四ッ谷を徘徊して、伊藤キムの隣に座ってしまい、緊張した話

伊藤キムのカンパニーに所属、出演されていたダンサー方の公演を観に、四ッ谷へレッツラゴウ。
場所は、学習院初等科の裏あたりの閑静な住宅街です。
おお、学習院! 初等科!
これはひょっとすると愛子さまにお会いできるかもしれないのですよ、と意味もなく門の前をウロウロ。
しかしあたりはもうすっかり真っ暗になっているような遅い時間。
愛子さまでなくても、こんな時間に学校に子どもなんているはずありません。
それでも四ッ谷の喧噪とした街並みから一歩なかに入ると広がる静けさに「ス・テ・キ」とうっとり。
会場に行く途中には、夢のフレンチレストラン「HOTEL de MIKUNI」があるのですよ。
店内からは、ファミレスのような喧噪は聞こえてこない(当たり前です)HOTEL de MIKUNI
どうですか、この威風堂々とした佇まい。
まさに勝ち組のためにある“ご飯を食べる場所”ですな(←負け犬の遠吠え)。
意味もなく卑屈にコソコソと前を通って、ようやく会場に到着しました。

いやあ、高級住宅街の雰囲気を味わおうとウロウロ徘徊してしまったため、すっかり時間は遅くなってしまいました。
客席に入ると、既に定員50名の席で見やすそうな場所は埋まってしまっています。
……いや。
最後列、一段と高くなっている場所の席が1つだけ空いているのですよ。ラッキー。
「どっこいしょ」と座り、ふと隣を見るとドヒャァァァァァ!
そこに座っているのは、なんと伊藤キムじゃありませんか。
どうしよう、ここ、関係者席だったのかなぁ……と、小心者はドキドキ。もはや脈拍はMax、パンク寸前です。
でも、誰も怒りにこないし、まあいいか、と開き直ってはみたものの……うーん。
隣にいるのは伊藤キムなんですよ。
いつなんどき「しかしキミ、それがダンスを観ようという格好ですか」「そもそも座っているその姿勢が悪いですね」「キミはダンスの何たるやを判っているのですか」とか突っ込まれてきたらどうしよう……。
あ、ダメだ。
そんなことを考えているから、余計に緊張してきてしまった……。

いや、もちろん、伊藤キムが見ず知らずの見るからにシロートの野郎を捉まえて、そんなこと理不尽な言いがかりをつけてくる訳がないのですが、そこはそれ、「主演:オレ」で脳内劇場が勝手に暴走し始めていくのです。
そうなると、この「オレ様劇場」はもう止まりません。
いつの間にかぼくは伊藤キムに命じられてステージに立たされています。
ライトがぼくを照らしつけます。眩しい! 暑い!
そして伊藤キムはぼくに「さあ、踊ってみなさい」。
って、いったいこれは何ですか。
メチャクチャ変な展開になってきていますよ。

……あ、始まります。
(ぼくの脳内劇場ではなく、公演が)