あなたも絶対騙される「イリュージョン・ホテル」

最近、騙される映画にはまってます。はまりまくっています。
「騙される映画」をキーワードに、週末はツタヤでアレコレ探しまわっているのですが、そろそろネタ切れになってきました。
そんなとき準新作のコーナーに、何やら気になるジャケットの作品があったのです。
その名も「イリュージョン・ホテル」。
キャッチコピーは

トリックを見破らなければ、殺される。

おおう、何ですか、何ですか、いったい何なんですか。
メチャクチャ気になっちゃうじゃないですか。
何しろ、トリックですよ、トリック。
「トリックを見破らなければ、殺される」って、命がけのミステリじゃないですか。
時刻表トリックが苦手なぼくが、いつも「どないかしたら、何か都合のいい電車に乗れて、先回りできるんだろうなあ」と、謎解きのシーンでページをパラパラ先送りしてしまうのとは訳が違うのですよ。
そんなことしてたら、きっと真っ先に殺されちゃうのですよ。
ジャケットには、さらに気になる惹句が並んでいます。

奇才マジシャンが仕掛ける 呪いのホテル
常軌を逸したショッキングシーンから、歴史に葬られた凶悪犯罪が浮かび上がる驚愕のイリュージョン・スリラー

わーお!
いったいどんなストーリーなのかと、あらすじを読んでみると

20年前、5人の男女が殺害された廃墟のホテルで肝試しをする高校生たち。
かつて惨劇が起きた部屋を探しているうち、仲間の2人が全身を切り刻まれたうえ骨を粉々に砕かれ、そして頭部をごっそりと抉られるという惨殺死体となって見つかった。
何者かの異常な存在を感じ取った彼らは、慌ててホテル建物から立ち去ろうと入口に向かうが、どうしても元の場所へ戻ってきてしまうのだった……。

おおう。気になります、気になります。メチャクチャ気になります。
いったいどんなトリックを使えば、逃げようとする高校生たちを元の場所に戻すことができるのか。
そして惨殺死体に隠された凶悪犯罪がどのように浮かびあがってくるのか。
何しろ、「驚愕のイリュージョン・スリラー」ですからね、「イリュージョン」。
ハイキングウォーキングじゃないですよ(←当たり前です)。

スタッフを見てみると、監督が脚本も書いているようですね……って、それじゃ逆か。
脚本を書いた人が監督もしているようですね。
と言うことはですよ、これは「やりたいことをやっている」として、かなり期待できるのではないでしょうか。 よし、週末はこれで決まりですよ。
もう、他の人にとられないように抱え込むと、ダッシュでレジに持っていったのでした。

そして待っていました、花の週末、オールナイト。
テレビの前に鎮座して、いざスタート!
おおう……これは……なんと……ああう……騙されました。
これは絶対に騙されました。
これまでに観てきた数ある「騙される映画」のなかでも、トップクラスで「騙される映画」です。
最強ですよ、最強。最強にして最凶、最悪の映画ですよ。
何しろ、

トリックなんてどこにも出てきません。

ストーリー展開だってご都合主義のオンパレード。
話の軸だってブレブレで、まったく一貫性がありません。
てっきりサスペンス映画と思っていたのですが、単なるホラー映画、それもスーパーナチュラルホラーじゃないですか。
いや、ホラーの域にも達してない中途半端な作品ですよ。

そんな訳で、この作品は「ストーリーそのもの」で客を騙すのではなく、単に「あらすじ紹介だけで」客を騙す映画なのでした。
とほほ。

この作品に登場する高校生の彼らのように、肝試しで「恐いもの見たさ」を試したい方は、どうぞ。
オススメは絶対にできませんが。