川有栖と綾辻行人のサイン入り「ミステリ・ジョッキー1」 ですね。

北村薫と宮部みゆきのサイン入り「名短篇、さらにあり」
で、こちらが北村薫と宮部みゆきのサイン入り「名短篇、さらにあり」です。

そんなぼくの景品は、夏目漱石が時を刻む「夏目漱石ウォッチ」なのでした。
新潮文庫「Yonda?CLUB」景品の「夏目漱石ウォッチ」
これ、新潮文庫「Yonda?CLUB」の景品なんですね。 時計の針の動きによって、夏目漱石の顔が怒ったり情けない顔になったり、いなかっぺ大将の涙みたいになったりします(ウソです)。

その後も、戸川さんには、ここぞとばかりに出版界のウラ事情をアレコレお伺い。
そうこうしているうちに、あっという間に4時間が過ぎ、お開きの時間となってしまいました。
ここで戸川さん、「せっかく船橋に来たからには、宇田川さんがいるときわ書房にも行ってみてください」。
そんな訳で、徒党を組んで電車を乗り継いだ10名弱のメンバー、「宇田川さんはいらっしゃいますか」。
本当にときわ書房にお邪魔したのでした。
しかし、徒党を組んでお伺いしたのがまずかったようです。
どうやら新手の武装テロリストが来たと勘違いされてしまったらしく、「研修中」の名札をつけた店員さんに「う、う、う、宇田川はいません!」とキッパリ対応を拒否されてしまいました。
こうなっては仕方ありません、皆で店内にあったサイン本を買いあさって退散してきたのでした。
(おかげで森見登美彦のサイン本が、あっという間になくなってしまいました)